BMP-3ERAの塗装を開始しました。
(素人に)良く聞かれるのは、塗装の順番です。
AFV(アーマード・ファイティング・ビークル)の場合、全部組み立ててから塗装を行うのが一般的です。おおざっぱに全体の塗装をし、後で装備品等の細かいモノを筆塗りする、という感じです。
仕上げではパステル等、塗料以外のものも使いますし、艶消しで塗った後、ウエスでこすって半艶にする、なんて事もあります。
と、まぁこんな基本的な説明から入るのも、プラモデル関係以外の人も、検索でこのブログに多く入ってくるから。
最近は「屋根瓦修理」や「エクシーガ」関連でこちらのブログに入るケースが多いので、そういった方々にもプラモの面白さを判っていただければいいなと思います。
さてさてその塗装ですが、まずはサーフェーサーから。
サフ吹きのメインの目的は、私の場合ですと①フェンダー等、薄いパーツの遮光性を確保する、②ペーパーがけ、パテ埋めによる傷を埋め、色のノリを均一にする、③パーティングラインの消し忘れ等のチェック、などとなります。
↑この写真でも判るように、吹き付け塗装では奥まった所までカバー出来ません。
と、言う事は、ここには恐らくエアブラシでも色が入らないだろう、という事が自ずと推測出来ますね。
今回は迷彩塗装ではなく、グリーン単色仕上げを行います。
よって、エアブラシによる塗装に入る前に、こういった箇所をあらかじめ筆塗りしておいて、基本塗装での塗り残しが無いようにします。
基本塗装を終えたところ。見たところ塗り残しは無いようです。
この基本塗装は車輛の「日陰」になる色と思って下さい。
ガサつかないよう、塗料には必ずクリアーを添加します。
ここからだんだん明るめの色を乗せていきます。
当たり前ですが、塗装の際は換気扇をまわし、有機溶剤に対応した防毒マスクを装着し、寒いからと言ってストーブをつけたりはしません。
ここから徐々に明度を上げていきます。
車輛の下の方は暗く、上の方は明るくしていきます。
全体のバランスを見ながら、ここから更に明度を上げます。
ウォッシングした後に、どういう色合いになるかまで計算して行います。
この一連のグラデーションを付ける塗装法は、「カラーモジュレーション」なる、最近流行りの技法です。私もミーハーですね(笑)。
ただ、こういう塗装、つまり日の当たる所は明るく、影の方は暗く、という技法自体は、ベテランなら判っていて昔から行っていたのですが、最近はそれが流行りみたいです。
ま、模型は実物の1/35なので、メリハリを付けないと立体的に見えないんですね。
面ごとに明度を変え、目の錯覚を利用するわけです。
塗装の最中、サスペンション1本が、ポキッと折れました(泣)。