新しい相棒ラパンですが、最初の段階・構想では「どうせ下駄なんだし、走ればいいや」と考えていました。
が、車はある意味その乗り手のパーソナリティを可視化させてしまうツールな訳で、特に古い型の軽自動車ともなると一歩間違えれば「小粋」と「貧乏臭」の端境(はざかい)に存在するビミョーな立ち位置に居ます。
別に軽自動車で見栄を張る訳ではないのですが、車を通してその先にある「人間」を見られてしまうのが世の常。
「車高の低さは知能の低さ」
「高級車 乗ってる人間 低級者」
「車には 罪は無いけど でもDQN」
等々の格言を目にする度に、成程と得心する次第。あっち系、そっち系の車からはやっぱり、あっち系、そっち系の人が降りてきますもんね。
ラパンに関して言えば、過剰なドレスアップは「アンバランスなバランス」を崩しかねず、故に外観には殆ど手を付けずに綺麗にしていれば良いと考えています。
大事なのは人間と同じで「清潔感」ですね、一言で言うと。
しかし、それとは別に「機能性を考えると、付けた方が良い」というアイテムもありまして。
このラパン、タイヤの泥撥ねを防止する「マッドガード」と、ウインドゥを開けた時に雨水の侵入を防ぐ「サイドバイザー」が付いておりません。
マッドガードが無いと、雨の日などはホイールハウス周辺に汚れが飛び散りますし、サイドバイザーが無いと真夏に少しだけ窓を開けて車内の熱を逃がす、という事が出来ません。
前のオーナーがどんな人だったのか全く分かりませんが、その辺の事に関しては無頓着だった様です。
で、今回はとりあえずマッドガードだけでも付けよう、という事で付けてみました。
これです。ヤフオクで開封済みの新品を安く購入。
出品した人があらかじめ取り付け用L字金具を黒で塗装してくれていたので手間が省けました。
取り付けてみました。
ラパンのマッドガードには2種類のオプションがありまして、一般的なのはボディパーツ的なモノ。
これが本来付けるべきモノの様です。
もう一つは、昔ながらの泥除けタイプ「マッドフラップ」です。
今回取り付けしたものはスズキ純正品で、商品名は「マッドガード」となっていますが、上の写真を見ていただくとお判りになる様に、マッドフラップですね。
フラップといっても、厚さ5mmはあろうかと思われる程のガッチリしたもので、ペラペラしたものではなくプラスチックの板の様な感じです。
よって、耐久性は高いと思われます。
フラップだと乾いた砂や小石が溜まらないのが良いですね。
ただ、問題がひとつだけあります。
それは、このマッドフラップはリアバンパースカートが標準装備される「L」専用のモノで、リアに関しては取り付けピンの穴が一つ空いてしまうという事です。
(※ ↑「L」のリアバンパー 本来はこれに付けるモノです このバンパーにも付いていますね)
バンパースカートを付けて天地が長くなっている「L」のリアバンパー用に作られているので、ノーマルラパンだとこの穴の位置にはスカートも何も無く、穴ぼこが一つ空いているという、何か穴あけを間違ったんじゃねぇか?みたいな感じになってしまい、はなはだ間抜けです。
一応、フラップの縦の部分に一個、下側からL字金具を介してロックピンとボルト/ナットで固定(つまり二点止め)されていますので、落っこちはしないんでしょうが、この穴は埋めたい。
黒いガムテープを貼ったろか... いや、ビンボー臭いし干からびて剥がれる...
黒いコーキングで埋めるか?... いや、コーキングは収縮するからダメだ...
と色々考えましたが、
「ロックピンの穴なんだから、ロックピンを差し込めば良いだけだろw」
という結論に到り、これで問題解決。
ロックピンも黒、マッドガードも黒なので、まぁこれで良いんじゃね?って事に。
フロントは問題なくそのまま付けられます。
この製品は、ホイールハウス内の樹脂カバーをフェンダーに固定しているロックピンを外して、それを再利用するよう指示されているのですが、「外す時に絶対パキパキ折れるよな」と思い、あらかじめ同形状の新品のロックピン(エーモン製)を6個用意しておきました。
マッドガードの付属品として、これとは別な長いロックピンも入っており、それらを使ってマッドガードを固定します。
ロックピンを外す際、案外パキパキ割れなかったんですが、見栄えを考えて穴埋め用のロックピンは全て新品を使いました。
裏側から見るとロックピンが刺さっているのが見えますが、普段は見えないトコロなのでこれでOK。
人によっては、取り付け位置自体をもっと上にして穴を隠す人も居るようです。
ラパンはこういった昔ながらの、正に「泥除け」が似合う車だと思います。
このロゴも良い味を出しています。
取り付け用のロックピンに関しても再利用するのではなく、耐久性を考えて全て新品と交換しておきました。
上手く外せたロックピンは、お湯に浸けて柔らかくなったところを廃歯ブラシで汚れを落とし、保管します。
古い車はこのロックピンがあちこち紛失している場合が多いので、後で何かの役に立つと思います。
泥除けも付いた事ですし、これで雨が降ってもボディが汚れるという事は無いでしょう。
(了)