今から10年位前でしょうか、陸上自衛隊土浦駐屯地の武器学校へ行った事があります。
そこには本物の戦車がウジャウジャと・・・・
そこには、世界でここしか見られない三式中戦車や八九式中戦車などがあり、ひじょうに資料性の高い施設となっています。
が、その時は展示車両を見ただけで、実際に動いている戦車を見たわけではありませんでした。
そんなある日、なんとなく思い出したように見た武器学校のサイト↓
http://www.mod.go.jp/gsdf/ord_sch/04_event/event.html
なんか滅多に見られないものが見られそうだぞ!
時は101016、この日は小学校でバザーがあったりしたんですが、息子は「自衛隊に行くんでしょ?」だと(笑)。
玄関のカレンダーに小っちゃく「自衛隊」って書き込んであんのを見てたんですな。
というわけで、出撃!
グラウンドに整列した隊員たち。右脇に見える雛段には、国会議員などのオエラがたが居て、「諸君の本来の使命は災害派遣ではなく国防だ」みたいなことを言ってました。
尖閣諸島の件については、「あえて申し上げません」だって。
でも、この長~いセレモニーが終わって、「回れ~右!」の時に、隊員のひとりが
いきなりバタン!と卒倒!見てる人みんなビックリ!
内心、「これも演習、シナリオなのか?」と思いましたが、本当に倒れたようです。
当日はかなり暑かったのですが、熱中症にでもなったのでしょうか。
実は我々の背後でも、もうひとり倒れた人がいたそうで、救護隊が来ておりました。
セレモニーが終わるといよいよ訓練展示。前振りでマーチングバンドが勇ましく行進。学徒出陣の時の曲を演奏してましたね。
74式戦車登場!旧世代の戦車ですが、実働する姿はとってもカッコイイゾ!
90式戦車やら96式装甲戦闘車やら82式指揮通信車などがゾロゾロ、オールスターで出てきました。鳴り響くディーゼル音が実に、イイ!
空砲ですが、耳をつんざく機関砲・りゅう弾砲の爆音にしびれました。
一連の戦闘演習の最中、砲身やパワーパックの交換を約10分程度でこなし、訓練の成果をアピール。
対戦車ヘリのコブラや観測ヘリなども登場し、充実野菜でした。
今回初めて目にした89(はちきゅう)式装甲戦闘車。
想像してたよりはるかに大きい!これはもう戦車みたいなもんです。
砲塔の両脇には重MAT(対戦車誘導弾)を装備。後部ハッチにもガン・ポートが。
イラク復興支援などにも派遣されている、軽装甲機動車。
マイカーでこれに乗ってたらカッコイイ・・・かも?
小さいウインドゥはもちろん、防弾ガラス。製造メーカーはコマツだったかな?
名前をド忘れしましたが、対空ミサイル。
昼過ぎ、突然89式中戦車が走ってきて周辺は大フィーバーに(笑)。
ケツに付いているのは塹壕から落っこちないための尾ソリ。
もはや世界遺産ともいうべき三式中戦車。以前来た時より傷みが進んでいるようで、もうちょっと大切に保管してほしいところ。
これも想像以上にデカいので、これならアメちゃんの戦車に勝てそう!と思いがち。なんですが、実際にM4シャーマンと見比べると・・・
さらにデカい(笑)。これじゃ戦争に勝てないよ・・・
ヨーロッパでドイツの戦車と渡り合ってきたM4ですからね。
しかし戦後は日本の戦車も立派になりました。
61(ろくいち)式戦車。朝鮮戦争の戦訓を取り入れ、ソ連のT-34/85を撃破するために開発されました。90mm戦車砲装備。
写真で見るより、ずっとボリュームがあり、強そう。
戦後第二世代、74(ななよん)式戦車。ソ連のT-62やT-55/54を撃破するべく、イギリス原産の105mm砲を装備。まだ現役です。
実物は、砲塔の雰囲気から旧ソ連の戦車の影響が 強い事をうかがわせます。
まじめに近代化改修すればいいのに・・・・
そして、90(きゅうまる)式戦車。
皆さんもこの土浦武器学校で、日本の工業技術の粋を垣間見てはいかがでしょうか。