goo blog サービス終了のお知らせ 

本日のなかじま●寒波の中にも春の気配♪

女社長のストレス解消、大好きなパーティがまさかの「お料理教室♪」に発展です。

男と女「ちょいワルおやじ」マーケティング

2006年05月10日 | 私的時事・BZ
低迷していた雑誌業界に、久々というか、センセーショナルなヒットを巻き起こした男性雑誌『LEPON』
これまでの男性向けのファッション雑誌のほとんどが若者をターゲットにしているのに対して、この雑誌、なんと対象は「中年のオヤジ」だ。

典型的なイタリア男ジェラーロモを起用した「ちょいワル・・・」というキーワードが、瞬く間に中年男(あえて親父とは言わず・・・(~_~;)のハートを掴んだ。

だいたい、オトコどもの中で「ちょいワル」にあこがれない奴なんていると思う?
それに、このフレーズには必ず “女” がセットになっているはず。
しかもそれは、ちょい若いオネーチャンだ。

男が「ちょいワル・・・」と心の中でつぶやく瞬間、その視線の先には・・・そう「艶女/アデージョ」がいる。いる。まちがいない!

「艶女/アデージョ」とは、ファッション誌『NIKITA(ニキータ)』の造語で、お金と貫禄があってかっこいい女性、年収800万円以上の30代女性のことだとか。『LEON』とは同じ出版社で、要するに対を成す女版なのですね。

この雑誌の編集長って、なかなかのオトコです。
マーケテッターとしても、相当なツワモノ。うなづけることがいっぱいあるんですから。

団塊の世代が大量に退職する2007年問題って、企業にとっての問題だけではなく、社会現象に大きく影響するわけですね。
何しろ人口が多いんですから。

熟年の方は思い出してみてください、団塊世代の青春の頃を・・・・・・

ロックミュージックが日本に上陸し、ビートルズやローリングストーンズなど、今も生き残っている「ワル」たちが、まつに脚光を浴びた時代です。

VANに代表されるアイビールック(ハーバード、コロンビア等12大学からなるアメリカ東海岸の大学連盟を「アイビーリーグ」と呼び、その学生達「アイビーリーガー」が好んだスタイル)や、サイケデリック・ファッション等、まさにファッションの花が咲き乱れだ時代ですよ。

そんな中で青春を過ごしながら、社会人になると同時に、高度成長期を支え、日本の経済発展をリードしながら、私的な幸福を捨てて「会社」という強固なコミュニティーを護り「ドブネズミファッション」なんてそしられるような環境にあまんじてきた世代・・・
そんな姿が見えてきませんかぁ?

こんなオジサンたちが、晴れて「会社」から解放される
しかも、豊かな老後を過ごせるだけの「お金」だってあるんですよン
ファッションに、視線が惹きつけられることもナットクではありませんか。

もともとファッションは女のほうが数段先を走っています。
ブランドもグルメも満喫した女たちは、今や海外のリゾート地でステイして「癒し」と「エステ」へ。
これって、まさに欧米の富豪夫人たちのような生活ですよぉー。

それに比べると、オジサン世代のファッション感覚は相当遅れをとっています。
そんなこと、本人たちも十分承知しているんですが・・・。
でも長いことビジネス一辺倒の生活だったオジサンたちに向けたファッション情報は、これまでほとんど無かったのではないでしょうか。
まあ、あったとしても、かなり少ない。

ね、お金もそこそこあるし、ちょっとモテタイ気持ちもある。
テレビ見てると、スタイリストがちょいと付いただけで、なんか結構イイ感じに変れるじゃないか。
俺だって・・・・「いゃー、アルアル、あるある大辞典ですよぉ!」 と親父ギャグの一つも出ます。
ハイ、軽く出ます。

ちょっとファッションも興味シンシン・・・でも、アドバイスしてくれる人が、女房と百貨店の販売員くらいしか無い。
これじゃぁねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そんな潜在的飢餓状態の中、救世主のように現れたのが『LEON』なんですね。
で、ファッションと文化・趣味といったスタイルがそこそこ整ってくると、やっぱり欲しいのは“女” おんな、オンナ、女でーす。 

でも、オジサンたちは臆病だし、スリルはセーフだけど危険はアウト。
それに、オトコの値打ちは女で見られたりもする。
このあたり、サラリーマン社会で嫌というほど(ーー;)学んでいたりするわけです。

そうなると、小娘じゃぁねぇ・・・・・
それに、今さら女房ってわけにもいかないでしょ。(ぁっ、ゴメン♪)
だって「奥さん」って、親父たちにとっては、強がりも虚勢も、どてっ腹も、加齢臭も水虫も、時にはオスとしての本能さえ忘れて、癒して欲しい相手ですもの・・・・

ということで、オジサンたちの妄想を実現した女が登場するわけです。
そう、その通り! その名は「艶女/アデージョ」。

つまり、アデージョって、要するに「ちょいワル」を気取って遊びたいオジサンたちにとって、理想の愛人像なのでありますよ。
ったく、ねぇ・・・・・ニーズがあれば、商売が生まれる。
商売とは、このように膨らんでゆくんであります。

一方、熟年女たちは「ちょいワル」にあこがれる亭主を横目に、
「まったくオトコってどうしようもないわねぇ・・・」と思いつつ、
でもまぁ、濡れ落ち葉とか、俺も族、とかになられて付きまとわれるよりいいか・・・。
亭主が遊んでいる間に、娘とゆっくり海外でリゾート・ステイして、おいしい物で食べましょう♪
もう家庭壊せるほどの馬力(゜ロ゜;)!? も、余命も限られてるんだし・・・(~_~;)ギャハ♪

かくして「ちょいワルおやじ」は街に解き放たれるのであります。
他人様には見えないリードを首につけられて・・・・・・
女は強し 

あっ、大人のお話でごめんなさいね、お嬢ちゃん
じゃ、またあしたね。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿