今日、全国の感染者は24,000人に迫った。
各地で過去最多や曜日最多を更新する。
だが、この数値とて実際の感染状況を表していない、実際はもっと多いと専門家は指摘している。
そんな災害級の感染爆発を招いて、やっと重い腰を上げるように経済団体らへ出勤7割削減を要請した菅総理。いまさら、だ。
入院から排除され、自宅療養者が次々と急死する状況なのに、後手どころか、政治による見殺しだ。
ここまで、手遅れになったのは、五輪が作り出した空白の17日間が禍した。五輪中は無論のことその前後を含む3週間の空白が感染爆発を招いてしまった。
もしも、五輪がなかったなら、日々深刻化する感染急拡大をマスコミもそれ一色で大きく報道しただろし、政府も大きく動いていたはずだ。
だが、メディアは連日、メダルラッシュをはしゃいで大々的に伝え、日本列島をお祭りムードにした。ゆるゆるになった感染への警戒心が感染爆発を招いてしまった。
感染対策の打つべき手を打つどころか、その危機管理の先頭に立たなければならない張本人の菅総理が、これみよがしの自慢顔で五輪に浮かれた。
空白の3週間の手遅れは取り返しがつかない。この先、コロナウイルスで奪われる命は政治による「人災」になる。
五輪の前、分科会の尾身会長が、政府に対してあれほど厳しく、五輪と感染爆発への警鐘を打ち鳴らされていたが、現実のものとなってしまった。
危機対策を怠った政府のツケは、また国民の犠牲で支払う破目になっている。