風の声

想いつくまま

財布を拾う

2021年08月26日 | 日記

公衆トイレで財布を発見。

すぐに近くの交番に届けに行く。パトロール中で不在の交番で待たされる。

待つこと10分。そこから書類を作る警官につきあわされる。やっと完成したかと思いきや、打ち込んだパソコンのデータが消えたと警官二人が大慌て。結局、また打ち直すことに。おかげで、30分近く待たされる羽目に。

置き忘れたのは大学生。中身は現金1万と小銭、運転免許証、キャッシュカード数枚、学生証、カード多数が入った二つ折の革財布。

やっとプリントアウトされた書類を確認しかけた時、交番の自動ドアが開き、大学生風の男性が「財布を無くしました・・・」とやってきた。

が、さして慌てた雰囲気はない。

その学生に「何か身分証のようなものがありますか?」と警官が質問するので、「その身分証はその財布の中じゃから」と私が助け船をだした。マニュアル通りに対応するちょっと間の抜けた警官とのやり取りを横で見ていて、笑った。

でも、よかった。これで財布は無事、持ち主のところに返った。

「お礼は要求されますか」という警官に、「そんなものはいらない」と告げ、やけに手間取った警官の対応にやれやれと思いながら、交番を後にした。

んっ、そういえば大学生からは結局、「ありがとう」の一言もなかったなぁ・・・。

私も、以前、財布を紛失したことがある。免許証や保険証は再交付の手続き、キャッシュカードとクレジットカードの利用停止と再交付の申請と、大変だった。失った現金よりもそっちの方が面倒でとても困った。なんせ、自分の身分を証明するものが何もないので、市役所で住民票をとるにも困るという始末だった。

そんな体験から、慌てて困っているだろう、気の毒にと心配したわけだ。

ハコヅメ警官の段取りの悪さを笑い、ありがとうを知らない若者に遭遇した、そんな昨日の出来事だった。

 

 

 


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