SHIMANO600 MF-6208(NEW600EX)ボスフリー
基本的に古い自転車ではSUNTOUR派ですが、じゃなきゃ駄目って拘りがある訳でもありません。今回はシマノ製のボスフリー、MF-6208のメンテナンス。
使っているMF-Z012と歯の互換性が有りそうって事と、随分安く投げ売りされていた事から入手してみたボスフリー。バッチリ完璧かどうか分かりませんが予想通りMF-Z012の歯が使えそうなのでメンテして使う事に。SUNTOURは随分理解が深まりましたが、SHIMANOはまだ良くワカラナイ…。
表の蓋は飾りでネジで嵌めこんで有りますが、プラ製なので知らずに強く叩くと即割れな感じ。ネジの方向は通常のボスフリー蓋と一緒で逆ネジ。
飾り蓋の下にプラ製のリングが入っています。これの意味は何だろう?表の飾り蓋の閉め過ぎによる回転抵抗増加の防止か、ダストキャップ的な意味合いでしょうか。
ベアリングボールは上が30個、下が40個。
MF-Z012は上31個、下40個。MF-Z012は2個体開けて見て両方そうだったので間違いないと思いますが、上1個の差が気になります。ボールの隙間で言うとあと1~2個入りそうですが、一応新品で入手しているのと回した感じは良い具合なので、上30個で合っているのかな。
玉押しのスペーサー群は沢山入っていました。
写真(上)右手の一枚が一番下に入っていた少し厚めのスペーサー。左の薄いスペーサーは厚みがそれぞれ異なるモノもありますが5枚入っていて、全部で6枚。
全てバラバラにして綺麗にします。MF-Z012と基本的な構造は一緒ですが、玉押し部分が研磨されていたりラチェット部分にグリスホールが設けられたりしていて高級感が有ります。
ベアリングボール。輝きからは少し良い物が使われているのかもしれません。
組み立てていきますが、写真(上)の状態は間違え。内側のベアリングボールをこの状態で乗せてしまうと、内側に入る中心部が収まらない事が判明。
内側のボールは中心部のコーンに乗せるのが正解。内側コーンの上(ボールを乗せた少し上辺り)が外に迫り出していて、先程の写真の様にボールを並べると収まりません。下側のボールは40個。
最後に上側のボールを並べます。上側のボールは30個。
元通りに組み付けて、増し締めして作業終了。ボスフリーの蓋の隙間と、折角設けられているラチェットのグリスホールからEVERS(エバース)カーボンスーパースプレーを注油して少しだけグリスを緩めて作業終了。
当時DURA-ACEの下で、今でいうULTEGRAグレードでしょうか。SUNTOUR比ですとWINNER PROの下でWINNERグレードってところかな。なかなか良い具合に回るし、優良ボスフリーな気配。