北海道函館市の建築設計事務所 小山設計所

建築の設計のことやあれこれ

建築教育

2014-09-28 12:54:22 | 日記
僕が建築教育するとしたら、、、、まず、18才とか19才の大学生は、多分ダメ。色気づく

12才から13才くらいまでが限度。ありあわせの木材の端材(つまり「ブリコルール」

って奴ね)や大掃除(死語か?)の時の家具などで、いわゆる「秘密基地」を作らせる。出来

れば、樹上タイプと、穴倉タイプの2種類。樹上タイプは、上から見下ろす感覚を体験

してもらう。(宮崎駿さんのアニメね。)そして、迷路を作らせる。(最初は、平面迷路、

次は立体迷路、これはちょっと難しい。階段の階層タイプと、ドアによる縦層タイプの

2種類あって、後者は妹島女史の集合住宅参照。)最初から役に立つプラン作らせて、そ

のコンセプト?を説明させる建築教育なんて、まずダメと決まっているようなもの、、。

言葉のはじまりが、琉球の「おもろさうし」のように「なぞなぞ」から始まるように、

空間商売の設計は、空間の「なぞなぞ」である、「迷路」がよろしい。(くれぐれも、す

ぐに役に立つ事なんて、考えてはいけません。)工作と絵は大変よろしい。工作は割り箸

でも何でも可。絵は「色」をつけること、もしくは、色のついたものを白黒デッサン。

(18才とか19才で、素材とか色の感覚は、手遅れの公算が大。実は、自分がそう、、、。

やっぱり、子供の頃に手で触んないとダメ。泥団子でも何でも可。)

書道と囲碁を習う。書道は、半紙という空間の中で、書き始めに、書き終わりを予想しな

がら、全体の「納まり」や「バランス」の感覚を身につける。(ある程度の広さの敷地で

アプローチや入り口りの位置を正しく決められない設計士や建築家?はゴマンといる、、

正しい入り口の全体の敷地の中での位置、正しいアプローチの仕方が見つかったら、その

設計の半分は終わったようなもの、、、。これが難しいの、、、、。玄関とか入り口が

無かったらどんなに楽か、、、。この感覚も迷路で身につけて、、、。)





篠原一男さんの初期の住宅。玄関が無い。(これは別荘か

何かで土間だけど、「狛江の家」などは板の間のはず、、、。)





増沢洵さんの自宅。やはり玄関が無い。「9坪ハウス」は階段の

下に玄関作ったみたい、、、。




囲碁は、たぶん、これが一番役に立つ。名人や棋聖が打った半目勝負の棋譜などは、その

「バランス」が美しくて、すばらしい、、。(予算の「バランス」もデザインであり設計

です。)大勝などしなくて良いのです、半目勝ちは素人には難しくて(素人で半目勝ちは、

ほとんどの場合、ただの偶然でしかないかも、、、)、100点満点ではなくて、51点とか

52点でも、上出来という感覚を身につけて欲しい。建築の設計でも、敷地とか予算とか

工期とか、その時代の職人さんの腕とか、いろいろな技術や材料など「相手のある事」な

のです。形も悪く(いわゆる愚形)手も読めず、四隅に見知った「定石」を並べただけ、

「厚み」の全局の中での「生かし方」、その限度も判らないでは、いかがなものか?  

(なんでもかんでも、ただ拡げればいいってもんじゃない。建築でも、庭などの外部空間

と、室内などの内部空間との、ある限られた敷地の広さなどの条件の中でのバランスを探

し出すのが、どれほど難しい事か、判って欲しい、、、。)囲碁から学べる空間商売の極

意、バランスはおそらく無限大です。(ちなみに私は藤沢秀行さんのファンでした。書も

下手な坊さんなんかの書より、ずーっと良いと思います。)

大学の建築科などに進むのは、良い同級生や師(これは、今は相当難しそう、、、)に巡り

会うという意味では、大変良いと思います。(やっぱり、一人でなんでもかんでも出来る

ようになるわけではないので、、、お仲間は必要だと思います、、、、。)

あと、旅行して古い集落や古建築を見たり、民俗に関心を持ったり、散歩は各自で、、。

小さい子は、親や大人や教師達や文部科学省から逃げましょう!「鉛筆の芯の黒鉛の産地

として有名なドイツの都市の名前は?」なんて問題、解かなくていいの!小学校5年から英

語教育なんて、○○でないの?(○○はブログ使用禁止用語?)なんでもいいから、もっと遊

んでいいの!勉強なんかしてちゃダメ!(ある程度はしなきゃダメだけど、、、、、。)



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