8月、学生は夏休み!
と言えば 読書感想文が定番の宿題。
今の時代は課題と言うのですね。
大の苦手でして、まず感想文苦手とか言う前に読書が大の苦手でしたからお手上げ。
友人に読んだ本の内容を聞き、感想を書いたり、中1で書いたものを中3で使いまわしてバレたり。
先生が同じでしたからね…忘れてるんじゃないかと思いきや覚えてやがりまして。
基本は本屋であらすじだけ立ち読みし。そこから書いたものですよ。
…感想文というより あらすじ紹介文って感じです。
あるいは巻末のあとがきみたいなのをところどころ写したり…。
そんな文章慣れしていない昔ですが
学生も終わってしまえば読書感想文なんて
ただただ懐かしい。
せっかく夏休みシーズン
夏休みシリーズとして小学・中学生の頃に帰った気分で
夏休み宿題的なものもやってみようと思いました。
絵日記は時間と体力的に無理(高齢者ですし、働きアリですから)
作文と写真日記を合わせた形で
夏休みシリーズ、「思い出ぼそぼそ」を書きました。←小中校生目線で書いてます。
今回は読書感想文行きます!
「何かに呼ばれまして…」1年A組リフィ
毎年恒例となる読書感想文シーズン。
我々学生にとっては避けては通れない夏の難関恒例
「読書感想文」
いや、「読書強制文」といっても過言ではない。
文章、読書の苦手な者に毎年夏に襲いかかる
言わば学校内災害のようなものであり
小学校から始まり、中学、あるいは高校までも 学生の間は続く真夏の恒例…いや強制文である。
思い返せば…と、文字稼ぎはこれくらいにしておこう、終わらない。
読書強制分の初めとして、まずは「本」選びだ。
これが無ければ感想もなにもない。
希望あふれるものがいい、愛に溢れるものがいい、歴史物が好きだ、ドキドキするものが好きだ、優秀な私にはより知性溢れるめんどくさそうな本がよく似合う…、よりページの少ない物がいい、など 個々により様々な選択肢があると思うが
私は…惹きつけられるもの。
こう…なにか怖そうな…そんな物に惹かれて図書館へ行った。
そこでタイトル
「ぼっけぇきょうてぇ」
意味がわからん。
調べると和歌山弁で 「すごく怖い」
我々の世代弁では「チョーこぇえ」だ。
そんなに怖いのか!?
どれどれ…と本を棚から引き抜くと
!!!!!!!!!!!!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/4d/979f2ed207611f8ba021c0aacdebc214.jpg)
わたしの好きな大正時代からの活躍された画家
甲斐庄 楠音(かいのしょう ただおと)の絵だ。
大正時代絶賛された「横櫛」という名前の美しい大正美女の絵。
これは…呼ばれたのだろうか、呼ばれたな!!
女性の内側から溢れ出す妖艶なおどろおどらしさ、恐怖すら感じさせる静寂な表情や、燃え上がるような女性の狂気さ…
そんな圧倒させられる美人画を描き出す画家の
描く美女が表紙。
表紙で決定!
という事で、こちらの強制感想文。
う〜〜ん…怖い、素晴らしいと言う評価も多いが
よくわからなかったと言うのが1番素直な感想。
怖い…?
簡単な内容としては遊女が客の男に自身の身の上の話を語る。
と言うもの。
その話して聞かせる内容が この
「ぼっけぇきょうてぇ 」のストーリーとなるのだ。
遊女の言葉は岡山弁なのか、遊女特有の話し方なのか、どことなく趣があり惹かれるものがある。
少しネタバレするが 大まかな内容は
遊女の両親から始まる。
兄妹で性に興味を持ち快楽に遊び兄の子を身籠もる妹。
兄妹は
追い出されたか逃げ出したかのように家を出、2人は貧しい生活を送る事になる。
母は望まぬ子供をおろす仕事をし、この遊女もお手伝いをしたのか、あーしてこーしたと語る場面がある。
父は母の兄であるから 父であり叔父にもなるの…か???
そこのところは気にしない事にして
父は荒れる。妻の代わりに娘で性処理をする。
母からは嫉妬の対象となり暴力の的になる。
そんな辛い幼少期を過ごす。
話の内容的に姉がいるようだ。
その姉がなかなか出てこない。
最終的に客の男は 姉のことを聞くと
遊女のこめかみあたりに 凄まじい形相の姉の顔を付いていた…。
と言う内容だ。
映像化もされたようで、これは映像の方が良いかもしれない。
この姉凄い形相浮かんだ顔、遊女の顔に凄い顔が付いているわけだから見た目的にホラー感あるだろう。
タイトルと「ぼっけぇきょうてぇ」
スゲーこぇえ。な訳だが
怖いのは姉の顔浮かぶ遊女の視覚的な恐怖のことなのだろうか?
ここが考えさせられる。
視覚的な恐怖と考えるのなら
想像ではあまり…怖いと言うより あまりにも現実離れし過ぎて 逆に恐怖感がわかない。
と言うのが私の感想だが
感じ方は人それぞれ。
むしろ 人目を忍んで兄妹と遊び身籠もり
のちに酒を飲んでは娘の下半身しか見ず、性処理を娘で済ませる父(下半身しか見ていないから娘の顔に姉娘の怖い顔が張り付いている事にも気づかなかった)のくだりと
母の方は娘の顔に凄い形相したもう1人の姉の顔が付いていることは気づいている。(当然だが)
娘の顔に、もう1人の娘の顔が張り付く身も凍るような姿の娘の顔
自分がそれを産んだわけだ
女性なら自身に置き換えて考えることが比較的楽だろう、なるほど、恐怖心しか生まれない。
さらに兄であり夫は自分ではなく こんな姿の娘と行為に及んでいる、そんな嫉妬心も沸き起こるわけで…
自身が化け物のような娘を産んだ恐怖
兄との罪の意識
女としての嫉妬…様々な負の思いが複雑に絡んでいるのではないか。
そして私が1番恐ろしいと感じた部分は
遊女の母の行動。
仕事は 望まない子供をおろすと言う事。
物語の中でもう胎児の形をした子を取り出し、その子が目を開けて 胎児の母親をギロリと睨みつける。胎児の母が怯えると
その胎児を
遊女の母が足で踏み潰すという描写もある。
人の子供を踏み潰す。ショッキングだ。
妊婦から子供をおろす…と言うのはある意味
生命に死を与える…という事だ判断するなら
どちらも…アレなのだが
この部分はあまり触れない方がいいだろう。
今の時代、致し方ないケースもある、そんな方々への批判のように思われては申し訳ないので。
ただこの踏み潰し事件はショッキングで恐ろしい。
遊女の顔に姉の凄い形相が。
なんてことではなく
怖いと言うのは別の部分ではないかと思う。
この物語のどこに怖さを見出すから人それぞれ違うのだろう。
遊女にとっては自身を嫌い嫉妬から暴力を振るってくる母も怖かった。
母に殴られている間は
父に犯されるよりマシだと思い耐えていた。
父に犯されているときは
母に殴られている痛さよりマシと思い耐えて生きてきた。
そして姉は自分の顔に 居る。
この姉、噛み付くので 痛い思いもさせられて居るようだ。
何が怖いのか…そうだなぁ
最初から全てが狂って居る部分か…
両親も…わけわからない遊女の姉と
どうしてこうなったか遊女も…。
全てが 「罪」の産物では無いだろうか。
罪が形となるのなら…やはり とても怖い…とも思える。
と言えば 読書感想文が定番の宿題。
今の時代は課題と言うのですね。
大の苦手でして、まず感想文苦手とか言う前に読書が大の苦手でしたからお手上げ。
友人に読んだ本の内容を聞き、感想を書いたり、中1で書いたものを中3で使いまわしてバレたり。
先生が同じでしたからね…忘れてるんじゃないかと思いきや覚えてやがりまして。
基本は本屋であらすじだけ立ち読みし。そこから書いたものですよ。
…感想文というより あらすじ紹介文って感じです。
あるいは巻末のあとがきみたいなのをところどころ写したり…。
そんな文章慣れしていない昔ですが
学生も終わってしまえば読書感想文なんて
ただただ懐かしい。
せっかく夏休みシーズン
夏休みシリーズとして小学・中学生の頃に帰った気分で
夏休み宿題的なものもやってみようと思いました。
絵日記は時間と体力的に無理(高齢者ですし、働きアリですから)
作文と写真日記を合わせた形で
夏休みシリーズ、「思い出ぼそぼそ」を書きました。←小中校生目線で書いてます。
今回は読書感想文行きます!
「何かに呼ばれまして…」1年A組リフィ
毎年恒例となる読書感想文シーズン。
我々学生にとっては避けては通れない夏の難関恒例
「読書感想文」
いや、「読書強制文」といっても過言ではない。
文章、読書の苦手な者に毎年夏に襲いかかる
言わば学校内災害のようなものであり
小学校から始まり、中学、あるいは高校までも 学生の間は続く真夏の恒例…いや強制文である。
思い返せば…と、文字稼ぎはこれくらいにしておこう、終わらない。
読書強制分の初めとして、まずは「本」選びだ。
これが無ければ感想もなにもない。
希望あふれるものがいい、愛に溢れるものがいい、歴史物が好きだ、ドキドキするものが好きだ、優秀な私にはより知性溢れるめんどくさそうな本がよく似合う…、よりページの少ない物がいい、など 個々により様々な選択肢があると思うが
私は…惹きつけられるもの。
こう…なにか怖そうな…そんな物に惹かれて図書館へ行った。
そこでタイトル
「ぼっけぇきょうてぇ」
意味がわからん。
調べると和歌山弁で 「すごく怖い」
我々の世代弁では「チョーこぇえ」だ。
そんなに怖いのか!?
どれどれ…と本を棚から引き抜くと
!!!!!!!!!!!!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/4d/979f2ed207611f8ba021c0aacdebc214.jpg)
わたしの好きな大正時代からの活躍された画家
甲斐庄 楠音(かいのしょう ただおと)の絵だ。
大正時代絶賛された「横櫛」という名前の美しい大正美女の絵。
これは…呼ばれたのだろうか、呼ばれたな!!
女性の内側から溢れ出す妖艶なおどろおどらしさ、恐怖すら感じさせる静寂な表情や、燃え上がるような女性の狂気さ…
そんな圧倒させられる美人画を描き出す画家の
描く美女が表紙。
表紙で決定!
という事で、こちらの強制感想文。
う〜〜ん…怖い、素晴らしいと言う評価も多いが
よくわからなかったと言うのが1番素直な感想。
怖い…?
簡単な内容としては遊女が客の男に自身の身の上の話を語る。
と言うもの。
その話して聞かせる内容が この
「ぼっけぇきょうてぇ 」のストーリーとなるのだ。
遊女の言葉は岡山弁なのか、遊女特有の話し方なのか、どことなく趣があり惹かれるものがある。
少しネタバレするが 大まかな内容は
遊女の両親から始まる。
兄妹で性に興味を持ち快楽に遊び兄の子を身籠もる妹。
兄妹は
追い出されたか逃げ出したかのように家を出、2人は貧しい生活を送る事になる。
母は望まぬ子供をおろす仕事をし、この遊女もお手伝いをしたのか、あーしてこーしたと語る場面がある。
父は母の兄であるから 父であり叔父にもなるの…か???
そこのところは気にしない事にして
父は荒れる。妻の代わりに娘で性処理をする。
母からは嫉妬の対象となり暴力の的になる。
そんな辛い幼少期を過ごす。
話の内容的に姉がいるようだ。
その姉がなかなか出てこない。
最終的に客の男は 姉のことを聞くと
遊女のこめかみあたりに 凄まじい形相の姉の顔を付いていた…。
と言う内容だ。
映像化もされたようで、これは映像の方が良いかもしれない。
この姉凄い形相浮かんだ顔、遊女の顔に凄い顔が付いているわけだから見た目的にホラー感あるだろう。
タイトルと「ぼっけぇきょうてぇ」
スゲーこぇえ。な訳だが
怖いのは姉の顔浮かぶ遊女の視覚的な恐怖のことなのだろうか?
ここが考えさせられる。
視覚的な恐怖と考えるのなら
想像ではあまり…怖いと言うより あまりにも現実離れし過ぎて 逆に恐怖感がわかない。
と言うのが私の感想だが
感じ方は人それぞれ。
むしろ 人目を忍んで兄妹と遊び身籠もり
のちに酒を飲んでは娘の下半身しか見ず、性処理を娘で済ませる父(下半身しか見ていないから娘の顔に姉娘の怖い顔が張り付いている事にも気づかなかった)のくだりと
母の方は娘の顔に凄い形相したもう1人の姉の顔が付いていることは気づいている。(当然だが)
娘の顔に、もう1人の娘の顔が張り付く身も凍るような姿の娘の顔
自分がそれを産んだわけだ
女性なら自身に置き換えて考えることが比較的楽だろう、なるほど、恐怖心しか生まれない。
さらに兄であり夫は自分ではなく こんな姿の娘と行為に及んでいる、そんな嫉妬心も沸き起こるわけで…
自身が化け物のような娘を産んだ恐怖
兄との罪の意識
女としての嫉妬…様々な負の思いが複雑に絡んでいるのではないか。
そして私が1番恐ろしいと感じた部分は
遊女の母の行動。
仕事は 望まない子供をおろすと言う事。
物語の中でもう胎児の形をした子を取り出し、その子が目を開けて 胎児の母親をギロリと睨みつける。胎児の母が怯えると
その胎児を
遊女の母が足で踏み潰すという描写もある。
人の子供を踏み潰す。ショッキングだ。
妊婦から子供をおろす…と言うのはある意味
生命に死を与える…という事だ判断するなら
どちらも…アレなのだが
この部分はあまり触れない方がいいだろう。
今の時代、致し方ないケースもある、そんな方々への批判のように思われては申し訳ないので。
ただこの踏み潰し事件はショッキングで恐ろしい。
遊女の顔に姉の凄い形相が。
なんてことではなく
怖いと言うのは別の部分ではないかと思う。
この物語のどこに怖さを見出すから人それぞれ違うのだろう。
遊女にとっては自身を嫌い嫉妬から暴力を振るってくる母も怖かった。
母に殴られている間は
父に犯されるよりマシだと思い耐えていた。
父に犯されているときは
母に殴られている痛さよりマシと思い耐えて生きてきた。
そして姉は自分の顔に 居る。
この姉、噛み付くので 痛い思いもさせられて居るようだ。
何が怖いのか…そうだなぁ
最初から全てが狂って居る部分か…
両親も…わけわからない遊女の姉と
どうしてこうなったか遊女も…。
全てが 「罪」の産物では無いだろうか。
罪が形となるのなら…やはり とても怖い…とも思える。