菓子作りの記事を書いたのでついでに失敗談もまとめてみた。
※夜行性体質の為、小学生のエピソードを除くと料理やお菓子作りはきまって夜に行っていた。
「何度やっても未来が見えてこないカヌレ」
難しいと有名なカヌレ。
ただ失敗しても材料が材料なので味は美味しいんですよね。
失敗談やそれに関する質問が多くあがるカヌレですが 味は美味しいと皆さん言います。
面倒な作り方でとにかく繊細に作ります。そ~~っと、そ~っと作業しなければならない。
牛乳は60度以上に上げてはいけないとか・・・
型もテフロンやら銅やらあったり それそれ難易度が異なる。
本来は蜜蝋を塗る。バターと蜂蜜で代用可能だがこれも気をつけないと大惨事になったり純度の高い蜂蜜を使用しないと失敗したり
温度不足もダメ。中に巣が入らないと成功とされない。このブログでも過去沢山カヌレ作ったよ記事を載せてきたけれど
こればかりは何度作っても感覚がつかめない!!
ようはレシピに描かれたことよりもオーブンとの相性。
使用するオーブンの個性に左右されるので答えは自分で見つけるしかない。
あと、膨らむのも良くない
膨らんでも戻れば大丈夫。高温で長時間焼くため噛めないほどに焦げることも。
てっぺんまでしっかり黒くなってないといけない。
ぱっと見はいいけど切ると…巣ができてない!ガッカリ!なんて毎回ひやひや!!
かなりまで中に巣が出来なくて マザーと頭抱えた。
何回やっても感覚がつかめない気難しく繊細なカヌレ。
ちなみに温度不足は ぺしゃ!
切ってみないと中が…巣が出来てるのか分からないところがスリル
切ってみると・・・ちょっと!あとちょっと!!これは惜しい!!!
巣が全くできない失敗続きでしたが(味は美味)
ついに!!!初めての成功
もう、マザーと歓喜の叫びを上げました!
その後も巣ができるように。
が、高温で焼かないと温度不足では巣が入らない。
高温にばかり囚われ 焦げる炭カヌレも多い
型と区別つかない
その後は もしかするともう型が限界なのか焦げ付くようになった。
膨らんだままだし
味は美味しいし中に巣が入っているが
型にくっついて剥がれない
強引に剥がすとまるでゾンビ
ゾンビカヌレ
近年はずっとこんな感じで型に張り付く。型も寿命かもしれない
沢山作ったし。
カヌレを作ると大量に卵黄だけ消費する。ので卵白が大量に余る。
これを使用しようとシフォンケーキやマカロンに・・・と言うわけで
マカロン失敗談
「魔蚊賂ン」
湿気大敵のマカロン作りは正直多湿の関東では困難だと思う。
焼く時間や作業よりも乾かす作業が時間がかかる。
一晩放置・・・とか そんなんで済むことではない。ドライヤーで一時間風を当て続けて即焼いてようやく・・といった具合
マカロンは失敗も多く、ネット上にも失敗談や質問がよく載せられている。
よくある失敗例1「ヒビが入って潰れる」
よくある失敗例2「小さな穴がぽつぽつ開く、中がべしゃべしゃ」
よくある失敗例3「ピエができない」
初の私のマカロンは・・・ と 綺麗なグリーンですよね!
淡いパステルカラーのグリーンとオレンジを交互に並べて可愛くしたかった
焦がしの女王降臨!!!!
失敗だがこれは よく言うマカロン失敗とは違う
論外!!!マカロンと言うより魔蚊賂ン
ヒビとか穴とかピエが出来ないとかのレベルじゃない!!!論外と言うか事件!!!
次! ヒビでつぶれた!失敗例1になった!
論外魔蚊賂ンからの世間一般的な失敗例に昇格!大きな進歩!!
コレは表面の乾燥が足りずにこのようになるのです。
オレンジは失敗例1。失敗例2の穴ぽつぽつ空きも。これは温度不足によるもの。
スタンダードな失敗
ピエって言えるのかなコレ・・・と観てます
失敗例1
表面がしっかり乾燥しないと中が膨らむ際に 膨らむ力が押し上げて表面を割ってしまいヒビになります。
失敗例2
温度が足りないと膨らまず緩く表面に穴が開くだけ。中焼けない
失敗例3
ピエは表面がしっかり乾燥して固くなっていると 中が膨らんだ際に表面が破られてヒビになることもなく。しかし膨らんでも押し上げる力の逃げ場所がないので横から出てきてこれがピエになります。
初めてのマカロン失敗1と2と それによりピエが出来ない失敗3すべて。
論外有
ちなみに材料が材料なだけに味は美味。
後日 ピンクで!
うううむ・・・失敗例1と2の中間!
次! 乾燥させるのに
もうドライヤーで一位時間ほど風当てましたよ
ピエだ!!!ピエが出来てる!!!
次!
やっと!!!やっとしっかりピエが確認できる見た目完全マカロンに!
下から順に 徐々に成功へ・・・
なんとなく分かったので前回失敗した
綺麗なパステルグリーンのマカロンを作ろうとしたら
カラー的に失敗!ピッコロカラー!!!
触れそうなくらいに乾燥させる。作業より圧倒的に長いドライヤー時間が長い
ピエ完璧!
これ…綺麗なパステルグリーンだったらなあ・・・
と言うわけで 論外からの失敗例を経て
うん!きっと二度と作らない。
ドライヤー時間が大変過ぎる!
シフォンケーキ失敗談(怪談風)
「深夜の悲鳴と惨劇」
今宵あなたはシフォンケーキの断末魔を耳にするだろう。そして凍り付く結末…。
十代後半頃の昔事…。
名古屋に住むイトコにシフォンケーキを焼いて送ろうと
夜も更けた深夜に、作業をはじめた。
シフォンケーキ…それは
卵白を攪拌しメレンゲを作ると言う
ハンドミキサーが無ければ血のにじむような苦労を強いられる。
この当時ハンドミキサーがあったのか
今となってはもうわからない。
作りやすい裏技なども知らない無知な頃。
かなり時間と労力を費やしていた。
失敗も多かった。
この夜は無事メレンゲを成功させ材料を混ぜ合わせ型に入れた。
オーブンで焼く前に
少し高いところからステンレス台の上にトントントン!
と2.3回落として空気を抜くのだが…
トントン…と台の上に落とす際
床に落ち、中身が飛散してしまった!!
ぎゃーー!!!!!!!
闇を引き裂くように響いた女の悲鳴!!
下はコンクリート
ケーキ生地なので 血の惨劇のように
ビシャー!!!!!と辺り一面を無残に飛び散る。苦労と労力、時間も夢も希望も飛び散った(((;゚Д゚)))))))
下はコンクリート。排水溝があり
無残に飛び散ったシフォンケーキの血しぶきはなんの問題もなく水で排水溝に流しブラシをかけておけばいい。
問題はケーキ。
せっかくの努力が!
夜も深まる深夜。辺りは濡れ髪のような漆黒の闇。
じっとり濃い気味の悪い闇
希望の光を絶たれた若き女は
絶望し座り込んだまま動けずにいたが
徐に作業を再開した。
恐怖は自分の中にある。
敵は、自分自身。
自分に打ち勝つしかない!と 奮い立たせ再びメレンゲ攪拌の難関へ挑んだ。
若すぎた女にはこれ以上の惨劇が待ち構えていようなどと想像も出来なかっただろう。
1度目の惨劇を乗り越え、メレンゲが完成した。型に入れて
空気抜きの為、トントンと…叩く。
ステンレス製の台に音が鳴る
トン…トン…トン…
静寂の闇の中を 息も絶え絶えの細い吐息のよう。
一瞬か、長い時間が もはやわからない。
地獄の底の様な闇のなか
突如それは襲い掛かった!!
「あああああーーー((((;゚Д゚)))))))」
女の断末魔の如き叫びと共に
床に落下し飛散した無残なシフォンケーキ生地の末路の音!
ガシャーン!!!!
・・・手が
まるで闇の中から 地獄の底から這い出ていた白い手が沢山
自分の手やケーキ型を絡めとっているかのようだった。
季節はいつだったか もはや覚えていない。
おぼろげな記憶の中で微かにある記憶。
月の光一つない黒
まるで目の無い憎悪が人の顔に具現化されたような
その目の無い穴
希望の光を吸い込もうとするかのように大きく開けられた口の中
ひたすら漆黒の闇の様な…ただ無音の黒。
そんな恐ろしい黒の世界に感じていたことだけが記憶に残る。
若い女は希望の光などもう求めてはいなかった。
目の前に現れた
光を、希望を奪い吸い込もうと大きく口を開ける化物の黒の底 口内へ引き込まれていた。
化物の漆黒の髪に心も手足も絡めとられ
絶望に打ちひしがれた。
しかし化け物に捉われながらも
メレンゲを作り出した。
もう…多くは望まない。
ただ今目の前で起きた悲劇を繰り返してはならない。
やらなければならない。
胸に禍々しい化物の闇を抱き込んだまま
3度目のメレンゲ成功し材料を合わせて
型に入れて空気抜き
闇の支配する黒の世界。
体を突き刺すような鋭い寒さが襲う非情な季節。
夜明けの光は…まだ届かない。
涙も笑みも凍らせる暗闇の空間に
音だけが残る。トン…トン…トン……
ガシャーン!!!!!!
もはや女に恐怖は無かった。
ただただ世を恨む怨恨
怒りが心を支配した。
女は自身を絡めとっている髪の長い黒の化け物に叫んだ
「人の美味しい部分だけを掠め取るウジ虫が!!!鬼畜!!!」
女の形相はもはや若い女か 老婆か区別つかない醜悪なものと化した。
どれほどの年月が過ぎたのだろうか。
女は若かった頃の絶望と恐怖を胸の奥底に閉じ込め封をした。
ずっと目を晒し、振り返らなかった。
どれだけの年月が過ぎたかなどわからない。
ただ…若かった。若かった頃の…漆黒の闇が支配する夜の出来事を振り返ることはなかった。
完
このように大変な作業、時間を費やした当時のシフォンケーキが焼く直前に3回連続飛散事件に。
4回目で型を無事オーブンに投入し焼き終えました。
怪談風の文章はあのあとヒートアップして本来の菓子失敗談を忘れて
完全ホラーになり 廃村に残まつわる恐ろしい言い伝えや風習が出てきて
夫を殺して埋めた件まで行ってしまったので
激しくズレたのでカットして終わらせました。
「シュークリームの反撃」
初めて買ってもらったレシピ本はスーパーの製菓材料コーナーの端におまけ程度に置かれていた薄い冊子でホッチキス留の小さな物。
おそらく300円以下。しかしこのレシピのクッキー、シュークリーム生地、スイートポテト、パイ生地がダントツに美味しくていまだに愛用している。
もうボロボロで敗れてホッチキスからも外れてしまい
紛失すると大変なのでデーター化しようと思う。
シュークリームは小3か4の頃、初めて作り 火を使用するので小さい自分
台所も厨房も火力も一般家庭の物とは違うので ガスのつけ方も複雑。
8、9歳の子供には危険なので マザーと一緒に。
オーブンが無くオーブントースター使用。
シュークリームらしく、ちゃんと膨らむのか・・・原理もわからない8歳の子供には不思議でロマンにあふれた物だった。
オーブントースターの中をずっと覗き込んでいた。そして・・・ それは膨らんだ。
(*゚▽゚*)おおおおおー!!!!!
と感動する。 不思議さと夢が膨らんだようだった。
しかし焼き終わると…
シューっと萎んだんですね…ええ。
思い返すと笑えます。
6年生になり、友人に
ウチでシュークリーム作ろう!
と誘われて、彼女の家で。
その際に焼き終わったら暫くは
オーブンを開けてはいけない。乾燥させないと萎む。と知りました。
私か友達がそのシュークリームを作ったことを作文にし クラスの中で読んだ際に
クラスメイトが対抗意識を燃やしてシュークリームつくりに挑戦し、そして失敗したらしい。
女子一人後ろに連れた男子生徒が私の所にやってきて
「ちょっとぉ!アンタに負けてられない!って私たちもシュークリーム挑戦したのよ!失敗したじゃないのよアンタ!!どーしてくれんのよ!!!」
と。 知らんわ!
絶対こいつ大人になったら女装する系だな・・・なんて思った。
ちなみに今はなんだかわかりませんが
焼き上がり即出しても萎んだりしない
しっかりしたシューが焼けるように。
だがしかし!他のレシピだとこう上手くいかない。
「クッキーの悲劇」
愛用ガスオーブンは叔母からもらった古い物。
温度計が壊れていたので厨房の一番火力の強い場所で使用しているが実際
何度になっているかは全く不明。
そんな中で勘でクッキー、ケーキ、パンやらを焼いてきていた。
なかなかのものだと思うが焦がす失敗も多かった。
それで「焦がしの女王」と言われていた。
真っ黒こげ!!!!もあり
床に落とす事件も
これは焼く前だが 焼いた後にもこのような事件は起きた。
クッキーには人の形の型もあり
型を見ていると可愛い。アイシングなどするとより可愛いと思う。
保育園でクッキーづくりが定期的にあり楽しみだった。
生地は保母が作り園児は型抜きをやる。
紙で入れ物を作り その中に自分の焼きあがったクッキーを入れて持ち帰れる。
これが楽しみだったがこの時にも人型があった。
可愛いと思っていたが 大人になっていざ人型を購入し焼いてみた。
まずは焦がした。人の形で焦げている・・・。
よく見るあの…空襲の・・・
それ以来焦がさなくても焼き色からもう空襲の惨劇にしか見えず
それっきり使用しなくなった。
最後 笑える失敗談
杏仁豆腐の上にエディブルフラワーゼリーを作って乗せた物
育てた安全な食べれる花をレモンゼリーに閉じ込める
杏仁豆腐の台に乗せる
結構いつもちゃんとできていた。
見栄えがいいのでお友達を招いたりして出したが
ある時・・・ゼリー部分が取れた!!!焦りすぎたのか友達の目の前で
「わー!!!」((((;゚Д゚)))))))
ただの白い杏仁豆腐!
ただのフラワーゼリー
仕方ないのでゼリーとして出す。
何気に透明感あって綺麗。