1月ももう終わり...
31日、多文化共生社会調査の一環で、熊本と宮崎の県境まで行った。まずは、とにかく冷たかった、凍るように。外は3度... でも北海道は、マイナス30度、信じられない。
今回は、国際結婚...奥さんがフィリピン国籍。ご主人、お子さん4名、おじいさん、おばあさんの7人家族。フィリピン人妻を支えるのは、家族愛であった。
ご主人は、ちょっと離れたところで調理師をされている、朝早くから夜までということで、1週間に1回程度しか家庭に帰って来ないという。
家の周りは数件の民家と山、山、そして山。近くにコンビニまで車で10分くらい。子どもが小さく、小児科まで車で30分...子どもが具合が悪い時は、ご主人の兄弟(近く、車で30分ぐらいのところに在住)に連絡して来てもらう。
フィリピン人妻は、フィリピンは大都市のマニラ、またシンガポールに在住されたこともあり、ここに来て、見渡すかぎりの自然に吃驚されたようだ、フィリピンのテレビで見る日本のイメージが大きく崩れたことだろう
今回の国際結婚のケースは、紹介所(ブローカー)経由だった。ご主人がフィリピンにお嫁さんを探しに、いや、もう最初のカップリングは出発時点で済んでおり、フィリピン現地で結婚の届けなどをするための訪問、結婚することは決まっているが、顔は会うまで知らなかったという... ご主人の数回のフィリピン訪問後、フィリピン人妻の来日となったようだ。
ブローカー経由での国際結婚、かなりの経費もかかったようだ。
他では、ブローカー経由の国際結婚、色々な課題もあるように聞く...
結婚することが前提で初顔合わせ、数時間後には結婚届け...
イスラム世界では、親が決めた婚姻で、結婚式まで新郎新婦が顔を合わせないケースもあるが、ブローカー経由の日本人男性と外国籍女性の国際結婚では、他にコミュニケーションという大きな課題があることを忘れてはならない。
今回のケースも、ご主人はフィリピン語、英語が話せない、一方フィリピン人妻は日本語が話せなたっか...、どうして家族という共同生活が成り立つのか、正直、今も不思議である。お互いに結婚生活以外の目的があったのではと疑ったりもする。今は、4人の子どもの存在は大きな絆になっていること、また、お互いの愛も生まれている。
ただ、山間の生活の場、見よう見まねの日本語、やはり課題は多い、と考える。フィリピン人妻の日本語能力には、家族の中だけ、じいちゃん、ばぁちゃんとの身振り手振りから始まってコミュニケーションには限界がある。子どもたちが小学校に進学するにつれ、日本語を読み、書く能力も必要になるだろう。家庭だけでなく、社会で働くことも良いだろう。
日本での社会生活を円滑にする上でも日本語教育の必要性、また社会とのつながりを意識して作る、など検討材料が多くあった。そんな中でも、今回のケースは家族の絆が感じられた良いケースであろう。