きふブロ!KIF・熊本市国際交流振興事業団のブログ

What's “きふブロ”?→KIFのボランティア、インターン、スタッフが綴る楽しい、ちょっと為になる国際交流のブログ!

インターンシップ2日目

2009-09-30 17:26:34 | インポート

こんにちは

昨日から、熊本市国際交流振興事業団でインターンシップをさせて頂いている、熊本学園大学ホスピ学科3年の後藤と申します

これから、今日の出来事や感じたことを書きたいと思います

今日は朝から、「地域日本語支援ボランティアコーディネーター養成講座」に参加させて頂きましたその中で今日は、参加者の皆さんと一緒に、国際交流会館の2階で行われている、「くらしのにほんごくらぶ」を見学したり、ボランティアの方達と参加者の皆さんとの意見交換などが行われました。

私はこの講座に参加して、参加者の皆さんとボランティアの方達の強い熱意を感じました熊本で生活している外国人の方に、日常生活に必要な日本語を教えるために、ボランティアの方は、どの様に教えると分かりやすいのかを常に考えたり、一人一人の要望にそった授業を行う為に、自分自身も日本語の勉強をするなど、さまざまな努力をしていらっしゃいました。

また、参加者の皆さんからも、「くらしのにほんごくらぶ」を地域に広げていくにはどうするといいか、現在の、「くらしのにほんごくらぶ」の改善点や、良いところなどの意見が、本当に止まらないほどたくさん出てきて、皆さんが、外国人の方に日本の文化や習慣や言葉を伝えていきたいと強く思っていらっしゃることを、身に染みて感じました

「くらしのにほんごくらぶ」は日本語を教えるだけでなく、そこに行けば日本人に会えたり、様々な国の友人が出来たりと、外国人の方にとっては、大切な場所になっていると思います。なので、このくらぶが、ずっと続いて、将来的にはさまざまな地域に自然とこのような輪が広がって欲しいと思いました

今日も一日、貴重な経験ができ、楽しく過ごせました。

明日もがんばります


インターンシップを通じて その1

2009-09-20 16:13:20 | インポート

 皆さん、はじめまして現在、国際交流会館でインターンシップを行っています、熊本県立大学総合管理学部三年の住永と申します

私は、小学六年生の頃にこちらに勤めていらしたモロッコ出身の方が、学校に来られて一緒に給食を食べるなど交流をしたことがありました。そのため、インターンに来るまでは地域の学校や公民館を中心に、外国の方々との交流支援等を主に行っているのだろうと思っていました。

ところが、実際に研修に来てみるとそれはほんの一部に過ぎず、ほかにも様々な活動を行っており大変驚きましたその中で、今回私が体験させていただいた事をいくつかご紹介したいと思います

 まず、第一日目に「地域日本語支援ボランティアコーディネーター養成実践講座」を受講させていただきました。これは、熊本に暮す外国人(特に子ども)に日本語の指導をする人材の育成に取り組む活動です。外国人が日本に来る理由には、親の都合や留学、国際結婚などがあげられ一人一人にあった指導が必要となります。本講座では、実際に外国の方をお招きし、受講生とのワークショップを行うことで外国の方が抱えている問題や悩みを明確にすることで、より良い指導を目指すことを目的としていました

 国際結婚で来日された方の中には、食事のマナーなどほんの些細な文化の違いからでも心にしこりを残してしまうこともあるそうで、言葉の壁や心の壁といった切実な問題を感じとることができました


地域で暮らす外国人の悩み

2009-09-16 18:25:29 | インポート
15日の地域日本語支援ボランティアコーディネーター養成実践講座では、パート1の「外国から来た子どもたち」の状況につづき、地域で暮らす外国人の方々についてお話し、さらにワークショップが開催されました。

名古屋外国語大学の尾崎明人教授によると、多文化共生社会を実現するため、崩さなければならない壁に:

言葉の壁

心の壁

制度の壁

があるという。

さらに、長岡市国際交流センター長の羽賀友信さんは、無関心にも言及をされている。

日本で暮らす外国人の方々直面する課題は、その方々のおかれている立場、在留資格にも関係してきます。

就労ビザで来日されている方々であれば.... 生活に追われて日本語を学ぶ時間がない、一緒に働く日本人とのコミュニケーションがとれない、などなど

国際結婚をされている方々であれば... 地域、家庭内での日本社会への同化を強要される、家庭内のコミュニケーションなどなどが考えられる。

そんな外国人の方々を支援する地域日本語教室の役目とは:
1.日本語教育
2.悩み相談
3.交流の場
4.それぞれの意識が変わる → 多文化共生社会の構築、実現

さらに、ワークショップは、海外から来られた方々からお話しを聞くことをテーマに進められました。

1991年にブラジルから来日された方... 三重県に家族で来られた... 最初は全く日本語が分からなかった... 最初は日本食も全く口に合わなかった... 両親はブラジルに帰国... その後も日本で生活... スーパーに行っても日本語表示が分からない、油を買う予定が洗剤を買った、そして洗剤で肉を焼く...涙
... その後日本人とご結婚をされた... 家庭内で文化の違いによるストレス... 子どもの育て方が違う... ここまでお聞きするだけで、言語、文化の異なる地域で生活するということは相当なストレスであることが分かる。

次に台湾から来日された方が発表された。日本語の先生はテレビ...  話し相手がいない... 日本語で同じ言葉が違う意味を持つ場合がある...困った... 例えば、「けっこう」 OKな場合もあれば、NOの場合もある。 若干、イントネーションの違いはあるが、端、橋、箸...

さらに、ブラジルから来日された方が発表された。日本語を学び始めた時、教育勅語について学習された。学習をすること、それは宿命。徳の道を歩んでいくこと、そして、それは社会のため、人のためである.. 現在、忘れようとされている美徳である、と感じた...

こんにちは

2009-09-16 16:11:08 | インポート

こんにちは 

9/15(火)~9/18(金)の四日間、ナイストライで職場体験をさせて頂いている湖東中学校2年の山内です

国際交流会館に来たのは今回が初めてで、どんな事をするのか・迷惑をかけることはないかなど不安が大きかったのですか、職員の方も優しく接してくださり、今日で二日目ですが楽しんで職場体験させてもらっています

昨日は、まず会館の案内をして頂きました。5階に茶道室があったり、6・7階がホールになっていたのですごく驚きました 色んな目的に応じた部屋があるとは思わなかったので・・・

今日はお昼から、EPO九州オフィスで環境のお話がありました。EPO九州さんが今どんなことに取り組んでいるのか、環境問題のことやその対策など、とても分かりやすくためになる話でした 環境問題について、関心がわいてきました

インターンシップ中の大学生の方々とも仲良くなることができ、毎日が充実しております 残りの二日間も一生懸命がんばりたいと思います


入管行政の仕組みと在住外国人

2009-09-11 14:01:08 | インポート
日本語ボランティアコーディネーター養成講座の第2回目...  入管行政の仕組みと在住外国人というテーマでした。

このテーマと聞くと講師は、入国管理局の方を想像されると思うが、外国人の人権問題に長く携わられてこられたNPOの方でした。

コムスタカ - 外国人と共に生きる会 の代表 中島真一郎さん

在住外国人のおかれている立場、課題など、ひと味違った、入管行政に関するお話しをお聞きすることが出来ました。

人権に関する相談、日本語教室、移住労働者に関する問題の講演会・学習会、多文化共生の映画祭、フィリピンへの訪問・ワークショップなど多彩な活動をされています。在住外国人の課題・問題については、訴訟支援活動や国、行政との交渉など、大変緊迫感、大きな責任が発生するところで活動をされている。

在留外国人:外国人とは日本国籍ではない人たち...

現在、日本の外国人登録者数は、220万人を越えている... 日本各地で、日本人が就労したがらない仕事や人手不足となっている分野を中心に、日本の社会を支えている。(移住労働者問題は、農村から都市部への国内の労働移動だけでなく、経済的に貧しい国から豊かな国への労働力移動問題ととらえることが出来る。

日本政府の在住外国人政策は、基本的には、「管理と排除」とのこと..

労働力政策は、「専門的技術的分野」の職種に限定して認められている。一方、研修生、実習生、日系人など、実質的な移住労働者を受け入れている...その制度は、実態と乖離したものである.... 

2009年 外国人登録制度の廃止・入管難民認定法・入管特例法。住民基本台帳法の改定 .... 新在留管理制度  点の管理から線の管理へ... (施行は2012年ぐらいからか...)

1.外国人を、短期滞在者、中長期在留者、特別永住者の3つに分類

2.外国人登録制度の廃止、外国人を住民基本台帳へ登録
外国人登録証が廃止され、中長期在留者へは在留カード、特別永住者へは特別永住証明書が発行される。

3.所属機関からの情報提供、入管の調査権限の拡充

4.在留資格取消制度の拡充

5.来日1年目の研修生に労働法制の適用

6.留学、就学を留学へ一本化、などなど...

入国管理局、入国前手続、外国人の入国審査、在留資格制度、在留資格の更新や変更、外国人の退去強制手続、退去強制手段、出国命令制度、在留特別許可制度等々が丁寧に説明されました。

そして、実践編として、在留資格について訴訟となったケースが話されました。

在留孤児の男性と中国人妻で、この中国人妻の連れ子が、日本に呼び寄せられた... ところが在留孤児の方との血統がない... このため、不法滞在とされた.. 実質上は、家族として暮らしている... 1審は、中国人側の敗訴... 上告... 争点は、中国では、本子、連れ子、区別なく書類に記載される。 在留孤児の方と結婚する前に連れ子たちが誕生していたという書類を入管は受け取った上で入国を認めている。 この点で、逆転勝訴...

時代と流れとともに人道的な配慮もされるようになった...

フィリピン人の方、ナイジェリア人の方、パキスタン人の方の事例がお話しされました。それも人道的な配慮で認められるべき内容であるが、入管(国)としては制度を順守するということになるのであろう。ただ、グローバル化、国境を越えた人の動きの増加。..などなど、状況が多い変わってきた。そんな中で柔軟な判断も出来るようになってきたようだ。

日本語コーディネーターとしての知識としては、短時間でかなりのボリュームであったと思うが、日本の在住外国人対策を知る上で、頭の何処かにいれておくべきことであると思う。

そして、中島さんが最後の方でお話しされたこと...

1.色々な在住外国人の方々の課題、具体的な解決方法を考えることが大事。
2.その方が一番望むことを実現するために出来ることは...
3.動くことの必要性

大事なことであると思う。