債権取り立て屋と契約 （13）円安に翻弄される息子。

見切り千両　【12】円安に翻弄される息子。

続きです。
損して得を獲れ
見切り千両
どちらも、相手側に支払い能力はないと判断。
返済を迫る手間暇と労力を勘案して早々に決断した。
平成12年の時
バブル真っ盛りで円高が進む。
大中小の企業も好景気で銀座ネオン街は
バブルでサラリーマンと銀座姉ちゃんが
饗宴のネオン街柳並木で浮かれそぞろ歩き
同業者から、紹介された取引先
一人で販促品を大手生命保険会社に売り込んでいた。
売掛金が1千7百万円があった。
残金7百万円程になると、支払いが滞る。
FAXに偽造送金支払い書が届く。
会社の所在地を調べると茨城県
事務所は目黒
携帯電話は持っていない。
全てが曖昧。
ある日、事務所の近くで携帯電話で使っているのを見た。
深刻な事態だ。
その時、債権を取り立てる会社の営業が突然現れる。
人相は悪相。
会社概要を持参して説明する。
バブルでの企業間トラブルが多発。
債務取り立て業について、悪相営業マンは言う。
「はっきり言って儲かってます」
このご時世は愚民全てが浮かれていたのだ。
この取り立て屋、何処から、一心の会社が
困っている情報を得たのか謎？
契約書を結ぶ。

金額の40％が取り立て屋の取り分。
厄介なイザコザを回避出来て、
毎月、取り立てた金の4割が差し引かれて振り込まれる。
どのような方法で回収するのかは教えてくれない。
間違いなく毎月振り込まれた。
背景には、ヤクザがあるのか？
メガバンクから送金される。
合法的な取り立て商売。
利益はゼロであったが金銭的損失はあったが
刃傷沙汰（にんじょうざた）にもならず
精神的圧力は軽減された。
当然　詐欺男はその後行方不明
昨日、取り立て会社をネットで調べた。
現在もあるが、概要は不明。
会社案内が記載されていないのは危険？
現在　付き合いはない。

蛇の道は蛇である。

続く

映画『蛇の道』本予告（60秒）【6月14日(金)公開】