鳥さん、虫さん、野の花。朝焼け、夕日、月の光。世界は、愛おしい者たち、美しい時で満ち溢れている。
ヒメキマダラセセリが飛び始めていた。
よく、蛾に間違われている、
ちっちゃなセセリ蝶。
チョコマカと飛び回って忙しそう。
アカタテハが目の前にやって来て止まった。
翅を閉じたり、開いたり・・・
「さ~、ワタクシをお撮りなさい!」
そう言っているみたいだった。
高い樹の上を、白い蝶が飛んでいた。
スジグロシロチョウだろう、
とは思ったけれど、一応撮る!
やっぱり、スジグロシロチョウだった。
でもね、万が一があるからね~。
林の中の木漏れ日が、
まるでスポットライトのよう。
ルリシジミの白っぽい翅が、
いっそう白く輝いていた。
ルリタテハには、
久しぶりに逢ったような気がする。
今年初めてのウラギンシジミに逢った。
なかなか止まってくれない。
オスか?メスか?確認したくて、
しばらく後をつけ回した。
ようやく、給水のためか道に舞い降りた。
逃げないでね~と思いつつ近づくと、
妙に生臭い、いや~な臭いが漂う。
何、この臭い???
ウラギンシジミが舞い降りた所には、
赤黒い液体が・・・
コレは、血・・・!?
生臭い嫌な臭いのもとは、
コレだったのか・・・
一瞬、ギョッとしたけれど、
前回ここを訪れた時、
駆除された鹿を目にしていたから、
ああ、ここで、
鹿か猪かが、屠られたのだろうと納得。
写真は、あえてモノクロ処理している。
それにしてもウラギンシジミ、
なにも血を吸わなくても~!
月曜日、里山に蛍に逢いに行って、
またまたいろんな虫さんに出逢って・・・
で、また課題も与えられてしまって・・・
居候デカ猫がいないのをいいことに、
翌日も、里山で夕遊び(笑)
この日の課題その1は・・・
木立の上を飛んでいたコミスジを、
撮ったつもりだったのに・・・
写り込んでいたこのお方・・・
このお方が誰なのか?
それを、確認をすること!
前日とほぼ同じ時間帯、同じ場所・・・
そのお方は、意外と早く姿を見せてくれた。
そのお方の正体は、
トンボエダシャクか?
トンボエダシャクよりも、
白い横帯が広いようにも見えるので、
ヒロオビトンボエダシャクの方かな。
どちらも5cm前後だけれど、
ヒロオビトンボエダシャクの方が、
ほんのちょっと大きいみたい。
両者とも、栗の花が大好きらしい。
確かに、栗の花、
あちこちに咲いてたな~。
さて、二つ目の課題に行ってみよ~!
と思ったら、目の前にコチラのお方・・・
目の前の柵に、
フラ~ッと飛んで来て止まった!
ヒトリガ科コケガ亜科のムジホソバのようだ。
大きさは、3cm前後。
スッキリとした姿が美しい蛾だ。
ちょっと離れた所で、別の個体。
これも、ムジホソバだと思うのだけれど、
ホソバの仲間は似たのが多くて難しい。
でも、コケガの仲間だなんて、
なんか幸先がいい!
実は課題その2は、とあるコケガ。
前日に見かけて、
写真はどうにか撮ったものの、
納得いかずリベンジなのだ!
前日見つけた時、小さいし、遠いし、
肉眼では赤っぽい蛾としか認識出来なかった。
でも、あれはもしやと写真撮って、
その場ですぐ拡大して確認。
やった~!
一度は見てみたいと思っていた、
カラフルでユニークな模様をしたコケガ、
ベニヘリコケガだった!
でも、何枚撮ってもピントが合わず、
これが限界だった。
で、翌日も探した。
見つけた!
見つけたけれど、
前日よりも更に高い木の葉の上~(涙)
あ~、遠い~! 高い~!
この不思議な模様をした蛾を、
もっと近くで見たいだけ・・・
この時、虫撮り網を買おうか?と、
真剣に思った。
まだ5月の里山の虫さん、
全部は終わっていないのに、
6月の新シリーズ(?)に突入してしまった。
5月の虫さんたちを、
おろそかにはしたくないので、
可能な限り6月新シリーズに、
ぶっこんで行きたいのだけれど・・・
ん~、写真の整理&身元調べが追いつかない・・・