これは、中華(台湾)で、
これはイタリアン
文化的にも歴史的にも異なる土地で生まれたバイク。考えて見れば、比較する事自体がラーメンとパスタを比較するようなもので、無意味かもしれない。
単純に機能・品質だけを求めるのならば、イタリア職人のつくる味わい深い鞄よりも、サムソナイト(台湾製)の鞄方が 使い勝ってもよいかもしれない。
歴史や風土、その職人の思い入れや意気込みが見えるような気持ちにさせてくれるのは、イタリア側のそれらに軍配が上がるような気がする。とても抽象的で感覚的なものなのだが・・・・それはとても深い。
だが、いまや台湾の製造技術は、世界中のハイエンドスポーツバイクマーケットを凌駕していて(カーボンの材料は日本製の東レだが・・・・)、彼らの存在無しには、特に大手のブランドは成り立たないのが実情だ。
CASATIやTOMMASINIのような小さな工房は、台湾メーカーにお世話になる必要がない・・・・なぜなら生産台数がとても少ないから。その立場は日本の競輪ビルダーと基本的に似ている。彼らは、自転車競技を歴史的にも日常的にも、とても身近なところに存在し、経験と言う財産と情熱を最大限、自分たちの作品に注ぎ込んでくれる。