死を宣告された者がどう生きるかみたいな話。
日本語では「グッバイ、リチャード!」という題名になっていて、なんだかそれでは自らが幕引きをしようとする主題と真反対な気もするが。
ネットフリックスで、スティーブン・キング原作何かないかな → IT → シークレット・ウィンドウ?どれどれポチ「ジャーン」あ、これ見たことあるわ → ジョニーデップは他にも不気味そうなのに出てる → スリーピー・ホロウ・・・チャーリー・・・リチャード?知らないがサムネイルでは灰色の沼にはまってる。大学生が出てくるコメディー?ふぅん。見てみようかという流れだった。
医者のオフィスで主人公の余命の話をしていたシーンで、頭のうしろにかかっていた海の絵がきれいだった。人の人生の一大事に絵がキレイなどと言っていたらよくないので、きっと主人公の心境は意外と冷静だという暗喩だ。そうに違いない。
これはキューブラー・ロスに対するクソくらえ的な発想ではないのかな。彼女があまりにも死と大真面目に取り組みすぎたために、以降人類はすべからくこの段階を経て決められた結末をたどるようにと思い込まされてしまったことへのアンチテーゼでは。
気になったのは: あんなに大勢の前で死を公表したら、知ってて欺いたということで狙いの研究休暇の資金が出なくなってしまうのではないかと思ったけど、もうそれもどうでもいいと思っていたのか。それでも尚言いたかったのか。
友達がいい人すぎる(笑)
教師としての心残りは解消していたが、自身の研究分野のことについてはあまり気にならないみたいだ。
ちょこちょこ、妻の不倫相手の奥さんにやたらに挨拶が長すぎるなど面白い箇所もあった。
連れて行った犬をどうするつもりなのか気になるが、最後、右か左か、どっちだ!となったところで、まさかの道もない草原を突っ切っての一直線には笑った。苦境を前向きに捉えるという姿勢は確かにコメディーだし、アクションもないのに面白かった。