きたネットフォーラム2018
「都市のクマとヒト」
〜住民と野生動物は豊かさを分かち合えるのか?
環境共生とヒグマ管理の調和的実現への挑戦〜
北海道の市街地にヒグマが頻繁に出没しています。生態系の頂点であるヒグマが生存することは、自然の近さ・豊かさの象徴である一方、住民や管理者が被害を受ける危険を伴います。生物多様性保全やSDGsの理念から、ヒグマは共にこの地に暮らす仲間であり、人が平和な暮らしを願うのと同様に、野生生物の将来も保証されるべき。
■■プログラム■■
午前10:00 開会
10:10〜
■基調講演1:佐藤喜和氏(酪農学園大学 農食環境学群環境共生学類教授 野生動物生態学研究室)
「札幌生まれのヒグマたち―その暮らし、日々の営み、そして人や街との距離間」
札幌市街地近郊の森林で行ってきた野外調査の成果をもとに、札幌に生きるヒグマの生態や繁殖実態について紹介し、本フォーラムの話題提起を行います。
■基調講演2:前田菜穗子氏(ヒグマ学習センター)
「人とヒグマとの付き合い方・ヒグマ観の歴史的変化」
ヒグマという生き物の生態や魅力、アイヌに学ぶヒグマとの付き合い方、現代の人とヒグマの関係と対比させながら,お話いただきます。
(12:10〜13:10 休憩)
午後13:10〜
■パネルディスカッション
「生活の場,環境保全活動・環境教育の場にもヒグマが!
活動への影響と共生の展望は?」
様々な立場で北海道の自然環境と関わる方々に、昨今のヒグマ出没の影響と対応、課題などを紹介していただきます。また、どのような気構えでヒグマの存在をとらえ,活動・生活を続けていくか、行政・専門家・NPOに期待することは?などをディスカッションします。
進行:佐藤喜和氏
パネリスト
前田菜穗子氏
早稲田宏一氏(NPO法人EnVison環境保全事務所)
山本牧氏(NPO法人もりねっと北海道 理事長)
片山綾氏(公益財団法人知床財団 公園事業係)
===情報交換会(3分科会) 北海道の環境課題===
生物多様性・森林保全活用・環境教育の各分野テーマで、
3つの分科会を開催します。
■分科会A 生物多様性
…札幌市民はヒグマとどう付き合っていくのか?
人口200万の大都市にヒグマなど大型の野生動物が出没する例は、世界のどこにもありません。この未知の状況、リスクに、どう対処し、新しい共生のグランドデザインをつくっていくのか。行政、施設管理者、研究者、NPOなど、最前線で問題に向き合う事例を知り、具体的な問題への対応策を探ります。
座長/長谷川理氏
運営協力/酪農学園大学環境共生学類の学生のみなさん
事例(1)札幌市のヒグマ問題、現状と対策
坂田一人氏(札幌市環境局 環境都市推進部熊対策調整担当)
事例(2)施設管理者のヒグマ対策/
今井健太氏(滝野すずらん丘陵公園滝野管理センター)
花田沙智子氏(札幌市定山渓自然の村主任指導員)
事例(3) 札幌市民は、ヒグマや野生生物との共生をどう考えているか
愛甲哲也氏(北海道大学農学研究院 准教授)
・提案とディスカッション
札幌市の現状と対策、共生グランドデザインを考える /佐藤喜和氏
コメンテータ 前田菜穂子さん・山本牧さん・早稲田宏一さん 他
■分科会B 森林保全
「市民による森づくりの成果と課題、森林関連団体の今、これから」
きたネット会員の森林保全に関わる団体を中心に、北海道の森林保全・森づくりに関わる方にお集まりいただき、活動の現状と課題についてお話いただき、これからの活動のありかた、ネットワークの役割をディスカッションします。
座長/枝澤則行氏(ふるさと美幌の自然と語る会、きたネット副理事長)
ご登壇いただける団体、個人はFacebookなどで随時紹介していきます。
※分科会Bで団体の活動や課題などの発表をご希望の方は、
発表希望(団体名・発表者・連絡先を明記)とご記入ください。
希望団体が多い場合は、きたネット会員優先となりますこと、ご了解ください。
■分科会C 環境教育
「市民活動・環境教育をSDGs的思考で、さらに広いネットワークに」
市民活動・環境教育はもともとSDGs考え方で成り立っています。つながり思考、誰も取り残さない、一人一人の幸せを優先するといった考え方です。企業や行政などとの共通言語たり得るSDGs的な視点で、市民団体の活動を捉え直すことで、共感と新しい連携を促すネットワークをつくりだせるのでは?
座長/麻生翼氏(NPO法人森の生活理事長、きたネット理事)
登壇者/
秋山孝二氏(北海道経済同友会幹事・公益財団法人秋山記念生命科学振興財団理事長・一般財団法人札幌南高等学校林理事長)
廣瀬岳史氏(No Maps実行委員会 事務局長)
ビアンカ・フュルスト氏(NPO法人八剣山エコケータリング 代表)
佐竹輝洋氏(札幌市環境局環境都市推進部 環境計画課調査担当係長)
■伝え、拡げるために 全体情報交換会
フォーラム参加者の交流と情報交換の場です。
【話題提供】得意分野を活かす〜市民は自然災害の際にどんな役割を果たせるのか
定森光氏(北海道NPOサポートセンター)
【進行】内山 到(公益財団法人北海道環境財団、きたネット理事)
宮本 尚 (きたネット理事)
17:20〜閉会式 17:40 終了
■18:00 交流会(実費・会場・参加費未定 札幌駅周辺)
===
[お申込方法]
以下のリンクから、チラシをダウンロードできます。
チラシ裏面の申込書をFAXまたは郵送でお申し込みください。 http://kitanet.org/event/2018/2018kitanetforum.pdf
メール等での申込みは、名前・住所・連絡先(電話・FAX・E-mailなど)・所属(所属団体・企業・職業・学校など)と、参加プログラムを必ずご記入ください。
【分科会】は1〜3から選んでお申込みください。
記入例 全日(分科会A)・交流会 参加
午後のみ(分科会C)・交流会 不参加
【日時】12月8日(土)10:00〜17:40
(※9:30 3Fホールで受付開始)
【会場】札幌エルプラザ 3Fホール他(札幌市北区北8条西3丁目)
【参加費】
きたネット会員・学生/全日1300円 午前または午後のみ 700円
一般/全日1500円 午前または午後のみ 800円
【問合せ・申込み先】NPO法人北海道市民環境ネットワーク「きたネット」事務局
〒060-0061 札幌市中央区南1条西5丁目8番地 愛生舘ビル5階
Tel. 011-215-0148 Fax. 011-215-0149
E-mail. office@kitanet.org
【主催】NPO法人北海道市民環境ネットワーク、一般財団法人セブン-イレブン記念財団
【共催】札幌市 【後援】北海道新聞野生生物基金
【協力】酪農学園大学環境共生学類 公益財団法人知床財団
環境中間支援会議・北海道(環境省北海道環境パートナーシップオフィス、公益財団法人北海道環境財団、札幌市環境プラザ、(指定管理者:公益財団法人さっぽろ青少年女性活動協会)、NPO法人北海道市民環境ネットワーク)