大関貴景勝が右大胸筋損傷などで休場、4週間の安静加療を要する見込み
[2024年3月23日14時27分]
https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202403230000547.html
最近の貴景勝は故障休場が多いです。
何故、故障(負傷)が多いかは、武蔵丸が以下の記事で述べています。
“ご意見番”武蔵丸が疑問視する、相撲界のトレンド「貴景勝はやっぱり稽古が足りない」「専属トレーナーの話ばかり聞いてちゃダメだよ」
posted2023/11/30 11:01
https://number.bunshun.jp/articles/-/859731?page=1
『大関として肉体は出来上がっているんだよね。もし今の状態に悩んでいるのだったら、これから特に必要なのは、原点に戻っての“相撲力(すもうぢから)”なんだ。近代的なトレーニングばかりではなく、やっぱり徹底的に四股、すり足、てっぽうをやって、相撲のための“しなやかに動ける筋肉”を大事にすること。最近では専属トレーナーを付けたりするお相撲さんも多いけど、トレーナーの話ばっかり聞いてちゃあダメなんだよ(笑)。・・・・・・・・
一点に立ったままダンベル上げ下げしたって、たかが知れてるんだよね。硬い筋肉をつけ過ぎちゃダメで、体が動かなくなる。ボディビルダーみたいに、筋肉見せてポーズつけるのが仕事じゃないんだからな。』
これに尽きると思います。
基本稽古を疎かにして筋トレばかりやって硬い筋肉を付けると故障やケガが多くなります。
あくまで動ける柔らかい筋肉が必要です。
まして大関まで上がれば、必要なのは下半身の力でしょう❓
反対のことをしているから、余計に故障やケガが多くなるという理屈です。
尊富士は入門前は、かなり筋トレを重視していたようです。
だから今でも上半身は、がっちりしています。
入門後、部屋頭の照ノ富士が筋トレを禁止したそうです。
「四股とすり足」の基本稽古で下半身や腰回りを徹底的に鍛えろと言う指示があったようです。
尊富士は、照ノ富士が筋トレを禁止したことが今になって大きく役立っていると思います。
あのスピードと立ち合いの圧力は、基本稽古の積み重ねの賜物だと思います。
元横綱の朝青龍も同じことを言っていました。
「最近の若い力士は基本稽古が全然足りない」
このような発言をしていました。
横綱だって基本稽古を徹底的に積み重ねて強くなっていきます。
筋トレばかりやる大きな弊害は・・・
「スピードがなくなります。」
「筋肉が固くて動きにくくなります。」
筋トレも必要なケースもありますが、相撲の場合は基本稽古が全部カバーしています。
それくらい長い歴史の中で経験的に作られて合理的な相撲の上達法が、基本稽古なわけです。
これは専門のトレーナーが見ても驚くほどに合理的に出来ているそうです。
この点を今の力士に十分認識してほしいです。
モンゴル力士が強い理由は、基本稽古を日本人とは比較にならないほど繰り返して積み上げるからです。
これはモンゴル力士の先輩から後輩へと受け継がれてきたのであろうと思います。
モンゴル力士で横綱や大関になった力士には、共通点があるでしょう❓
ほぼ全員、スピードが優れています。
これは基本稽古の積み重ねの中で培ったものです。
逆に言うと基本稽古を怠る力士は、大して出世しないし出世しても長くは続かないと言うことです。
勢いだけで大関まで上がって、すぐ陥落する大関ばかりでしょう❓
基本稽古の積み重ねが全然足りないから、そうなります。
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