一番打者最強論は、まだないです。
現在のメジャーは、2番が最強打者の指定席です。日本なら4番に当たります。その根拠は、まずメジャーではバントがなくなったことです。最初にホームランからの得点を狙います。そう考えるとチームの最強打者に1つでも多く打席を回すという発想が出てきて、2番に最強打者を配置するのが、今のメジャーです。
チーム2番目の強打者が3番。チーム3番目の強打者が4番です。
今のメジャーは、以前の打順と新しい攻撃型打順の過渡期にあるようです。足して2で割ったような中途半端な印象があります。
やはりチームの最強打者の打席の前には、ランナーを置きたいです。そうすると今の打順構成では、9番に出塁率の高い好打者を置かなければなりません。そうすると2回目以降の打順では、2番の前に好打者が二人いることになり2番の打席の時に塁上にランナーがいる確率が高くなります。2番に最強打者を配置する以上、こうしないと打線のつながりが悪くなります。まだ、9番に好打者を入れるチームは少ないようですから中途半端になっています。9番い好打者を入れて今の打順構成は、一つの完成形を見ます。
しかし、そう考えるなら1番バッターを8番か9番に配置して、1番に最強打者を配置して何の問題もないことが分かります。1番が先頭打者で打席に入るのは、初回だけです。
現在のメジャー式打線の完成形は、1番にチーム最強打者を配置することです。こうすれば打席の多く回る確率は、更に高くなります。初回だけ先頭打者ホームランを狙い打席2回目以降は、これまでと同じです。そうすると8番9番に今のトップバッター8番にチャンスを広げる好打者を配置すれば、打線のつながりも良くなります。
最強攻撃野球の完成です。現在の2番最強打者方式を更に進めれば、やがて1番が最強打者の指定席になるでしょう。
これが、一つの完成形です。
もう一つの形も考えられます。少し戻して1番はこれまで通り。2番に出塁率の高い好打者を入れて3番がチームの最強打者。
打線のつながりを考えると、どちらかだと思います。今の2番最強打者方式は、いかにも中途半端です。9番に出塁率の高い好打者を配置すれば、それなりに筋道は通ります。より正確には、三通りあるのかもしれません。
打順一つとっても、金太郎あめ式に昔ながらの方法で効果的な方法を考えないのは、怠慢であることになります。日本のプロ野球は、まだ高校野球式の勝負にこだわりすぎた面白くない野球を半分していると思います。一番悪いのは、送りバントです。これが一番野球をつまらないものにしています。従来の2番打者をなくせば、送りバントはなくなり、チャンスに打って点を取る野球になると思います。アウトカウントが1つ減りますから大量点も入りやすくなります。2番打者をなくして打ち合いで勝つチームが出てくれば、日本の野球も随分、変わると思います。