「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

リスとネズミの仲間たちとは❓(齧歯目=ネズミ目)<2024・12・20

2025-01-12 20:40:50 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

昨日、リスのことを書きました。
そうすると疑問が浮かんできました。
あれは、どうなんだろう❓これは、どうなんだろう❓
私が考えた順番。

①カピバラ
大きなネズミのような気がします。⇒テンジクネズミ科
②ヤマアラシ
2系統ありました。
(ア)ヤマアラシ⇒ユーラシアとアフリカの地上生ヤマアラシ(旧世界ヤマアラシ)
(イ)アメリカヤマアラシ⇒南北アメリアの樹上生活ヤマアラシ(新世界ヤマアラシ)
似ているけど進化の過程が違い、別の系統です。(イ)の方はテンジクネズミ型類。
(ア)はヤマアラシ科。ほぼ独立した種類です。
(全然、知りませんでした)
③ビーバー
ビーバー科、ネズミ族の方に分類されますが、ほぼ独立した「科」
以前は、リスの仲間と考えられていたが遺伝子解析の結果、ネズミに近いことが分かった。
④ラッコ
イタチ属ラッコ科
ネズミの仲間では、ありませんでした。

「齧歯目」ウイキペデイア

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BD%A7%E6%AD%AF%E7%9B%AE
これが、ネズミやリスの仲間が分類される一番上の項目です。
これを大きく分類すると・・・
リスの仲間、ヤマアラシの仲間、ネズミの仲間に分かれます。

リスは、リス型亜目になり種類は少ないです。
現在生存するのは、ヤマネ科、ヤマビーバ科、リス科だけです。
このうちリス科が環境に適応し、ほぼ人間の住む土地なら全部に住んでいます。
だから、種類は少ないのにどこにでもいる訳です。

ヤマアラシの仲間が一番種類が多いです。
ネズミの名前が付いていても、ここに分類されル種類が多いです。

種類は少ないですが、ほぼ地球上全域に繁栄しているのが、「ネズミ科」。これが、普通にネズミと呼ばれる種類です。
ただ、ネズミの仲間は「ヤマアラシ」の方にもいて、どっちなのか良く分かりません。
ネズミ科のネズミ(日本にいる種類)
〇家ネズミ
ハツカネズミ
ドブネズミ
クマネズミ
〇野ネズミ
アカネズミ(日本の固有種)
ハタネズミ

☆一度、ウイキペデイアの【齧歯目】を検索して読んでみて下さい。
ネズミとリスの仲間たちが分かります。
似ているのに全然違うのは、新世界ヤマアラシと旧世界ヤマアラシです。なるほど系統図を見ると相当昔に枝分かれしています。リスの仲間は、ほんとの大昔に「ネズミ」のご先祖から枝分かれしたことが分かります。沢山いるけど、ネズミ族ではほとんど種類がありません。ネズミ族の希少品種(3科のみ)がリスです。

ネズミとリスの勉強をしましたね❓


(米カリフォルニア)リスがネズミを捕食する❓<2024・12・19

2025-01-12 20:38:54 | 動物と植物と自然

CNN 2024・12・19
『ネズミを捕食する肉食リス、米カリフォルニア州で初確認』
https://www.cnn.co.jp/fringe/35227467.html

こう聞くと「エ~本当、リスはドングリ食べるんじゃないの❓」と思うでしょう。
ウイスコンシン大のジェニファー・スミス准教授が実際に確認して分かりました。記事には、その写真もあります。
このリスは、「ジリス」です。地面に穴を掘って生活します。ところがカリフォルニア州のジリスは、様々な標高の場所に住んでいます。一般的には、植物性の食べ物を食べていると認識されていたので、驚いたわけです。

では、リスとジリスについて調べてみます。驚いただけでは、ダメです。確認しないと分からないでしょう❓
まず、リスから・・・
ウイキペデイア【リス】
驚くほどに生息範囲が広いです。熱帯雨林、半乾燥の砂漠、温帯は当然、北極圏までほぼすべての環境に生息する。
大きく種類は3種類。樹上リス、ジリス(地面で生活)、モモンガなどの滑空するリス。
齧歯目リス科
分類5亜種285種。
まあ、大家族ですね。親戚が大勢です。マーモットやプレーリードッグもいます。
これだけ種類が多く分布地域が広ければ、色々な食性があります。
普通は草食性です。
木の実、種子、キノコ、草など多種多様な植物 ここら辺は大体イメージに合っています。
ところが❓
昆虫、鳥類の卵や雛、爬虫類、『小型の齧歯類』を食べる種もある。
はい!ネズミちゃんが出てきました。
※いくつかの熱帯の種は、ほとんど昆虫職に移行している。
環境により食べ物が変化していることを示しています。取りやすい獲物が増えれば、それを捕食するようになるかもしれません。カリフォルシアで発見されたジリスは、増えたのネズミを捕食した方が簡単だから、そうするようになったのかもしれません。

更に・・・
捕食行動は、ジリスのさまざまな種、特にジョウサンセンジリスで見られる。
これは、北米に広く分布します。カリフォルニアのジリスは種類が書いていませんが、この種類であればの肉食・捕食は特に珍しいことではありません。

ウイキペデイア【ジリス】
一般的には、マーモット族の中サイズの属を指す言葉として使われる。
分布
大半は北アメリカに生息し、少数の種がユーラシアとアフリカに生息している。

☆この記事のジリスは、多分「ジョウサンセンジリス」なのだろうと思います。北アメリカ大陸に広く分布する種類だからです。
ウイキペデイア【ジョウサンセンジリス】
他のジリスより雑食性が強く、ほぼ何でも餌にしています。
だからこの種類であれば、ネズミを捕食するのは、ごく普通の食性だと分かります。

いかがでしたでしょう❓
リスの話と言えども自分で調べられる部分は調べると知識が広がります。
海外情報や国際情勢も同じです。
正しい情報が無ければ、自分で調べればいいのです。


トランプ「口撃」にノック・アウト寸前のカナダのトルドー首相⇒51番目の米州は素晴らしいアイデイア<2024・12・19

2025-01-12 20:37:55 | アメリカ合衆国

AFPBB 2024年12月19日
『カナダが51番目の州になるのは「素晴らしいアイデイア」トランプ氏』

AFPBBも他国のことだから気軽に面白がっています。
まあ、トルドー首相もトランプ氏が在野の時代に米民主党とグルになってトランプ批判を繰り返していたのでしょうね❓
もちろん、トランプ氏はそれを忘れるような人間ではありません。

事の発端は、トランプ氏がメキシコとカナダに25%関税を適用すると発言しました。
その時、トランプ氏が言ったことは❓
「関税が嫌なら、アメリカの51番目の州になればいいじゃないか❓」
過去のトランプ批判に対するキツ過ぎる皮肉です。
以来、トランプ氏は自分のSNSでトルドー氏のことを・・・
「カナダ州の知事」と呼んでいるそうです。
おっとっと❓

その後、カナダが「アメリカへのエネルギー輸出を制限する!」と反撃しました。
今回、口撃がやや激化して・・・
「多くのカナダ国民はカナダが51番目の州になることを望んでいる。税金と防衛費を大幅に削減できる。素晴らしいアイデイアだと思う。51番目の州!!!」
と言うわけで、この口先の戦争はトランプの圧勝のようです。
支持率が低下傾向にあるトルドー氏は、次の選挙で負けそうです。

つまり、トランプに逆らうとどうなるかの好例です。
他では、英労働党が米民主党の選挙応援で労働党職員を派遣していました。これも相当マイナス効果です。
オーストラリアでも、不味い人がいました。
こう言った部分でも結構、愉しみです。
FBIや司法省には、解雇の嵐が吹く予定です。アメリカ軍も危ないかもしれません。米軍幹部も相当、首が飛ぶではないかと言われています。「アメリカ公務員は政治には中立でなければならない」と言うことを民主党寄りの官僚機構の幹部は、トランプに「教育!」されるでしょう。

だから、ロシアも相当トランプ氏へのコメントは慎重です。うっかり逆らうと「思いっきり!」嫌がらせされるのが分かっているからです。イケイケ!で、まだ頑張っているのは北朝鮮の首席ぐらいでないですか❓

だからバイデンさんは世界から嘗められていたのが分るでしょう❓
(逆らっても、全然怖くない!)
トランプは怖いから、外国の方が今のところ余り逆らいません。
普通は、アメリカの大統領は、こうだと思います。

一方で、トランプは古い友人を大切にします。
AFPBB 2024年12月16日
『安倍昭恵氏、トランプ氏と面会 フロリダの私邸で』
ロシアもそうです。
プレジデント 2023・3・19
『なぜ冷徹なプーチンが遺族に弔電を送ったのか・・・佐藤優「ロシア政界が安倍晋三を尊敬していた本当の理由」』
理由は、安倍晋三元総理が真剣にロシアとの関係改善に努力したからです。
安倍晋三氏が存命であれば、日ロ関係は、ここまで冷え込まなかったと思います。


長期停滞に陥るヨーロッパ経済をウクライナ紛争が加速している<2024・12・19

2025-01-12 20:37:02 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

そもそもEUは、ヨーロッパ政治の妥協と矛盾の産物であり一見機能しているように見えますが、内部矛盾が時間の経過とともに大きくなり、もう無い方がマシになりつつあります。過去記事にその事情を何回か書きました。ここでは詳細には触れません。分からない人は、過去記事を読んでください。
その内部矛盾の最大のものは、意思決定機関であるEU政府の首脳が、EUの大国の密室の談合で決まる点にあります。寡頭政治であり、しかもEUの大国の意見が及びにくい構造になっています。決まってしまえば、EU首脳の独裁政治に近い性質があります。驚くでしょう❓
普通、どんなボロな国であろうとその国の大統領や首相は、何らかの国民の選挙で選ばれます。この最も肝心な部分がEU政府には欠落しています。だからEU政府には、EU市民の意思が反映されません。選挙民に責任を負わないEU首脳の独裁政治と化しています。現実に合わない政治をEU首脳が好き勝手にやっています。だからEU政府が間違えると、その害がEU全体に及び、それを修正することが出来ません。

こんな政治を続けていれば、ヨーロッパは全体的に経済は低調になり各国の政治や社会も混乱していきます。ウクライナ紛争の欧州へのデメリットが、それを加速させました。

<その例を表す記事>Newsweek
①2024・12・16
『欧州自動車大手ステランテイスの惨状、タヴァレスの退職金160億円、すべてが誤り』
②2024・11・30
『トヨタ バランシエンヌ工場絶好調に見る欧州自動車業界の現実』 

それを端的に現わしているのが②の記事です。
EU政府の弊害が欧州の自動車メーカー全部に及んでいることが分かります。
トヨタのバランシエンヌ工場が「絶好調」なのは、ハイブリッド車だけを製造しているからです。他のメーカーの工場は、EV車の生産が主力ですから工場のベースでは軒並み経営赤字に陥りました。赤字削減とリストラの話ばかりだそうです。なぜ、こうなったかと言うとEU政府が全面EV車移行を決めて、2035年にはEV車しか販売できないようになります。だから欧州メーカーは、ほぼ全面的にEV生産に移行しました。
ドイツのフォルクスワーゲンの話も紹介しました。

ところがEV車が売れてたのは、各国の補助金があったからです。無い袖は振れなくなり、補助金は廃止になりました。
ガッビ~~ン❓
販売価格の高いヨーロッパのEV車は、一気に売れなくなりました。
しかし、ヨーロッパのユーザーはEV車を買わなくてはなりません。代わって売れているのが中国の格安のEV車ばかりになりました。EUの自動車メーカーは、軒並み販売不振に陥り大赤字に陥りました。

どうして、こうなったかと言うとドイツ経済をダメにした環境極左勢力がEU政府にも大量に流れ込んだからです。

自動車メーカーで言うと大体「日産」と同じか、もっとひどい状況があります。

これは自動車メーカーの例ですが、他の製造業でも似たようなことが起きているようです。
これが結局、所得の伸び悩みやインフレでの大幅な目減りを生み出します。これが社会不安の原因になります。
そこに移民の大量受け入れが加わり、移民排斥運動がどの国でも強まりました。国によっては激化しています。
「人・モノ・金」が自由に動くと言うことは、犯罪者も自由に動くと言うことです。
それどころか、暴力極右や暴力極左も連携を強めるでしょう。
特にドイツでは、クーデター未遂やクーデター計画が摘発されています。これは嘘や冗談ではなく、記事を検索すれば過去記事があります。
ウイキペデイア【2022年ドイツクーデター未遂事件】

犯罪が増え、ニュースでは出てきませんが、再び組織犯罪が社会の底辺で勢力を拡大していると思います。
犯罪組織は、子供たちを殺人の道具として利用するようになりました。スウエ-デンやフランスで起きていてニュースになっています。自由や人権を強調した結果、犯罪組織が非行少年層に浸透することを防げません。これは、実際に近年起きていることです。
だから、どこの国でも極右勢力が政治的に支持を増やし、逆に極左勢力が支持を増やしている国もあります。
全部、社会の衰退と不安定要因です。
ウクライナ紛争が、元々あったこれらの事象を拡大したと言えます。
ドイツとフランスは、政治が混乱して当分そのままでしょう。

ウクライナ紛争にはEUからも巨額の資金が投入されています。全く生産性のない資金です。これをEU社会に投資していれば、今よりは遥かにマシな経済状況があるでしょう。
また、ヨーロッパ地域の戦争は自由な貿易を阻害し、またロシア産の安いエネルギーも買えなくなりました。これらも経済の下押し要因です。

つまりウクライナ紛争は、落ち目のヨーロッパ経済の落ち目度合いを加速していると言えます。
政治や社会の不安定さも拡大しています。

戦争にのめり込む愚かさが、分かりますか❓
おまけに軍拡まで始めました。益々、ムダ金の支出が増えます。
要は、今のヨーロッパは全部ダメと言うことです。
と言うより「どうするんだ❓」の話です。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


18日NATO会合に見る現実乖離度合い❓<ウクライナ紛争2024・12・19

2025-01-12 20:36:02 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

最近のNATO会合の記事
産経新聞
2024・12・19
①『ウクライナとNATO、米政権発足へ意思統一図る、ゼレンスキー氏ら出席』 
2024・10・18
『NATO国防相会合、ウクライナの加盟で温度差 ゼレンスキー氏の戦勝計画、前途多難』

①は、米新政権抜きの会合と言えます。NATOはアメリカ抜きでは、ほぼ無意味と言えます。アメリカが参加してNATOでありアメリカが離脱すれば、まあロシアと対抗するなど不可能でしょうね。
記事を見るとゼレンスキーの言い分を一方的に掲載しているだけです。
ルッテ事務局長のコメント
「ウクライナが和平交渉を決めた場合に、最善の立場で交渉に臨めるようにしなければならない」

フランスのマクロンは、相変わらず実現の可能性が薄い提案をしてスタンドプレーです。
ロイタ
『仏大統領ウクライナ派兵案、協議継続=ゼレンスキー氏』
(停戦後の停戦監視団の話です)

この停戦監視の話もトランプ氏側から出た話です。しかも「アメリカは停戦開始にはアメリカ軍を派兵しない」と言っています。「ヨーロッパ側だけでやれ」と言うことです。

何回か日記で書いていますが、米民主党とヨーロッパNATOは絶対戦争継続が、これまでの主張です。トランプ大統領就任後も、何とか戦争継続を目論んできました。
しかし、ウクライナ軍はもう限界になりつつあり戦場によっては敗勢になっています。もう停戦する以外に道はありません。

今度は、ロシア有利の停戦はダメだと言い始めました。しかし戦争に負けつつあるウクライナ側の主張をすれば停戦など無理です。結論は、「戦争を継続するべきだ」と言う話になります。

約2年前のCNNの記事があります。ウクライナ軍の反撃作戦が成功してロシア軍が劣勢に見えたころです。
①2022・10・04
『戦争の代償、ロシアが「耐えられないものに」 仏首相』

https://www.cnn.co.jp/world/35194082.html
②2022・10・11
『フィンランド大統領、プーチン氏は「敗北」を受け入れる能力がない』

https://www.cnn.co.jp/world/35194394.html

NATO側の言いたい放題です。しかし、これが現在はゼレンスキーとヨーロッパNATOにピタリと当てはまります。
ロシア⇒ウクライナ、プーチン⇒ゼレンスキー
こう置き換えると今の記事になります。
こういう調子で、この時点から2年戦争を継続してきてウクライナが敗勢になりつつあります。
双方の犠牲者数は、アメリカの見積もりで最低100万人以上です。
勝敗の決まっている戦争をこれ以上継続する意味は、最早ありません。
昔の陸軍独裁内閣やナチス・ドイツと同じです。始めてしまった戦争を止めることが出来ません。
軍隊を維持するための戦争になっています。ウクライナの場合は、ゼレンスキーの権力です。
ヒトラーが、ゼレンスキーに重なって見えます。
日本は、かろうじて本土が戦場になる前に無条件降伏して戦争を止めました。
そうできなかったナチス・ドイツは、首都ベルリンが陥落してやっと戦争が終わりました。

ヨーロッパNATO首脳の頭の中は、戦争継続でループしているのだろうと思います。もう思考停止状態ですね。ゼレンスキーは、もっとひどく「自分の世界」にいます。「戦争を続ければウクライナが勝利する」という空想の世界です。

トランプ氏は、「場合によってはアメリカはNATOを離脱する」と言っています。これは第1次政権時代からです。今も同じです。どうも見ているとトランプ氏を舐めているとしか思えません。トランプ氏は、自分が発言したことを実行するタイプの人間です。プロパガンダを言って後は何もしないバイデンさんとは全然違います。
ウクライナとヨーロッパNATOを、まとめて切り捨てる場合も十分ありうることを理解していないようです。
ヨーロッパは、東西冷戦型思考から抜け出せないようです。お荷物だと思えばトランプ氏は、ヨーロッパを切り捨てるでしょう。
【お得意の決め台詞】
「お前は!首だ!」

どう転ぼうとロシアの不利は、ありません。
ジタバタしてトランプ氏に逆らえば、ウクライナとヨーロッパNATOの条件は、切り下がると思います。
最悪、「ドニプロ川の東はロシア領、西はアメリカ(の傀儡)」で折り合う可能性があります。
(面倒な時の解決法は、同じで「足して二で割る」方式になります)
それがいやなら、さっさとトランプ氏の停戦提案を受け入れるべきでしょうね。

まあ、進歩がないですね。
トランプ前とトランプ後は、時代が変わったことをまだ理解できていないようです。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
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クルスク州の北朝鮮特殊部隊の「ウワサ」<ウクライナ紛争2024・12・18

2025-01-12 20:33:32 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

Hara Blog
2024年12月18日
『北朝鮮兵の存在を主張する軍事ブロガーの意図について』

あくまでこれは、ロシア軍事記者ロマノフ氏のスクープ記事です。
12月12日の記事のようです。
クルスク州ブリョホボ攻略の件・・・・・・・・・・・・
公式には、第810海兵旅団が攻略したことになっている。
実際に攻撃したのは、北朝鮮特殊部隊だけ。
たった2時間以内に攻略した。
(ロシア軍が2か月かけても落とせなかった集落)
装備は、軽火器だけ。捕虜は取らなかった。(動く者を瞬時に全員殺したと言うことだろうと思います)
ウクライナ軍の損失300人。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

航空万能論の略図
2024・12・18
『クルスク方面の戦い、ウクライナ軍は現地で厳しいクリスマスをむかえる』

略図を確認すると、スジャの南の国境から少し北の「プレホヴォ」がその集落だろうと思います。この付近のウクライナ軍の抵抗拠点でしょうね。記事が12月12日のようですから、今は更に西にロシア軍が押し返しています。
過去の記事を見ると12月11日の航空万能論の記事でDEEP STATE(ウ)が「ウクライナ軍がプレホヴォから追い出された」と報告しています。

ここから見ると12月10日ごろにロシア軍が「プレホヴォ」を奪還したのは事実のようです。

もし、ロシア人軍事記者ロマノフ氏のスクープ記事が正しければ❓
これまで秘密のベールに包まれていた北朝鮮特殊部隊の実力の一端が示されたことになります。
普通に言うなら、このような規模の特殊作戦(急襲作戦)を行うと、とてつもなく強いと言うことになります。
ほとんど自動小銃と手榴弾だけで300人(重傷者除く)のウクライナ兵を全員撃破したことになります。所要時間2時間未満。
ワグネルも裸足で逃げ出すでしょうね❓

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
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北朝鮮がロシアに派兵した目的は❓<ウクライナ紛争2024・12・18

2025-01-12 20:32:38 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

読売新聞 2024・12・18
『北朝鮮の部隊に数百人の死傷者、「トップに極めて近い者」も・・・米軍当局者が人数に言及』

まあ、ほとんど直ぐそこで目に見える事しか報道がありません。
私が見る処では、ロシアは北朝鮮からわずか1万人少々の援軍が必要なほど兵士が不足しているわけでは、ありません。むしろ余裕があると見るべきでしょう。
私は、最初ロシアで不足している土木・建築・インフラ整備などの労働力を前線に近い場所で得るためかと思っていました。当初は、工兵部隊が多いとの報道もありました。
しかし、ロシア国内で短期間の適応訓練を受けた後、クルスク州に一部配備されました。実際に戦闘に参加して犠牲者も出ています。

普通に考えるならロシアは、NATOとの戦争に備えているのだろうと思います。ゼレンスキーは、懸命にNATOを引きずり込もうとしています。今のところNATOは拒否していますが、NATOの参戦が100%ないとは、言い切れません。そのため北朝鮮軍をNATOとの戦争に備えて実戦訓練をして強化しているのであろうと思います。それは韓国との軍事緊張がある北朝鮮にとっても望ましいことだろうと思います。
実戦を経験した軍隊としない軍隊では強さが全然違います。戦闘に不慣れな北朝鮮軍を、いきなりNATOとの戦闘に投入するより、ロシア領内であるクルスク州で実戦を積み重ねた兵士の方が、格段に強いに決まっています。更には戦闘が従来とは一変しました。ドローンの活用とドローンから身を守るすべを知らない兵士は、役に立ちません。最新の戦闘技術を北朝鮮は学習しながら実戦訓練中なのであろうと思います。

そう考えるとロシアが北朝鮮軍を受け入れている目的は兵力の増強ではありますが、その相手はウクライナ軍ではなくNATO軍であろうと思います。そして実際にNATOとの戦争になれば、桁が一つ増えると思います。1万ではなく10万の単位でしょう。
急には出来ないから、まず1万人から訓練を始めたと言うことであろうと思います。ロシアとNATOの緊張関係が高まれば、どんどん北朝鮮兵が増強されるのでは、ないでしょうか❓

仮にそうならなくてもロシアは、土木・建築・インフラ整備の労働力として活用できます。北朝鮮としては対価として外貨やロシアからの援助を得られます。そして北朝鮮軍が強化されます。
ロシアと北朝鮮に関していうなら、ウイン・ウインです。
(NATOと韓国には、最悪です)
北朝鮮兵に犠牲が出るのは、当然の話です。実戦訓練をすれば、多少の犠牲は出ます。
クルスク州のウクライナ軍は、格好の訓練相手でしょう。

と、言うことをNATOは認識しているのかどうか❓

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
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(スペイン)夜空の「フクロウ」の白装束は「月のふり」をしている❓<2024・12・18

2025-01-12 20:31:12 | 動物と植物と自然

CNN 2024・12・18
『夜空のフクロウが「月のふり?」 白く輝く羽毛の謎めぐり新説』
https://www.cnn.co.jp/fringe/35227430.html

言われてみると不思議です。白は目立ちます。
しかもスペインにいるのは「メンフクロウ」で雪は降りません。
「シロフクロウ」はかなり酷寒の北の地方にいます。
どうしてメンフクロウの下腹の方は白く輝く羽毛で覆われているんだ❓
長い間の謎です。
<2019年9月の仮説>
白い羽毛には明るい光を嫌う「げっ歯類」に衝撃を与えておびえやすくする効果がある。
獲物が固まって動けなくなり、捕食しやすい。

<今回の仮説>
メンフクソロの白く光を反射する羽毛は、「月光」をまねている。明るい羽毛のおかげでシルエットが夜空に溶け込んで、「げっ歯類」から見えにくくなる⇒擬態、カウンターイルミネーション。
大体、げっ歯類の視力ではフクロウが数メートルまで接近するまで見えないそうです。

メンフクロウには、腹部が赤茶色の個体もいます。
まだ羽毛の色別の狩りの効果の違いは研究されていません。
しかし満月の夜には白っぽいメンフクロウの方が色の濃いメンフクロウより上手に狩りをする傾向はあるそうです。
☆これは、まだ仮説です。

似たような例⇒魚
「魚の明るい腹部は太陽に照らされた海面と見分けがつきにくく、海中の敵から見えにくくなる効果がある」
魚の例は、以前から研究されているようです。

そういえばクジラの腹は白く、背中は黒いです。背中の黒いのは、海中に潜んでいるとき上から見えなくするためだそうです。
シャチの白黒は、もっと鮮明です。
なるほど!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆ミミズクとフクロウの違いを知っていますか❓
◎耳のように見える羽毛(羽角 うかく)のあるのが「ミミズク」
北半球北部の森林地帯のツンドラや草原で繁殖し、冬季は温帯に「渡り」をする。渡り鳥。
しかし種類によっては、もっと広い地域に住んでいます
ワシミミズク
アフリカ北部、ヨーロッパ(英除く)、シベリア、インド、中国


※しかし、ここまで書くと違う生態がいることに気が付きます。(ここは、フクロウの所に移動して読んでください)
西日本(広島県)で高齢のおばあちゃんが、フクロの子育てを毎年している例があります。
毎年、屋根裏にフクロウ・ママが産卵して雛が羽化するんだとか。
孵化するとフクロウ・ママは雛を放置してどこかに行ってしまします。
雛の方は、1階に降りてきて雛を育てるのは、おばあちゃんのお役目です。
おばあちゃんに育てられたフクロウは、また野生に帰っていきます。
どうも、そんなことが代々続いているようです。(今は中断しているかもしれません)
Youtube
【フクロウ「里親」はおばあちゃん ヒナ育て放鳥20年】


◎耳(羽角)がなく、真ん丸の顔をしているのが「フクロウ」
日本が東端でユーラシア大陸の北側に東西に住んでいます。
分付図を見ると日本~北朝鮮~ロシア~バルト3国~フィンランド~スウエーデン、かなり分布が限られています。(ウイキペデイア)
一番北に住んでいるのが「シロフクロウ」⇒ツンドラ地帯
北米大陸の北には「シロフクロウ」が住んでいます。
ウイキペデイアの記述も完全ではありません。シロフクロウを知らなければ分布図を見て「なるほど!」と思うでしょう。

 

※関連記事目次
項目「動物と植物と自然」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8835f5fca1b4e3065d08a3ab556f3c0e


今明るみに出る旧アサド政権の自国民大量虐殺(シリア)<2024・12・18

2025-01-12 20:29:41 | アフリカと中東

CNN 2024・12・18
『シリア各地に集団墓地、数十万人埋葬か支援団体』
https://www.cnn.co.jp/world/35227412.html
2024・12・13
『「中世で絵も見ない拷問」 損壊した遺体、シリア首都の安置所の内側』

<米非営利団体シリア緊急タクスフォース(SETF)ムアズ・ムスタファ代表>
ダマスカス東郊外の集団墓地
拷問で死亡した数十万人の遺体が埋蔵された可能性がある。
南部ダルアー県のイズラー北郊外の集団墓地から20人以上の遺体が見つかった
シリア各地に少なくとも8か所の集団墓地があると認識
<国際行方不明者委員会(ICMP)>
シリアでは15万人が行方不明になっている

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウイキペデイア【カンボジア大虐殺】
ポルポト政権が行った大虐殺。1975年~1979年の間に150~200万人が虐殺された。1957年当時の人口(約780万人)の4分の1に相当する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

過去に政府が行った自国民の大虐殺は、カンボジア・ポルポト政権が最多だろうと思います。
旧アサド政権の虐殺の残忍さは、これと似たようなものでしょう。しかも、総数が今のところ不明です。最低、10万人以上。シリア全土にある集団墓地を掘り返して遺体を確認しないと概算の数字さえ不明です。

両方に共通しているのは、社会主義の性質を持つ政権が行っている点です。シリアのバース党も社会主義思想をベースにする政権です。イラクのバース党も同じです。旧ソ連でも相当な人数が虐殺されています。反政府的と見られると逮捕投獄。ひどい場合は虐殺。シリアとポルポトの場合は、ここに残忍な拷問が加わります。

繰り返されることが、ないことを祈ります。

★20世紀の虐殺
1994年ルワンダ大虐殺 100日で80万人とも100万人とも言われる

オスマン・トルコ帝国のアルメニア人虐殺

ナチス・ドイツのホロコースト

旧ソ連の【ホロドモール】ウイキペデイアに項目があります
共産主義政権が、その過程で行った虐殺は総数不明です。しかも旧ソ連の領域で広範囲に長い期間行われました。
【1932年~1933年のウクライナ大飢饉】では、400万人前後(人口の20%前後)が餓死したと言われています。これは、軍隊で包囲して食料を与えないという方法です。旧ソ連政府は、この事実を隠ぺいしていたために最近まで実態が不明でした。しかし、これは総数の中の一部であり本当の意味での総数は分からないでしょうね。ソ連の共産主義革命には数えられないような膨大な人的被害が伴いました。

 

※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2


デンマークの日本へのポール・ワトソン身柄引き渡し拒否に見る差別(ダブル・スタンダード)<2024・12・18

2025-01-12 20:28:03 | ヨーロッパ

AFPBB 2024年12月18日
『反捕鯨のワトソン容疑者釈放「最高の気分」』

https://www.afpbb.com/articles/-/3554553?cx_part=related_yahoo

ウイキペデイア【ポール・ワトソン】
ポール・ワトソンは、日本がICPOを通じて国際指名手配中です。海の過激派と言えるシー・シェパードの創設者です。デンマーク政府は、ポール・ワトソンの拒否し釈放しました。フランスのマクロンは、政治亡命を勧めたそうです。
見えてくる構図は、ヨーロッパがグルになってワトソンを保護してICPOの逮捕状を無視している点です。
これがヨーロッパの国の指名手配なら、こう簡単には行かないでしょう。ここにあるのはダブル・スタンダードであり、ヨーロッパ以外の非白人国(日本)に対する差別です。
私が、NATOやEUなど相手にするのは止めろと言う理由です。地球の裏側にあるヨーロッパNATOが日本の安全保障に役立つことは、100%ありません。日本の安全保障に役立つのは、日米安保だけです。他には、精々オーストラリアやカナダなどとの友好関係だけです。ヨーロッパの紛争に首を突っ込む愚が分かると思います。ウクライナなどは、特にそうです。破綻した腐敗・汚職国家に2兆円もの巨額を支援して何のメリットや見返りがあると思いますか❓
ゼロです。むしろ、ロシアとの関係を害するだけでデメリットが大きすぎると言うべきです。
これが、『日本の国益』です。『日本の国益』を無視した話が多すぎると思います。
日本政府は、EUのための政府か❓
日本人の政府であるはずです。

AFPBB 2024年11月22日
『ICC、イスラエル首相らに逮捕状 戦争犯罪の疑い』

ICC⇒国際刑事裁判所
アメリカは、即刻逮捕状を批判しました。
フランスのマクロンは、「イスラエル首相は逮捕の対象ではない」と言い事実上逮捕状を無視することを表明しました。

同じ逮捕状が、プーチン氏にも出ています。プーチン氏がモンゴルを訪問した時、モンゴル政府は逮捕しませんでした。
「モンゴルには優先するべき国益がある」と言う理由です。
これは、欧米政府は批判しました。

プーチン氏には逮捕状が有効で、イスラエル首相には逮捕状は無効だと言っているのと同じです。
「法は万人に平等である」
これが現代刑法の大原則です。法律を恣意的に運用するのは「人治主義」です。民主主義の原則に反しています。
民主主義を守る戦いを大合唱する欧米が、自分たちの都合で時には「人治主義」になります。

これも「ダブル・スタンダード」の典型であり、差別と言えるでしょう。

それを、皮肉ったハンガリーのオルバン首相
AFPBB 2024年11月23日
『ハンガリー首相、ネタニヤフ氏を招待 ICC逮捕状を無視』

「イスラエル首相の逮捕状を無視するなら、プーチン氏の逮捕状にも効力は無いだろう❓」
ダブル・スタンダードに対する「痛烈な皮肉」です。
プーチン氏を逮捕しなかったモンゴル政府への批判のおかしさが、際立つでしょう❓

ハンガリーは、イスラエル首相にもプーチン氏にも「平等に!」逮捕状を行使しないそうです。
「ICCの恥ずべき処置を知って、ショックを受けた」のだそうです。

日本の首相も「ショックを受けた」方が、よろしいと思います。
ヨーロッパNATOに尻尾を振るのは、止めて欲しいと思います。情けない!
(アメリカだけにしとけ!)

★更に言うなら❓
ナチス・ドイツとの同盟は、大日本帝国に何らメリットはありませんでした。ナチス・ドイツを現在のヨーロッパNATOに置き換えると条件は全く同じです。そもそも日本の安全保障の中心は空軍と海軍です。ヨーロッパには極東に派遣できるような海上戦力はありません。精々、地中海や大西洋の近場で活動するのが、関の山です。だからヨーロッパNATOは、日本の安全保障には全く役に立ちません。役に立たないうえ、ヨーロッパNATOと関係を持てばヨーロッパNATOに便利遣いされるだけです。金を毟られて、あとはポイ!
バカでないのか❓

某首相のアジア版NATOに至っては、「机上の空論」ですらなく「机上の夢想」です。
仮に参加国を募るとして、アメリカ・オーストラリア・カナダ、おまけして韓国。他に参加する国はありません。
今の太平洋の安全保障の枠組みと同じです。そして、全部合計してもロシア・中国連合と比較するなら海の戦いで互角かどうか❓程度です。
陸では戦うことすら出来ません。(即、完敗!)
つまり、日本にとって争わないことが最大の安全保障です。


ウクライナ紛争の死傷者数、双方の主張<2024・12・17

2025-01-12 17:28:08 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ 12月8日ゼレンスキーが主張
ロシア軍戦死者19・8万人 負傷者55万人以上 合計74・8万人以上
今年9月以降はウクライナ軍の5~6倍
ウクライナ軍の戦死者は4・3万人
これは、ウクライナ軍の死者を6万人以上と推計したメデイアがあったことへの反論です。
しかし、この数字はウクライナ国内の墓を数えた数字を基にしています。

これにブチ切れたロシアの発表
TASS通信 12月16日の記事
発言者ロシア国防相
2024年のウクライナ軍の死傷者数は56万人を超えている
全期間では、約100万人。

検索してみると、ゼレンスキーの発言だけが出てきます。
これがネットでの情報操作の手口です。これ以前は、多分BBCだと思いますが6万人以上の数字があったと思います。ゼレンスキーの4万人が独り歩きします。そして消耗比率ロシア5~6倍になります。こんな事をして情報操作するのは、ウクライナ軍の損失を少なくし、ロシア側を凄く多く見せかけるためです。

悪く考えるとウクライナ側の戦死者の推計は、10~20万人が相場だと思います。誤差が大きいのは逃亡兵が膨大に多いためです。ゼレンスキーの4・3万人がウクライナ側の公式数字なら、これは戦死者として補償金を支払った数字だと思います。それ以前の3万人の数字もそうでした。
つまり、5~15万人くらい、行方不明扱いにして死亡補償金や手当の対象外にしている可能性があります。あるいは逃亡兵に混ぜている可能性もあります。
これは国家の詐欺でしょう❓

兵器の差、投射する火力の差を考えると、精々消耗費率は同数程度かウクライナ軍の方が多いと思います。普通に考えればウクライナ側の方が多いと推計するでしょう。

ここまでして胡麻化すのは、本当の死傷者数が分かれば、いくらウクライナ国民と言えども激怒すると思います。戦争止めろの話になるでしょう。それを防ぐためだろうと思います。口先で胡麻化したところで戦場の兵士は増えません。戦場における圧倒的なウクライナ軍の兵力不足は、ロシア側の推計が大雑把に正しいことを示しています。
それだけ死傷していれば、少々徴兵してかき集めたところで全然足りないのも納得できます。

ゼレンスキーが言うのが正しいのか、ロシア国防相が言うのが正しいのかは戦後明らかになると思います。
つまり、多少膨らましているかもしれませんがロシア側が、こう主張していることを書きました。
ネットの記事では、多分絶対出てこないと思います。

※そしてウクライナの場合はここに逃亡兵10~20万人が加わります。
行方不明数万人と捕虜不明を合計すると3~5万人でしょう。
全部、合計すると最大125万人です。
なるほど兵士不足が解消されない訳が理解できます。

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ロシア軍がヴェリカ・ノボルシカ(ドネツク州)の三方向包囲に向かって前進<2024・12・17

2025-01-12 17:25:38 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論
2024・12・17
『ヴェリカノボルシカを巡る戦い、ウクライナ軍兵士に残され逃げ道はあと僅』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-for-velika-novosilka-leaves-ukrainian-soldiers-with-few-escape-routes/
2024・12・16
②『ロシア軍がヴェリカノボロシカで致命的な突破、トレツク市内でも大きく前進』
2024・12・15
『ヴェリカ・ノボルシカを巡る戦い、ウクライナ軍部隊が包囲される可能性』

ここ3日で大きく部分的にロシア軍が前進しています。と言っても記事で言っているのは、モクリ・ヤリー川沿い南にある拠点のマフリフカについて報告しています。
前に書いたときは、ヴァリカ・ノボルシカ北3~4km付近のノヴィ・コマールまでロシア軍が突破したことを書きました。その後、ウクライナ軍は反撃作戦を行いノヴィ・コマールを一旦奪還しました。しかし、予備兵力のないウクライナ軍は、南側の拠点から兵力を引き抜いて攻撃部隊を編成しました。
その結果、南でロシア軍の進撃を阻止していたマカリフカ方面が弱体化し、この一帯でロシア軍が大きく前進し、今はマカリフカが完全包囲寸前です。戦況図の通りだと、もう脱出の空間はありません。その北のブラホダトネは、既にロシア軍が制圧し、その直ぐ西のストルジュベも風前の灯火です。

やむを得ないこととは言え、南から兵力の引き抜きを行ったためロシア軍は一気にこの方面を攻めてヴェリカ・ノボルシカの南に残る拠点は、ネスクチネだけです。ここからはヴェリカ・ノボルシカの市街地と連続しています。ヴェリカ・ノボルシカ自体は川に挟まれた低地にあります。西のやや標高の高いネスクチネをロシア軍が攻略するとヴェリカ・ノボルシカも、そう長くは交戦出来そうにありません。

更に悪いことに一旦、奪還したノヴィ・コマールの市街地の東側は再びロシア軍が占領しました。
つまりヴェリカ・ノボルシカの補給路が再び2本物理的に遮断されました。もう、ここからは撤退すら出来ません。
残る補給路は西からくるルートO-0510だけです。これすら南のロシア軍から4km程度の距離であり射撃管制下にあります。こうして、再びヴェリカ・ノボルシカは補給困難に陥りました。

今、撤退を開始しないと後は北西方向に開いている畑地帯を徒歩で逃げるしかなくなります。
ヴェリカ・ノボルシカの西にいるロシア軍が北上してルートO-0510を遮断するとそれが現実化します。
このような事情でロシア軍が、ヴェリカ・ノボルシカを三方向から包囲する寸前です。今のロシア軍の進撃具合だと数日から1週間程度で、そうなると思います。

ヴェリカ・ノボルシカをロシア軍が制圧したら、西のザポリージャ方面、北のドニプロ州とドネツク州方面にはウクライナ軍の要塞になりそうな拠点は、ありません。ここから北にロシア軍が進撃したならば、クラホベ方面を大きく包囲することになります。更に北上すると中部ドネツク最後の拠点のポクロウシクのかなり西に進出できます。ここまで行けば、ポクロウシク一帯は補給路を失います。

9月の戦況図を見ると信じられない思いがします。当時は、ヴフレダールの要塞がまだ抵抗していました。陥落後、3か月程度で南ドネツクが3分の2以上、ロシア軍に制圧されました。もう1~2か月後には、南ドネツクは全域ロシア軍が制圧し、そのロシア軍は中部ドネツク(ポクロウシク)の包囲作戦に参加するでしょう。

以前から何回か書いた通り、「クルスク侵攻作戦は事実上、南ドネツクと中部ドネツクを放棄するのと同じだ」と言うのは、このような状況を指しています。
防衛ラインを完全に突破されてしまえば、兵力兵力に劣るウクライナ軍は、このエリアを守ることが不可能です。

ウクライナ軍に出来ることは、大きく後方に撤退し防衛ラインを作り直すことだけです。今のように各個撃破が続くと、そうでなくても少ない兵力を更に失うことになり、戦争継続さえ不可能になります。

もう今となっては、ウクライナはトランプ氏の停戦調停に期待するしかありません。不調に終わったり、調停が長引けばその分領土の喪失が続きます。

②の記事は、トレツ市街でのロシア軍の前進を報告しています。9月から市街戦を戦ってきたウクライナ軍も力尽きようとしています。トレツクをロシア軍が制圧すれば、次はコンスタンチノフカです。コンスタンチノフカは、北部ドネツクの要塞都市群の一番南の玄関口です。そのころには、チャシブ・ヤールを攻撃中のロシア軍も合流するでしょう。いよいよスラビャンスクが危なくなります。ここまでロシア軍が到達するとドネツク州は、ほぼ全域をロシア軍が制圧する事になります。敗勢に陥る前線が増えていくでしょう。
ここからは、戦うだけ敗勢が濃くなっていくと思います。ゼレンスキーは、お構いなしに戦争を継続すると思います。ウクライナに救国の英雄は現れるのか❓(ゼレンスキーを排除しろ!と言う意味です)

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


ジョージアの大統領選挙を巡るゴタゴタに見る内政干渉<2024・12・17

2025-01-12 17:18:05 | ヨーロッパ

Newsweek 2024年12月16日
『ジョージア大統領選の勝者はロシア!?東欧に増えつつあるハイブリッド戦争の隠し子』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/12/529193_1.php

まあ、自己主張しかない記事です。西側のプロパガンダのみを主張します。目的は選挙結果を否定してEUに有利な方向に持っていこうとします。
まず、当選したミハイル・サアカシュヴィリ氏に「極右政治家」のレッテルを張ります。「極右」とか「ポピュリスト」というレッテル貼りを見たら、眉唾に思った方がいいでしょう。ドイツのAfDも全く同じ論理(屁理屈)で否定します。否定されても地方議会選では、AfDは30%程度の支持があります。30%の支持のある政党に「極右」だの「ポピュリスト」は、ないでしょう。大体、どんな政党でもポピュリスト的性質を内蔵しています。ない政党は、ありません。いわゆる右派的な主張は、どこの国でも普通にあります。

ジョージアについては、知ってほしいことがあります。
ジョージアは、1991年旧ソ連から独立しました。その後、内政が混乱します。そこでエドアルド・シェワルナゼ氏が国家指導者として招聘され2003年11月まで大統領として社会主義体制のジョージアを、西欧式民主主義国家に変えていきました。
その後の政権を担う政党が「統一国民党」です。
2004年1月から(中断期間あり)2013年11月まで大統領を務めたのが、「ミヘイル・アサカシュベリ」です。経歴を見ても分かる通りアメリカの支援を受けています。かなり強権的な政治を行い言論弾圧や政敵排除などを武器に独裁的政治を行います。当然、アメリカがバックですから強烈な反ロシア政策を外交の方針とします。
2007年から大規模な抗議デモが起きるようになりました。

「※この辺りを見るとウクライナの2014年クーデターと酷似しているのが分かると思います。」

何回か日記に書きました。2008年4月ルーマニアのブカレストで開催されたNATO首脳会議でアメリカは、NATOの東方拡大政策を決定しました。
これを受けてサアカシュヴィリは、2008年8月7日、南オセチアに軍事侵攻し駐留していたロシア軍と戦争が始まります。
ウイキペデイア【南オセチア戦争】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%AA%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2%E7%B4%9B%E4%BA%89_(2008%E5%B9%B4)
ウイキペデイア【ミヘイル・サアカシュヴィリ】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
この戦争は、当時フランスのサルコジ大統領が、素早く停戦交渉に動き8月15日に停戦になりました。
(この時、サルコジと調停に動いたのが現大統領のズラビシビリです)

「★しつこいですが、ウクライナ紛争とほとんど同じ構図なのが分かると思います。」

そしてサアカシュヴィリの独裁に反対して反政府運動を指導したのが、現大統領のズラビシビリと政党「ジョージアの夢」です。2012年10月グルジア(当時)議会選で「ジョージアの夢」が勝利して、事実上サアカシュヴィリは権力を失いました。
2013年10月の大統領選で「統一国民運動」が敗北し、完全に権力を失いました。
その後、サアカシュヴィリはウクライナ2014年クーデターへの関与を始めます。
2015年2月、ウクライナのポロシェンコ大統領(アメリカの傀儡)はサアカシュビヴィリを招聘し、しばらくウクライナで重職を務めます。この頃の事情は、ウイキペデイアの記述が詳しいです。オデッサの親ロ派弾圧にも少し触れています。2014年以降のウクライナの歴史は、親ロシア派の差別と弾圧の歴史でもあります。これが、結局ウクライナ紛争へと繋がります。ウクライナ紛争は、「民主主義を守る」戦いとは、程遠いものです。

さて次に今回大統領選に不出馬の前ジョージア大統領のサメロ・ズラビシュヴィリについて見てみます。
ウイキペデイア【サメロ・ズラビシュヴィリ】

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AD%E3%83%A1%E3%83%BB%E3%82%BA%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
1952年フランスのパリで亡命ジョージア人一家に生まれてフランスで育ったフランス人です。
1974年フランス外務省に入省。2003年、駐フランス大使に任命される。2004年、ジョージア国籍を取得し、当時のサアカシュヴィリ大統領が外務大臣に任命して外務大臣に就任(2004年3月)。
「国会議員との争いが続き2005年2月、外相更迭。ジョージアの大使の多くもズラビシュヴィリを痛烈に批判した」
その直前、フランス外務省を退職。ここまでフランス外務省から給与を受け取っています。

その後、ジョージアで政界入りし、反サアカシュヴィリ運動に参加します。
その後、経緯があり2018年8月大統領選に出馬、当選して大統領に就任。この時は「ジョージアの夢」の支援を受けます。
しかし、その後ジョージアの夢と対立するようになります。理由は❓
「ジョージアの夢が親ロシア的で、EU加盟に消極的である」
分かりますね❓
ズラビシュヴィリは事実上フランス人であり、フランス(またはEU)の代理人であると言えます。当然、EUからズラビシュヴィリの関係する政治団体などに活動資金が提供されているでしょう。その活動資金を断つために作られた法律があります。
「外国の代理人法」です。ズラビシュヴィリには一定の支持者がいます。EUの支援を受けて反政府的活動を強められるとジョージア政府は困るでしょう❓事実上フランス(またはEU)の代理人です。しかし、強権的には排除できません。EUとの摩擦が大きくなるに決まっているからです。

だからジョージアで激しく政府に抗議活動を行っているグループは、ほとんどズラビシュヴィリの支援者だと思います。ほとんど形を変えたEUの内政干渉と言えます。ジョージアには、元大統領のサアカシュヴィリを支援する勢力も残っています。だから余り強権的な事は、分裂を避けるためにしていません。

ズラビシュヴィリは、「ジョージアの夢」を親ロシア的だと批判しています。
ロシアとの戦争を戦って犠牲者の出ているジョージアが親ロシア的であるわけがないでしょう❓
ジョージアの夢の外交政策の基本は、中立です。反ロシア的な態度を見せればロシアが内政干渉するに決まっています。親EU的な雰囲気が強まれば、やはりロシアが内政干渉するでしょう。ロシアとの摩擦を避け外国からの干渉を排除するには、ジョージアは中立政策をとる以外にありません。これをEUやズラビシュヴィリは,親ロシア的だと批判しています。

そうではなく、「EUに靡かないのが悪い」と言っているだけです。
それを欧米や日本のマスコミは、見た通りの記事で批判します。
中立であることさえ批判します。

呆れませんか❓
内政干渉が、ひどすぎるでしょう。
ひど過ぎる内政干渉を行っているのは東ヨーロッパでは、ほとんどEUの側です。
モルドバでもルーマニアでも同じです。EUの内政干渉を完全に排除しているベラルーシのルカシェンコ❓
「欧州最後の独裁者ですと!」
意味は⇒EUの内政干渉を排除している⇒だから極悪

恐れ入りました!
(しかも、ズラビシュヴィリは大統領選をボイコットしておいて大統領に居座ると言っています。見苦しいでしょう!)

 

※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d


独身男のための簡単料理>精進トン汁の作り方<2024・12・16

2025-01-12 17:17:47 | 食事と食品

奥さんがいる人は読む必要がありません。奥さんいない人も少数いると思います。
料理なんかできない人が多いでしょう❓
そういう人のための簡単お料理講座です。過去にもいくつか記事を書きました。

「精進料理」は聞いたことがあると思います。「精進トン汁」は聞いたことがないでしょう❓
もったいつけずに最初に言うと、野菜具だくさん味噌汁です。

私が作ってみると、やはり中鍋いっぱいは出来てしまいます。これは、一食では多すぎます。だから何回か食べなければ、なりません。それを前提に書きます。実際に私が、そうしているからです。

結構、カップラーメンとお握りの不健康生活をしている独身男は多いと思います。
自分がそうだから、分かります。やはり野菜を食べないとダメですね。私が書く簡単料理は実際に私が作って「お試し済」です。だから、読んだ人はそのままやってみれば、同じ結果が得られると思います。私も面倒なのは嫌いですから基本的に「超!簡単」を最大のテーマにしています。
私が日記に書くことすら面倒だ!と言う人は、やがてその「ツケ」が自分の身に及びます。その時になり反省しても、手遅れになることが多いかもしれません。
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能書きを言って本題
難かしいことは何もありません。やるかやらないかだけです。
野菜が多いですから鍋は、中鍋です。
(材料はローソン100で買えるものです⇒自分がそうしているから)
ダシを少し工夫します。
ダイ昆布、これは半分
食べる煮干し 適量
これを水で戻します。数時間放置すればいいです。
煮干しは、半分くらいに切るといいでしょう。
だし昆布は、具にしますので柔らかくなったら3ミリくらいにカットします。
ダシを補強して、粉末の昆布ダシか、カツオ出汁を1袋。
これで出汁は、OK!です。
後は、メンツ
人参、大根、玉ねぎ、キャベツ、サトイモ あと適当

ここからが、工夫です。
肉の代わり
高野豆腐、油揚げ、練り物お好み

ポイント
野菜は味噌汁用ですから小さめに切ります
キャベツの葉は、火が通りやすいので最後に入れます、練り物もそうします

食べるとき
ローソン100に化学素材のどんぶりを売っています。これは軽くて超便利です。

調味料 生みそパック(味噌汁用)2個
どうして2個かと言うと、1個だと汁椀1杯用ですから足りません。
最初から2杯分にします。これがどんぶり効果です。
大体、八分目くらいに汁と具を盛るといいでしょう。

はい!簡単、精進トン汁です!
相当、食べ応えがあります。女の人は、半分かもしれません。

キャベツと練り物は、食べるたびに追加します。
凄く、簡単でしょう❓
ただし、作ると4回ぐらいは食べなければなりません。


2024年シリア政変の本質⇒シリア革命<2024・12・16

2025-01-12 17:16:29 | アフリカと中東

アサド前大統領を追放(逃亡)して、反政府勢力の主力のシャーム解放機構が首都ダマスカスを掌握して政治の主権者が変わったことは、分かります。しかし、欧米のメデイアも各国政府も、一体この政治的変化が何なのか❓と言うことは言いません。日本のマスコミは、そもそも能力が低いから論外です。

その理由を考えてみるとシャーム解放機構は自分たちへの外部からの疑惑を認識して政変の本質を「ボカしている」からだろうと思います。どちらかと言うと平和的な旧アサド政府から新政府への政権移行が見えるように演出していると言えます。理由はシャーム解放機構の前身がアルカイダから派生したヌララ戦線であり、テロ組織の一種と認識されているからでしょう。テロ組織であれば、外部の認知も支援も得られません。

どんな経過を辿ったかは、ニュースで見える範囲で過去日記に書きましたので、それを読んでください。映像を見る限りでは、シリアの人々は、「シリアの自由」を喜んでいるように見えます。10万人以上が虐殺されたという政治犯刑務所からの収容者の開放もあります。そして拷問死した遺体が発見され、逮捕され行方不明になっている親族を探す人々の様子もありました。レバノン国境からは、矢も楯もたまらず帰国を急ぐ人々の姿もありました。その一方で出国を急ぐ人々の姿もあります。

これらの様子を見ているとシャーム解放機構が中心となった今回の政変は、「シリア革命」と言うべき性質があります。ただしシリア内戦で複数の反政府勢力が生まれて、その勢力は分かれています。だから簡単にシリア全土を新政府が掌握できるわけでは、ありません。
新政府にしてもシャーム解放機構が中心であるのは分かります。ここに連合関係にある自由シリア軍が参加しているところまでは、見えます。クルド系反政府組織とトルコ系反政府組織は、まだ参加していないようです。トルコ系とクルド系は、部分的な戦闘が起きています。
一方でクルド系は政府軍が撤退した後、東部の原油地帯を占拠しました。これは最近、新政府に引き渡されました。だから新政府とクルド系は、とりあえず戦わないと思います。住み分けて今後、どうするか交渉するのでしょうね。問題はトルコ系でここはトルコの意思が強く反映されると思います。そして一番烏合の衆的な要素が濃いと思います。最後、統合で問題になるのは、この組織でしょうね。それは先の話です。

現在分かっているのは、旧政府・シャー無解放機構・自由シリア軍は新政府に参加しているようです。一応、ここは暫定新首相に任命されたムハンマド・バシル氏が首相に就任しました。あくまで平和的な政権移行を強調しています。

しかし、一連の流れを見るならば武力による旧政府の追放であり新政府の樹立ですから、本質はシリア革命と見るべきです。暫定新首相のバシル氏は、シャーム解放機構の根拠地の首相ですからシャーム解放機構の地方の統治機構を、とりあえずダマスカスに、ほぼそのまま移動させたと言えます。期間は予定は来年3月までであり、その間に各勢力で話し合い、それから本格的な政府のメンバーを決める予定のようです。テクノラートを中心とする政府を作りたい・との発言があります。

その後を見ていると、多少のゴタゴタはあるようですが、再び内戦が始まる気配は今のところありません。旧政府軍の兵士の多くは、逃亡しているようです。報復を恐れたのでしょうね。
これに対し、指導者のジャウラニ氏は、「徴募された兵士の免責と安全の保証」を発表しています。悪いことをしていない者は家に帰って大人しくしていろ・と言うことでしょうね。

シリア国内には、イスラム国(IS)の勢力がいます。その他アサド政権下でアサド政府に協力していた各国から来ていたイスラム過激派の民兵組織がありました。これは、まだシリア国内に潜伏していると思います。ここに旧政府軍の兵士が逃げ込んで、犯罪行為や反乱を起こすのを防止しなければなりません。

徐々に外国政府との折衝も始まっているようです。ヨルダンが主催したシリア復興会議も終わりました。トルコは大使館を再開したようです。15日には、ベデルセン担当特使がダマスカスを訪問して、ジャウラニ代表と会談しました。同じ記事では15日から学校も再開されたようです。学校が再開されると言うことは、都市部では治安が保たれているという様子が見えます。

要は、外国の政府や国際機関も新政府を正当なシリアの政府と認めつつあると言うことだろうと思います。
国連の担当特使は「制裁は早期に解除されるのが望ましい。シリアの復興を経済面から支援するべきだ」と述べたとのことです。国連の支援なしでは餓死する人が100万人の単位でいますから、国連が支援活動を再開できるのは良いことです。

米NBCテレビ
『クルド人についてジャウラニ氏が「共に生きていく」』と述べたとのことです。クルド人とは、自治権又は平等な政治参加で話し合う余地は十分あると思います。
ここまで来ると、トルコ系以外の勢力が全部シリア新政府に参加することになり、シリアのほとんどの地域が新政府の支配化に入ります。何とか新政府もメドが立ちつつあるようです。

そして国内の治安を回復するには、シリア全土にある武器を回収しなければなりません。特に地方や農村部では、ほとんどの地域が武装して自衛組織を持っていると思います。

何とかなりそうな気配が見えつつあるようです。

産経新聞
2024・12・16
『国連特使が「制裁の早期解除が望ましい 旧反体制派はイスラエルの攻撃非難』
2024・12・16
『武装勢力は「解散」の意向、シリア反体制派の指導者ジャウラニ氏 家屋再建が優先課題』
2024・12・15
『シリア・アサド政権崩壊から1週間、国民融和、諸外国との協調・・・課題が山積』
2024・12・15
『米欧と中東諸国がシリア新体制構築の支援表明 「安全で平和な未来を築けるように」』