★後日追記
その後、ウクライナ軍はロシア軍の撃退に成功しました。
航空万能論GF
2024・11・14
『侵攻995日目、ロシア軍の奇襲攻撃部隊がクピャンスク市内に侵入』
これまでは、主にクピャンスクの南部方面でロシア軍が、ルートP-07を西に進撃してピシュチャネからオスキル川東岸のクルフリャフカまで占領して、オスキル川東岸のウクライナ軍支配地を南北に分断する事に成功したことを伝えました。
クピャンスク市街は、ウクライナの都市は全部そうですがオスキル川の東西の川岸に市街地があります。
今回、ロシア軍が奇襲攻撃に成功したらしいのは、東岸の市街地です。
東岸の市街地を守ってきたのが、北北東方向にあるシンキフカと言う拠点です。堅固な拠点でこれまではロシア軍の進撃を阻止してしました。
先月ごろ、このシンキフカをロシア軍が占領しました。
ロシア軍の最前線位置から市街地までは、2・5km~4km程度の距離感です。
ロシア軍が、線路沿いを進撃して少数の奇襲部隊による奇襲攻撃に成功したようです。今回は、少数の部隊による奇襲でしたのでウクライナ軍が、撃退に成功したようです。
シンキフカの北のライマン・バーシイ方向からロシア軍は、榴弾砲でクピャンスク市街の東西全域を砲撃できます。
既に散々砲撃していると思います。
クピャンスク東市街地も補給が、相当苦しくなっていると思います。ここをウクライナ軍が守ろうとしてもジリ貧だと思います。
そして、ここが補給困難だと南に下ったコリズニキフカ付近に至るウクライナ側のオスキル川東岸の拠点が全部、補給が苦しくなると言うことです。
既に北のシンキフカ方面から南のコズリニキフカ方面まで、かなり南北に長いエリアが、ポケット(三方向包囲)になっています。
このエリアのオスキル川東岸のウクライナ軍は、補給不足から徐々に南北からロシア軍の圧迫を受けます。
大問題は、撤退する西がオスキル川であることです。オスキル川にかかる橋は、全部ロシア軍が破壊しています。
だから撤退するとしたら仮設の橋を架けて、撤退するしかありません。
まだ南北に相当距離がありますから、今なら中央付近から撤退も可能だと思います。
クプヤンスク・ヴズロヴィイです。
しかし、南北のロシア軍がもっと接近すると、ここからの撤退も不可能になると思います。
現地の最低気温は、今の時期ですらー5°Cくらいのようです。泳いで逃げるのは不可能な気温です。
このまま行くと、このエリアのウクライナ軍は全滅か降伏しかありません。
記事の略図を見ると、かなり広い地域です。
冬に差し掛かりクピャンスクのオスキル川東岸方面は、大変なことになりました。
増援部隊を送ろうにも橋が全部、落とされていますから戦車や歩兵戦闘車、大砲などの破壊力のある兵器は、もう送れません。東岸のウクライナ軍が保有する分を破壊されると火力すら失います。
ウクライナ軍に出来ることは、今から順次西岸に撤退する事だけのように見えます。