航空万能論
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2024.10.19
『ウクライナ軍がクピャンスク方面で反撃、ロシア軍はバイク攻撃が成功』
同じ記事の中に幾つかの戦場が出ています。
今回は、クラホヴェ方面。
マリンカの西では、ロシア軍の攻撃は一時停止して長いことそのままでした。
ポクロウシク戦線でロシア軍が大きく西に進撃し、その方向から南下して攻撃をしていますので、それに合わせてマリンカ方面でもロシア軍の攻撃が始まりました。
しかし、ゆっくりです。急がず補給を絞りながら砲撃を加えて弱らせてから、進撃するというよりウクライナ軍の撤退を迫る方法です。
マクシミルヤニフカの北側は、ロシア軍が3週間ぐらいかけて制圧しました。ウクライナ軍は、北と東から砲撃されては守りようもなく撤退したようです。
砲撃で爆死するか撤退するかですから、常識的に撤退したようです。
これでマリンカの西のウクライナ軍の軍事的要衝であるクラホヴェは、東の最後の砦を失い丸裸です。
もう既にクラホヴェからは、ウクライナ軍の司令部や補給部隊は撤退したと言うことであり、残っているのは主に守備部隊だけだと思います。
幹線道路のN-15沿いの拠点は、今となっては守りようもなく抵抗できるうちは抵抗して、順次撤退するのではないかと思います。
こうなると包囲体制が出来つつあるカホフカ貯水池(東西に長い大きな貯水池)の北側のヴォヴチャ川沿いのウクライナの拠点であるヒルニクやクラヒウカ方面もやがて撤退するしかありません。
そのさらに西のツクネリからロシア軍が南下する動きを見せていますので、やがては包囲されます。今、西に開いている開口部が6km位だそうです。
開口部が狭くなれば撤退すら出来なくなります。
余りにも戦況図が広くなりすぎたので、距離感が狂ってしまいますが、ロシア軍はどこかの戦場で毎日km単位の前進を続けています。
塹壕戦で前線が膠着状況にあったときは、動かないか動いても100メートル単位ですから防衛ラインを突破されることの意味が、しみじみ分かります。
進撃距離が100メートル単位からkm単位に変わると言うことです。
拠点の制圧などは、以前は月単位の期間が必要でした。
今、大きな拠点で数週間、小さな拠点だと数日間で陥落してしまいます。防御力のある拠点がなくなったからです。
ウクライナ軍参謀本部や西側は、その違いを認識できていないのではないか・と思います。
数か月も判断が遅れると大きくザックリ削られます。
判断を早くしないと兵士の犠牲は大きく増えますし、失う領土も広くなります。
特に南ドネツクは、もう要塞がありませんからロシア軍の準備が整って進撃し始めれば、数か月で南ドネツク全域を制圧するのではないか・と思います。
今となっては寝言を言うのは止めて、速やかに停戦交渉を始めるべきだと思います。時間が経過するほどに条件は悪化するでしょう。
一番いいのは、ゼレンスキーを誰かに交代させることでしょうね。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27