「北の山・じろう」日記

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ポクロウシク~マリンカ戦線>ロシア軍がクラヒウカを制圧して西に進撃、南部のロシア軍もさらに進撃中<ウクライナ紛争2024/11/05

2025-01-11 02:57:05 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

航空万能論
2024.11.03
『ロシア軍がクラヒウカを占領、南ドネツクのバランスが大きく崩れる』

https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-krahivka-significantly-upsetting-the-balance-in-southern-donetsk/

ウクライナ軍の崩れ方が急速で、ポクロウシクからクラホべ、そしてヴフレダル方面が一体化してきました。
ここは、元は3つの戦場として区分していました。

ロシア軍が、アウデイーイウカから大きく西に前進しました。そしてポクロウシク東約7km付近まで迫ったのが、9月ごろです。
そこからセリダブやもっと、東方向に戻ったヴォブチャ川流域のウクライナ軍の拠点を制圧していきました。
最後に残ったのが、ヒルニクとクラヒウカです。
ヒルニク陥落後、短期間でクラヒウカが陥落して、ヴォブチャ川流域のウクライナ軍の拠点は全部、ロシア軍が制圧しました。
もうこのエリアは、かなり西に行かないと大きな市街地を持つ集落はありません。
カフホカ貯水池の北側を、ロシア軍が西に進撃し始めたのが、今の戦況です。

クラホベは、取り敢えず放置して先にクラホベの東を南に進撃し始めました。
ヴフレダル方面から北上してくるロシア軍の位置は、それほど遠くありません。

もう既にクラホベの南部一帯は、大きなポケット地帯になりつつあります。(包囲された地域)
ボホヤヴレンカやシャフタール方面からロシア軍がルートO-0510を北東に進撃しウスベニスカまで到達すると、その東の小さな集落群とクラホベの南側は、ロシア軍に三方向から包囲されます。

カホフカ貯水地北岸のロシア軍は、セリダブの南を西に進撃するのだろうと思います。その進撃を阻止できるような要害も集落もありません。

どちらかと言うとクラホベ南部方面の方が、ロシア軍の進出が遅れています。
ヴフレダル要塞がロシア軍の進撃を阻止していたからです。ヴフレダル要塞陥落後は、その西や北には防衛ラインも要塞もありません。
ロシア軍の海が南部ドネツクを浸しつつあるような印象があります。

ヴフレダルからマリンカ、そしてアウデイーイウカに連なる強力な要塞と防衛ラインをロシア軍は完全に突破しました。ドネツク州でロシア軍の進撃を阻止していたのは、これらの要塞群と防衛ラインです。

ここを破られたなら、どうなるか❓を、キエフ政府もウクライナ参謀本部も全く理解していなかったようです。
強力な要塞や防衛ラインがなければ、ウクライナ軍は戦いながら退却するしかありません。
兵力と火力においてロシア軍が圧倒しているからです。
精神論でそれを阻止しろ・と言う参謀本部は、頭がバカだ!としか言いようがありません。

多少でも思考力があれば、クルスク侵攻作戦は止めてその兵力や武器を、ドネツク中部戦線や南部戦線に送り込んだと思います。

そうせずにクルスク戦線に今ウクライナ軍が持つ軍事リソースを全部投入したために、ウクライナ軍は中部ドネツクと南部ドネツクで総崩れ状態に陥りました。

西側のマスコミは、それは完全に無視しています。
ほぼ戦況とは無関係(枝葉の戦場)であるクルスクとか北朝鮮軍、あるいはゼレンスキーのコメントを、せっせと報道しています。

今、負けつつある中部ドネツクと南部ドネツクは放置して、大局にはほとんど影響がないクルスクにこだわり続けています。
そしてロシアのNATOに対する牽制でしかない北朝鮮軍に異常な警戒を示しています。
戦場に不慣れで言葉すら話せない北朝鮮軍が、たかが12000人、仮に戦場に投入されたところで全体から見れば、ほぼ無意味です。
どっちから見ても敵に見えますから、いたところで邪魔になるだけでしょう。

北朝鮮軍に騒ぎ立てるのは、世間の目をドネツク州の惨状から逸らし、クルスクに注目を集めるには都合が良いことです。

その裏側で中部ドネツクと南部ドネツクが、サクサクではなく「ザクザク!」と削られているというわけです。

ゼレンスキーにとっては東部ウクライナは植民地みたいな感覚だと思います。だから、どうなろうと大した気にしていないのかもしれません。
「※ゼレンスキーは、西ウクライナ過激民族主義者グループに担がれた傀儡。」
最後には、「いや!ドネツクはロシア領だ!」とか言い出しそうな気がします。
だから、ドネツクを失っても負けたことにはならない・と言う不思議な論理を言い出しそうな気がします。

こんな馬鹿げた戦争に駆り出されて死んでいくウクライナの将兵は、哀れと言うしかありません。

※記事の一番最後の略図にロシア軍が、ここ1か月で新たに占領した地域が濃い黄色で示されています。
1か月でこれだけなら、2か月3か月と経過すれば南ドネツクのウクライナ領は、失われると思います。前線が崩壊するというのは、このような状況を指します。

略図の一番左に緑の破線で示されているのが、ドネツク州と西の州の州境です。
ここまでロシア軍が進出してしまえば、それほど遠くないでしょう❓

 

※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27


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