プールサイドのおばちゃん

2018年03月27日 | 日記
今日は施設の子供たちと屋内プールに行った。

皆行くわけじゃなく、今までプールに行く際に、私が同行したことはなかった。

しかし今回は同行する職員に私の名前があった。

えええ!?このおばちゃんに水着になれというのかい?

と一瞬動揺したが、よーく計画書を見たら私の名前の所に(見守り)とあった。ホッ。

今回同行の女性職員は私と森村さんの二人で、森村さんの名前の所に(プールに入る)とあった。

若さピチピチの森村さんが居れば、老体おばちゃんに水着の需要はないさ。

数日前、ヒロキが「森村さんの水着姿が見れるのかあ」と嬉しそうに言っていた、ヒロキ気持ち悪い。


そうして更衣室で着替えたピチピチ森村さんは女の子達を連れてキラキラとプールへと行った。

その頃おばちゃんは自閉症のモモカちゃんのトイレの世話と着替えをさせ、全員分の下足箱の鍵を預かり、プールサイドでタオル番や写真撮影。

キャアキャア大はしゃぎの子供たちと若い職員達をただ見てるおばちゃん。

たまに子供達がこちらに向かって手を振っていたが、それも最初の頃だけで、だんだん忘れられていった一人寂しいおばちゃん。

皆裸んぼで気持ち良さそうに水遊びをしているが、よりによって上は長袖に下は裏毛の暖かいズボンを履いてきてしまい、汗だくのサウナ状態のおばちゃん。

汗だくでプールサイドで写真撮影をしていたら、ケンタくんがプールから上がってきた。

「トイレトイレ!トイレはどこ?」

「え!ええと、あ、更衣室の方かな」

慌ててケンタくんを更衣室に連れていくおばちゃん。

あ…

考えてみたらここは男子更衣室ということをそこに居たおじさんを見て気がついたおばちゃん。

ケンタくんを残し、スゴスゴと出てきたおばちゃん。


そしてやっと帰る時間。

みんな遊び疲れて満足そう。

荷物や鍵や写真撮影、それとモモカちゃんのお世話など、キミたちの楽しんだ陰に、地味に頑張ってた汗まみれのおばちゃんが居たのだよ。

どうせ誰からも気がつかれてないおばちゃん。

ピチピチ森村さんにあるキラキラなんて、地味に頑張ってたおばちゃんにはないから。

いいのよ別に。

ええ、ええ。