昨年の冬からパートで来ている私と同じ苗字のモリムラさん25歳。
いやまあモリムラは仮名だが。
モリムラさんの普段の勤務は週に2日ぐらいだけなので、なかなか会うことはなかった。
だけどこの夏は連日シフトに入っている。
モリムラさんの仕事ぶりはテキパキして、自信に満ちあふれている。
一番新しい職員なのに、「たかぽんさん、それ取ってください」と雑用を私に指示さえすることがある 笑
正直『なんだよこの子』とムッとくることもあったが、まあモリムラさんの勤務日が少ないのでめったに私とシフトがかぶらない。
でもこの夏は連日シフトに入っているモリムラさん。
動かないセキトリと違って、よく動くモリムラさん。
今日は私は下の階で身体に障害のある子達を担当していた。
モリムラさんはいつも精神の方の上の階だけを担当している。
上の階といえばいつもヒロキとユウも一緒だ。
ヒロキとユウとモリムラさん、今日は上でどう子供たちと過ごしていたことか。
モリムラさんが仕事が終わって帰る時、私は声をかけた。
「おつかれさま。夏休みに入って連日出勤大変ですね」
「あ、でも稼げるからいいんですけどね、ただ…」
と言いながら私の方に顔を近づけてきた。
そして眉間にシワを寄せてこう言った。
「上の男二人なんなんですか。全然何もしないで二人でくだらない話ばかりして、私だけが仕事してたんですよ」
おお…!モリムラさん、その通り!
「だよね。私の時もいつもそうなんですよ。モリムラさんも気がついてくれて嬉しいですよ。あの男二人、あれで正職員なんですから呆れちゃいますよね」
「ほんとあれじゃ腹立ちますよ」
「モリムラさんみたいなしっかりした人がここの正職員になってもらいたいですよ」
するとモリムラさんはまた眉間にシワを寄せた。
「嫌ですよこんなとこ。早く新しいとこ見つけてサッサと辞めたいです」
あら。
若くてしっかりしたモリムラさんは、どこに行ってもやっていけるだろう。
若くなくてしっかりしてない同じ苗字の私は、なんだかんだ言いながらもここを辞められないでいるよ。
いやまあモリムラは仮名だが。
モリムラさんの普段の勤務は週に2日ぐらいだけなので、なかなか会うことはなかった。
だけどこの夏は連日シフトに入っている。
モリムラさんの仕事ぶりはテキパキして、自信に満ちあふれている。
一番新しい職員なのに、「たかぽんさん、それ取ってください」と雑用を私に指示さえすることがある 笑
正直『なんだよこの子』とムッとくることもあったが、まあモリムラさんの勤務日が少ないのでめったに私とシフトがかぶらない。
でもこの夏は連日シフトに入っているモリムラさん。
動かないセキトリと違って、よく動くモリムラさん。
今日は私は下の階で身体に障害のある子達を担当していた。
モリムラさんはいつも精神の方の上の階だけを担当している。
上の階といえばいつもヒロキとユウも一緒だ。
ヒロキとユウとモリムラさん、今日は上でどう子供たちと過ごしていたことか。
モリムラさんが仕事が終わって帰る時、私は声をかけた。
「おつかれさま。夏休みに入って連日出勤大変ですね」
「あ、でも稼げるからいいんですけどね、ただ…」
と言いながら私の方に顔を近づけてきた。
そして眉間にシワを寄せてこう言った。
「上の男二人なんなんですか。全然何もしないで二人でくだらない話ばかりして、私だけが仕事してたんですよ」
おお…!モリムラさん、その通り!
「だよね。私の時もいつもそうなんですよ。モリムラさんも気がついてくれて嬉しいですよ。あの男二人、あれで正職員なんですから呆れちゃいますよね」
「ほんとあれじゃ腹立ちますよ」
「モリムラさんみたいなしっかりした人がここの正職員になってもらいたいですよ」
するとモリムラさんはまた眉間にシワを寄せた。
「嫌ですよこんなとこ。早く新しいとこ見つけてサッサと辞めたいです」
あら。
若くてしっかりしたモリムラさんは、どこに行ってもやっていけるだろう。
若くなくてしっかりしてない同じ苗字の私は、なんだかんだ言いながらもここを辞められないでいるよ。