セーターの少女

2018年07月16日 | 日記
毎日クソ暑くて嫌になる。

家はエアコンが無いので、家の中でも常に汗だくだ。

そして今ごろ姑はどうしているだろうと、いつも安否さえ心配になる。


そんな中、先週から新しくうちのデイサービスに来ている3年生のミサコちゃん。

相変わらず自由な女の子で、早くも利用者イチのヤンチャぶりだ。

まあ時々注意する私のことは、「ちょっと怖いおばちゃん」だと思っているようだ。

ミサコちゃんはブカブカの服を着てきて、施設ではノースリーブの肌着1枚になって飛び回っている。

しょっちゅうブカブカな服を着て来るのはなんとなく気になっていたのだが、

ヒロキ情報によると、

支援学校に季節感のとんちんかんな服を着て行くらしい。

例えば先日は冬のセーターを着てきたようだ。

それで支援学校の先生が、学校に常備している誰でも着れる服に着替えさせているらしい。

支援学校によると、持ち物にも困っているようだ。

とにかく忘れ物が多く、まだ1度もプール道具を持ってきていないそうで、他の児童達がプールに入ってる時も見学になっているという。

そういえば、施設で他の子の筆箱や可愛い鉛筆を見て、「いいなあ」と欲しそうにしていた。

「ミサコちゃんの筆箱は?」

と聞くと「持ってない」と言っていて、その時は何をまた言ってるんだかと思ったが、

小学生なのに本当に持ってないのかもしれない。


そしてヒロキがいよいよ得意気に言ってきた。


「俺は思うんですけどミサコちゃんのお母さんも何かの発達障害ですよ」


ハリきってるヒロキの言い方はイラつくが、もしかしたらそうなのかもしれない。

お父さんもお母さんも働いていて、お金の問題ではなさそうだし、虐待の雰囲気もまったくない。


こんな猛暑の中、ミサコちゃんは学校で他の子と同様にプールに入れる日はあるんだろうか。

せめてセーターで登校するのはやめようミサコちゃん。


お母さんが洗濯もしてなく、自分で何か着なきゃと目についたセーターを引っ張り出して着てきたミサコちゃんを想像すると、少し切ない。