ダンナとラジオ

2019年11月28日 | 日記
昨日は病院からダンナを外出させて、カヅさんの保険や年金関連の手続に行って来た。

カヅさんのお金関連の手続は、血縁関係の無い私だけではできないから。
といってもダンナはほぼ私の隣に座ってるだけなのだが、それでも血縁関係の家族が一緒じゃなきゃだめらしい。

なんとかこれで少し手続きの終わりが見えてきた。

フー

頑張ったな私。笑
たまには自分も褒めよう。

それにしてもダンナとの外出は辛い。

何が辛いって、自分が嫌になるから。

どうしてもダンナに対してイライラして怒ってしまう。

普段、不自由な病院生活を過ごしてるダンナに対して、どうしてこう優しく接してあげられないんだろうと自分が嫌になる。

昨日は息子は大学があるから一緒に行けなかったが、いつもだったら息子に注意される。

注意されることで、私はなぜか少し気が済むのだが、昨日は注意してくれる人が居なかったから、ただただ自己嫌悪。

せめてダンナが食べたいものを食べさせて、欲しい物を買ってあげることで自分の心を落ち着かせている。

昨日もダンナが好きなウナ重とチョコレートパフェを食べさせた。

あと、何か買いたい物があるか聞いたら、

「ラジオが欲しい」

と言う。

ああ、それは良いね。閉鎖病棟で閉じこもった生活をしているのだから、ラジオを聴いて楽しむのは良いかも。

ただ、何かを買って行くと病棟の看護師に「これはダメ」と取り上げられたり返されたりすることがあった。

もしもラジオを買って行って、許可されなかったら悲しい。

ラジオを買う前に私は病院に電話をした。

「本人がラジオが欲しいと言うんですが、買って行っていいでしょうか」

すると看護師。

「ラジオ?…まあ電池で使う小さいラジオだったらいいです」

良かった。

「あ、わかりました。ありがとうございます」

「はい」

自分で買うのに、ラジオ一つでもありがとうございますと言わなきゃならないなんて、なんというダンナの人生。

ダンナを誰よりも心配して支えてきたのは間違いなく母親であるカヅさん。

でももうカヅさんはもういない。

カヅさんの思いを引き継がなければね。