知らないおじいさんが^^;

2021年04月22日 | 日記
シバザクラが綺麗に見れる所があると知って、ウォーキングついでにちょいと見に行った。






私以外にも何人か見に来ていた人もいて、スマホなどで写真を撮っていた。

私も写真に収めたし、さて帰ろうかと思ったその時、

「この場所で撮るといいよ」

と、私の斜め後ろにいた人が声をかけてきた。

振り向くと、望遠レンズ付きの一眼レフカメラを首からぶら下げた知らないおじいさんだった。

そこからだったら今撮った写真とたいした違いは無いだろうし別にいいよと思ったが、

「あら。そうなんですね」

と、お愛想で返事をしておじいさんの近くに行った。

「うん、しゃがんで撮ってみて」

と、言われ、面倒くさいなと思いつつ、しゃがんでスマホで撮ると、

「白い花も映るように。あと、木や家は映らないように花だけ撮って」

と、背後からアドバイス^^;

カシャッ。


さあ、とっとと帰ろう。

「ありがとうございました。では」

と、じいさんにお礼を言い、その場をそそくさと離れた。

そのあと、早足でウォーキングをしていたのだが、何気に後ろを振り向いた。

え…

さっきのじいさんが自転車でこっちに向かって来てるではないか。

いや、たまたまよね…私を追いかけて来たわけじゃなく…

て、私かーい!

なんとじいさん、私の前に立ちはだかって自転車を停めた。

「ちょっとコレ見て」

とじいさん、自転車のカゴに入れていた数冊のミニアルバムを私に差し出してきた。

(えー!見なきゃいけないんですか、今この道ばたでー)

でも断るのも悪いので見た。
興味はないが見た。じいさんの説明を聞きながら^^;

山や花など風景の写真、望遠レンズで撮ったリスの写真…

「お上手ですねぇ。素敵な写真ばかりですね。はい、ありがとうございました」
 
と、あいさつをして、去ろうとしたら、じいさんがカゴからガサガサと写真を取り出し選び始めた。

絶対、写真をくれてきそう…

と予感した。

「これあげるから」

10枚ぐらいの写真を差し出してきた。

(いらーん!)

「え、いいですよー、申し訳ないです」

「いいからいいから、遠慮しないで」

(いやホントにいらんのよ^^;)

「そうですかー、じゃあ頂戴します。ありがとうございます」

そう言って受け取ると、じいさんは満足そうにしてさっそうと自転車で去って行った。

うん、歳をとっても趣味があるって確かにイイね。

今日はありがとうね、知らないおじいさん。