うちの会社が民営化される前の昭和の時代の話ですが、設備系の管理者のポストに『巡回保全長』(略して巡保長)なる役職があったのです。
やる仕事は、文字通り局舎内外の設備に異常が無いかどうかを、定期的に巡回して見て回るというもの。
見方によれば、手厚い保全作業活動と言えなくもありませんが、本音は「設備系分野における管理職ポストの確保」という一面のほうが比重が大きかったのです。
で、今の私の置かれている立場が、まさしく『巡保長』、各担当が一人称できっちり仕事をしてくれているので、私が口を挿む余地が全くないのです。
朝・昼・夕のタイミングで各職場を回り、一言・二言声掛けすることだけが私にできる仕事なのです。
リストラされたサラリーマンが、家族にリストラされたことを告げられず、毎日お弁当を作ってもらって定時に家を出て、公園のベンチで鳩ポッポを眺めながらお弁当を食べる、、、そんなシチュエーションが頭の中に広がっている今の私なのです。
蛇足
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