妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

タイヤ組換え時には、クリーニングとオイル交換が大切だ

2018-12-17 22:32:18 | 妖怪ガレージ、奮戦記
タイヤが交換時期になったので、タイヤ交換の為のスペアホイールを取り出してみると、今履いているタイヤより山が残っている !
残っている山だけみれば、充分に 50㎞ 以上は使えるに違いない。
一瞬、スペアホイールのタイヤを最後まで使い切ろうかどうか悩んだが、製造ロット番号は 3817 、去年(2017年)秋製造のタイヤ、賞味期限は過ぎているから諦めよう。

気を取り直して、交換用ホイールからタイヤを外すが、ここで大切な注意点は、「 クリーニング」と「 オイル交換 」だ。
クリーニングとは、タイヤがホイールと接する部分(ホイールのリム内側)を綺麗に磨く作業だ。余分な汚れを取り去ってやれば、タイヤが正しくホイールと密着するから、タイヤが気持ち良く性能を発揮してくれるのだ。
クリーニングの方法は、タイヤが密着するホイールのリム内側を、細かいワイヤーブラシとスポンジ研磨剤で磨いてやるだけだ。


( リム内側、黒くまだらに帯状になっているのがタイヤのカス、ホイール側でタイヤと密着する部分は黄色く塗装してないので地肌が帯状に見えている )

ホイールのリム内側をクリーニングしないのは、風呂やシャワーにも入らないで、下着や服を着替えているのと同じだから気を付けている。


そして、大切なオイル交換とは、ホイール中央部にあるオイルシールのオイル(グリース)を交換してやる事だ。
このオイルシールは、ホイールの回転を支えているホイールベアリングを水や埃から守る大切な役目をしていて、オイルシールに汚れやほこりなどが付着したままだと ベアリングを傷めてしまうから大切だ。
特にオイルシールで一番大切な箇所は、金属部品部品(カラー)と接している箇所、リップと呼ばれている箇所だ。


ただ残念な事に、このリップ部のクリーニングと給脂(グリース補給)さえされないのが一般的で、街で見かける殆どの車両はリップとそれに接しているカラーを間もさせながら走行している哀しい現状だ。
タイヤ交換の時にオイルシールのオイル交換をしないのは、地面に落としてしまった飴玉を拾ってそのまま口に入れるより酷い。 人なら体調が悪くなる事は殆どないけど、機械は自分で治せないので、ゴミや埃などを入れてしまうと確実に傷めてしまうのだ。


話を戻して ・・
そのオイル交換の方法は、オイルシールのリップ部と内側に充填してある古いオイル(グリース)を拭き取り、代わりに新しいオイル(グリース)を指で優しく充填させるだけだ。


気をつける事は、拭き取る時には繊維クズが残り難い紙ウエスを使い、オイルを充填する際にはオイルシールのリップ部を触って弾性・傷・変形の有無の確認と、ベアリングがスムーズに回るかの確認は大切だ。

トラ君の場合、ベアリングは非接触型ゴムシールを採用した低抵抗型に、オイルシールはダストリップを備えた低抵抗型に交換済みだけど、どちらも機嫌良い状態だったので一安心だ。これからもよろしく!


さて、オイル交換したら埃よけにテープを貼り、タイヤ組み替えだ。

新しいタイヤに組み替えても、タイヤ ( ホイール) 交換作業の時には更に大切な作業が沢山あるから、明日にでも じっくりとする事にして、さあ、帰って風呂入ろう。






リバウンド感、 5cc抜いて 解消か ?

2018-12-17 03:53:15 | 妖怪ガレージ、奮戦記
イベントの時にも感じてた リバウンド感。
アクセルを全開から一気にOFF・全閉した時、フロントサスペンション、リバウンド感が気になった。

リバウンドと言っても跳ね返って、タイヤが浮くわけではない。
フロントフォークが荷重移動を受け止めて縮む時、途中で 「 イヤ!」って言ってくるのだ。
僕はどんな言葉でも慣れれば無視も出来るが、タイヤには決して優しくない言葉だ。
その言葉はタイヤが仲良くしたい路面とのお付き合いを邪魔してしまうから、結局、無視する事はできない。

そこで、バウンド (縮み)側の ストローク量を伸ばして、荷重を一身に受け止めてくれているスプリング君の担当領域を増やしてあげるため、フォークオイルを 5cc 抜いてみた。
さあ、市街地へ確認走行だ。

走り始めた直線路から、もう気持ち良い!!
タイヤが路面から離れようとせず、ベタベタと路面といちゃついている。
そう、まるで路面を舐めるように転がっていく。

10℃を下回っている気温から考えて、タイヤ空気圧は通常設定の値より 0.2 kgf/ cm2 近く下がっている筈で、タイヤ空気圧の低下を考慮しても 5㏄抜く前よりもずっと良いマナーだ。
路面ギャップを通過する時さえも、二人は離れようとせずベタベタの関係だ。

燃料タンクは 8分、簡単なフルブレーキテストで残ストローク量を確認すれば、36.6 mm。 倒立フォークだから、現仕様のフォーク突き出し量・2mm を計算に入れる必要があるので、実質 34.6 mm だ。


悪くない。

現在のフロントフォークの内部仕様での物理的なストローク限界まで 10 mm 以上ある。
また、通常走行時の残ストローク量は未計測だけど、恐らく 44 mm程度はある筈だから、乗車時(1G'時)からの有効ストローク量は 狙い通りの 50 mm は確保できている。
同じく、伸び切り時(0G)車高から通常走行時・残ストロークまで、有効ストローク量も狙い通り 100 mm が出ている。

さあ、後はタイヤを新品に替えて、イベントなどの専用コースで 基本走行確認を確認するのが楽しみだ。
ベストバランスなんて決して手に入らないのは知っているけど、それに近付いていく知的な試みが楽しいのだ。

それにしても、気軽に外を走れなくなった。
冬って、やっぱり寒いね。
走っている時は気持ちいいけどね。