『 リア スプリング、交換 』
慣れた作業で、本人にとっては愉悦の時であっても、観る者にとっては、退屈の時になり得る事を実感した昨日に続き、今日も作業と撮影が続く。
更に、緻密でケアに溢れた作業をして、今日中には走行可能なじょうたいにしてやりたいと考えているが、「 愉しみたい! じっくり丁寧にしたい! 」と考える者にとって、カメラはプレッシャーを掛けてくる、だろうなぁ。
『 作業、無事に終了 』
予定していた作業と撮影、無事に、予定 プラス アルファ を完了です…約5時間半、カメラに緊張を強いられながら、みっちり楽しみました。
お腹がすいたので、これで、家に帰る事に。 後日のリポート 妖怪ガレージ日誌、ご期待あれ。
『 試乗、525 ( LBS/inch ) には戻れない! 』
1/17、 リアスプリングを 525 から 575 LBS/inch へ交換後の 試乗、インプレ取りに出てきた。
公道に出た段階で、既に違いを感じる。 ライダーが思ったっ通りに直ぐに反応してくれるのだ。2km も走らないうちに、組み立てた箇所に馴染みが出て、落ち着きとスムーズ感が増してきた。
広く、安全な所でターンをしてみる。
まるで上手になったかの様に、ほぼ狙い通りに走ってくれる。 もう、525には戻れない。決して。
今までは、優しさに溢れていたけど、マヨネーズをスプーンですくう様な ネットリ感とキレの悪さがあった事がわかる。今は、温めたナイフでバターを切り取っている様な気持ち良さだ。
しかし、心なしか、ハードボイルド風な感触も見えている。
決して、ゴルゴ13 のキャラクターは 嫌いでは無いし、より鋭敏になった反射神経の影響か、フロントが細かな路面の不整で、小さく左右に振れる感覚が増えている。
よりダイレクトに、手に伝わる路面感触は好きだが、 何の変更はしていないフロントが、リアの設定で 別な様相を見せているのは興味深い。
だが、若干、リアのイニシャルは下げる方向だろう。
575 のスプリングレートは 太くまろやかで、角の取れた大人の落ち着きを見せているから正解だけど、 フロントに変化が出ている事は、何かのバランスの分岐点を超えている証拠だと思えるからだ。
『 プリロード、10 kgf 減らす 』
早速に、ガレージに戻って、リアのイニシャル荷重を少し減らした。 約 10 kgf 減らした。
さあ、また試乗だ。
うん! 無駄な動きは減って、より大人の雰囲気を帯び、半歩先を走っていた トラ君、少し僕のお尻の下に近づいてくれた。ターンしても、フロント、路面の不整を伝えてくる量をオブラートに隠しているかの様だ。
僅かな調整で 雰囲気を変えてきているから、バランスの分岐点辺りにいる事は間違いない。イニシャル調整用のリング、15 から 30度 程度締め込む 選択肢が残っているのは間違いない。
確認は、安全が確保されたコースで決めよう。
しかし、イニシャルを2 kgf 上げたい欲求が心の中でくすぶっている。
ゴルゴ13 を 一瞬でも感じた後では、まるで、胡椒を入れ忘れたスープの様に感じてしまう。 でも、そう感じるのって、変態、かも知れない。