妖怪大魔王・コバ法王日記

オートバイを分解して磨き、正確に組み立て独自理論でラインを探り、ストップウォッチと頭脳で感性を磨き、日々の想い語ります

中国から、やっと届いた「 サドル 」

2022-11-06 09:13:51 | 日記

この夏、自転車のサドルの破れが大きくなったので、サドルを購入する事にした。 COVID 君の影響もあり、引き籠り人生に慣れきっていた僕は、当然、Amazo● で探す事にした。元々、買い物は楽しいものだ。 選ぶのも楽しいが、相手が中国に住む人となればスリリングな楽しみ(?)も増える(た)。

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当然、色は黄色、そして安価な品でスタイリングと特徴が優れた品を選んぶと、幾つか候補が挙がってきた。ここから本番、商品を見極める以上に、相手を見極める覚悟が必要だ。 候補に挙がった品は、どれも日本国内の Amazo● の倉庫に入っていないから、納期が 約一か月ほどと長い。しかも、どの出品者も中国の会社(人)ばかりだ。しかも、どの候補の品も大変によく似ている。


長年、貿易と卸・直販の仕事に携わってきたから、中国の商品には「元祖」や「始祖」、「本家」や「本元」が無く、売れると思えば三日以内に “同じような” 商品を作る逞しさを持つ商売人が殆どだ。だから、相手を見て、きちんと見極めて仕事をする必要がある。とは言っても、中国の会社や人に限らず、世界を相手にする時の常識だ。相手を見ずに、見積り書だけで商売を進めてしまうのは日本の癖だから。



【 第一候補 】

9月中旬、この品(会社)と決めて発注すると、初めての体験をした。 数日後に、届けられない旨のメッセージが来た。「私達は良心的な会社です。だから、今回の品は発送できません。必要な返金処理はしました」と。逞しい人々は、あらゆる仲間の伝手(つて)をかき集めて、直ぐに “商品” として販売する。でも、自身が製造しているわけでもなく、自社倉庫にあるわけでもなく、すべて伝手に頼っている。
だから、完全には把握できていない事を自覚したのか、急いで作りあげた “商品” の価格や納期、発送担当会社 などの何処かに不具合が確認できたのだろう。
とても、珍しく思える程に良心的な会社だった。



【 第二候補 】

第一候補のリタイア届けが入って、直ぐに第二候補へ発注した。一見では同じような仕様の品だけど、じっくり見ると別物だ。そして、この第二候補が最も中国の人らしい人だった。


9月中旬に発注して、納期は 10月中旬。でも、待っても待っても届かず、10月下旬、出品会社と Amazo● の両方へ連絡して「納期約束を守っていないのでキャンセル・返金手配」を依頼した。米国生まれの Amazo● は、販売価格や納期、そして サイト上での見せ方には全力を挙げるけど、納入業者や購入者に対してはビジネスライク、必要最小限の対応しかしない。これも世界標準の一つだ。そして、大陸系の国・中国も、相手が受けた “心象” は基本的には関与せず、自身が主張すべきコトは徹底的に主張してくる。当然、世界標準だし当然のコト。 だから、商品が届かない限りは万全に対応をする必要があった。

案の定、出品している会社から直ぐにメッセージが入った。「遅れて申し訳ない。ただ、荷物はそちらに向かっている」と、配送トラッキング状態を正確に伝えてきた。ただ、こちらからは「納期は約束、約束を守れない人は信用しない、信用できないからキャンセル・返金せよ」と返した。 すると、出品者から「間違いなく間も無く届く」とメッセージが届き、日本の様に、詫びたり、懇願したり、同情を求めたりしない世界標準だ。

そして、11月1日、その品物が届いた。が、様子が違う。まるで厚みが無い。



開封はしていないけど、発送会社(担当者)が、誤って別な品を送っているのは明らかだった。画像を数点撮影して先方へ届けると、「発送した会社も間違いはする。返金処理は既にすませている」と返ってきた。日本的な人情味はないが、相手に媚びず、正直に言うべきは言い、行なうべきは行なう、悪意の無いまっとうな会社だ。
ただ、「FedEx か UPS で着払い返送をするが、よいか? 届いた品を見れば “誤った品” が入っている筈」とメッセージを送っている。



【 第三候補 】

10月下旬、第二候補に見切りをつけて、第三候補へ発注した。これも中国の会社。でも、別の会社には別の人がいる。発注から数日後、「配送上でトラブルがあって届けられない、4~5日中には キャンセル・返金処理をする」とあった。 が、11月3日、その品が届いた。 約束していた納期より遥かに早かった。


だから、僕はメッセージを送った。「無事に品は届いた、だから 返金処理ではなく、請求処理をするように」と。

日本人同士だと、一種の “馴れ合い” や “しきたり” があり、相手の目さえ見もせずに話をするけど、世界的に見れば有り得ないコト。相手を先入観で悪人と決めつけるのは簡単だけど、本当に必要なのは、お互いに目を見て、真摯に話をするコトだし、それが大陸・世界標準だと思う..。


さて、届いたサドル、“フルカーボン” の言葉に惹かれた品だけど、期待(?)していた布状シート「カーボン クロス」の成型品ではなく、「カーボン マット」の成型品のようだ。価格から考えれば当然だけど、材質的に考えれば耐久性や強度は確実に落ちる。 標榜している重量 120g は軽く魅力的だけど、評価はこれからだ。

まあ、サドルは椅子ではない。お尻が当たる場所だから、相応の乗り方をすれば良いだろう(?)

 

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