今日は「立冬」、残暑が居座って秋のスタートが遅れたのに、今朝は季節が暦に追いついた
ような寒さです。
さて、季節の花について今回はススキです。
先日の”天声人語”に「薄は地味ながら古来フアンが多い。清少納言も大いに褒めている。
”秋の野の押しなべたるをかしさは薄こそあれ”、秋の野の風情はススキのおかげと礼賛
されて、ススキ族は鼻高々なことだろう」とありました。
そのススキですが、私の散歩道周辺にはお目にかかれなくなりました。子供の頃の平野~
衣笠山ふもと一帯は原っぱや畑で、もちろん道も地道でした。ススキや枯草を踏み分けて
夕暮れまで遊んだ思い出いっぱいの場所を、今は健康づくりで歩いているのですが。
ススキの写真を撮りたくて、今回は10月末に中学校時代の友達6人で白川郷~上高地~
奥飛騨方面に出かけ、そこで出会ったススキの写真を紹介します。まずは白川郷で3枚。
白川郷の合掌造りの集落、その付近には残念ながらススキの原っぱはありませんでした。
ガイドの説明によると集落から少し離れたところにススキの草原があるのだそうです。
そのようなわけでススキ野原の写真は次の訪問地乗鞍岳山麓に期待をかけたのですが、
折り悪く、10月30日から積雪のため車両通行禁止のためツアーバスはいけませんでした。
やむなく上高地~奥穂高で出会ったすすきを、山々を背景に写した写真を紹介します。
大正池の堆積した土砂に生えるススキです。後方には焼岳がくっきりと。
上の2枚は河童橋をめがけての道中で撮影。湿原に生えるススキを雪を頂く穂高連峰を背景に。
下のは梓川と明神岳を背景に。山の天候はめまぐるしく変化しガスが覆いはじめました。
雪化粧した穂高連峰と枯れすすきです。奥穂高ロープウエー駅前で写したもの。
最後に平湯大滝(落差約64m)でのススキです。滝と渓流とススキと1枚に収めました。
ススキについてですが、花穂は咲き始めは赤っぽい色をして、種子には白い毛が生えて、
次第に穂全体が白っぽくなる。私はどちらかといえば白くなった枯れ穂が好みですが。
蛇足ですが花言葉は「心が通じる・悔いない青春・活力など」です。