草花探訪

季節の草花苗づくり

春を呼ぶ花水仙

2013年02月06日 | 花の写真

暦の上ではもう春に、でも今年の季節の歩みは気まぐれで、歩幅は大きくなったり止まったりと。

特に年明けからの約4週間の冷え込みで、春を呼ぶ花梅や水仙の開花が遅れていました。

テレビの季節便りで水仙のつぼみが始めたことを知り、日本三大群生地のひとつ「淡路島灘

黒岩水仙郷」を訪れました。

淡路島の南端、太平洋に面した海岸線のすぐ近くまで落ち込むような急斜面に、

少しの土に張り付くように約500万株の水仙が咲き始めていました。

スキー場のゲレンデに例えると上級者向きのコースのような傾斜、そこを九十九折のように

切り開いた幅約1mの道、上り下りの観光客が列をなし手すり代わりの頑丈な柵に囲まれて

いますから、落ち着いてカメラを構えて写真を撮るのにも一苦労でした。

そのような中で写した写真の中で私のお気に入りが上の写真です。

水仙のことについて少し書き足しておきます。まず名前ですが、雪の中でも春の訪れを

告げるので別名「雪中花」とも言い、スイセン属ヒガンバナ科の一つ、古くから園芸化

された多年草球根植物です。日本では自生のニホンスイセンが正月を飾る花で、清楚な

花姿と甘い香りが魅力です。

ちなみにニホンスイセンの花言葉は「自己愛」「神秘」尊重」などです。

日本三大群生地は淡路島・房総半島・越前海岸です。雪の越前海岸の水仙は2月中が

見頃だそうですのでできれば訪れたいと思っています。