暦の上ではもう春に、でも今年の季節の歩みは気まぐれで、歩幅は大きくなったり止まったりと。
特に年明けからの約4週間の冷え込みで、春を呼ぶ花梅や水仙の開花が遅れていました。
テレビの季節便りで水仙のつぼみが始めたことを知り、日本三大群生地のひとつ「淡路島灘
黒岩水仙郷」を訪れました。
淡路島の南端、太平洋に面した海岸線のすぐ近くまで落ち込むような急斜面に、
少しの土に張り付くように約500万株の水仙が咲き始めていました。
スキー場のゲレンデに例えると上級者向きのコースのような傾斜、そこを九十九折のように
切り開いた幅約1mの道、上り下りの観光客が列をなし手すり代わりの頑丈な柵に囲まれて
いますから、落ち着いてカメラを構えて写真を撮るのにも一苦労でした。
そのような中で写した写真の中で私のお気に入りが上の写真です。
水仙のことについて少し書き足しておきます。まず名前ですが、雪の中でも春の訪れを
告げるので別名「雪中花」とも言い、スイセン属ヒガンバナ科の一つ、古くから園芸化
された多年草球根植物です。日本では自生のニホンスイセンが正月を飾る花で、清楚な
花姿と甘い香りが魅力です。
ちなみにニホンスイセンの花言葉は「自己愛」「神秘」尊重」などです。
日本三大群生地は淡路島・房総半島・越前海岸です。雪の越前海岸の水仙は2月中が
見頃だそうですのでできれば訪れたいと思っています。