いつも5月中旬から6月上旬にかけては、早朝ウオーキングには最適の気候です。
日差しはあっても空気がさらっとしていて、暑くも寒くもない、30分あまり続けて歩くと
心地よい汗をかきます。立ち寄る神社の境内の新緑が目に沁み、萌木色の葉が朝の
日に照らされ、風にそよぐ様子を眺め、後期高齢者の私はエネルギーをもらっています。
それなのに、残念なことに今年は昨日(28日「)梅雨入り」です。平年より約10日も早く。
さて、今週の花は「薔薇」です。私の散歩道の途中に立命館大学の「国際平和ミュージアム」
があり、そこには「アンネのバラ」がちょうど今が見ごろです。
説明をするまでもなく第二次世界大戦中、ナチスドイツ大虐殺亡くなったユダヤ人少女
アンネ・フランクにかかわる薔薇です。
このバラはアンネ・フランクと同様に強制収容所に入れられ、生還したベルギーのバラ
育種家(デルホルク氏)が、1960年に育成した新品種で、「アンネ・フランクの形見」と
命名して、アンネの父親に送られた品種です。デルホント氏の意志で有償での販売が
禁止されていています。
この花は房咲で、つぼみ期は赤く、開花すると黄色がかったオレンジ色になり、成長とともに
ピンクから赤色と色お変えるめずらしい品種です。
京都ではここのほかに府立植物園でも見られますが、250品種2000株が咲き誇る薔薇園
では探すのに一苦労です。私は27日に写真を撮りに行ったののですが「アンネのバラ」は
見つけられず、気に入った色の花を数種撮ってきましたので添付します。
蛇足ですが、名前の由来は、棘のある木の総称である「うばら」または「いばら」が
「ばら」に略されたという説が有力。甘い香りは古くから香水の材料にも使われ、
ギリシャ時代には、ビーナスに結び付けて、「愛と喜びと美と純潔」を象徴する花とされ、
これが今日花嫁が結婚式に薔薇の花束を持つ風習につながっているとか。
花言葉は、一般的には「愛」「恋」、花の色により赤「愛情」、白「純潔」、黄「変わらぬ友情」
ピンク「情熱」など。