十日ぶりに早朝ウオーキングを再開しました。昨日(20日)まで連続14日間の猛暑日、
歩いて感じることは西陣の家並に並ぶ草花の数が少なくなっていることです。
それに、蝉しぐれの開始が6時を過ぎて始まることや、クマゼミの大合唱に交じって
ツクツクボウシの声が聞こえること。でも、例年なら今頃コオロギの鳴き声が聞けるの
に今年はまだ聞こえてきません。
さて、散歩中に出会う花木、今回は「芙蓉」の花です。この花も原産地は中国と日本です。
8月の声を聞くころから開花し始め中秋まで咲き続ける花木、ちょうど夏に咲く草花が
終わりを告げるころから咲き始めることもあって貴重な花です。
淡紅・白色の約15cmの大きな花をつけ、花は1日でしおれ短命です、下の写真のように
その横から次から次へとつぼみを開花させていきます。
暑さや病虫害に強く、荒れ地でも育つ強さを持つため、民家の庭先、公園、寺社の
境内でよく見かける花木です。
日本では古くから愛され、美しい人の例えに用いられることでもよく知られています。
美しくしとやかな顔立ちを「芙蓉の顔」というように。
一般に芙蓉の花は開花したときはは本来の淡紅色、夕方になるにしたがってその色は
濃くなりしぼんでしまう。
芙蓉の仲間で「酔芙蓉」があります。この種類は朝のうちは純白、午後に淡い紅色、夕方
から夜にかけて紅色になります。
時間を追って写真は撮れてませんが、同じ樹で同時刻に写した下の2枚でもその変化
の様子がわかると思います。
最後に、芙蓉の仲間「アメリカフヨウ」の写真を添えておきます。開花時期が6月ごろ、
花の直径が約30センチ、日本の芙蓉に先駆けて咲きます。植物園と平野神社で写した
写真です。
蛇足に「花ことば」を。「しとやかな恋人」「繊細美」など。