草花探訪

季節の草花苗づくり

早や晩秋の気配

2016年11月01日 | 花の写真

今年の秋は少し変です。10月中旬過ぎまでは晩夏の気配が居座り続け、澄み切った

青空、さわやかで快い温かな秋日和が少ないでした。

ところが、11月が間近に迫ると一変し、木枯らし一番の到来です。この気温の急変には

老体は順応しにくく、四苦八苦しています。

体の負担が大きい気温の変化も、我が家の庭に育つ夏花達(マリ-ゴールド・サルビア

日々草)に恵みの天候で、例年であればそろそろパンジーなどと植え替える時期なのですが

今年は今しばらくこのままにしておくことにしています。

元気なのはこれらの園芸品種の花だけでなく、名も知らない草(いわゆる「雑草」)も元気。

昭和天皇が”雑草という植物はない”と言われたのを知ってからは「名を知らない草」ということに

しています。その草がちょっと油断をするとはびこって、閉口しています。

その中でも「カタバミ」は元気モリモリです。でもこの花には親しみがあります。

この草は繁殖力が強く、ほんのわずかな土さえあればどこでも育ち、畑や花壇づくり

には邪魔な存在。しかし70ほど前に子供だった私には、大きな葉を持つカタバミ仲間

で「葉っぱ相撲」をして遊んだ懐かしい思い出があります。

どこにでもいつでも咲いてるので日本在来種と思われがちですが、かってはわざわざ

南米大陸観賞用輸入された品種もあり、今では品種改良されオキザリスローズなど

の名で販売されているものもあります。

よく見かける下のムラサキカタバミもカタバミの一種。

野草で遊んだといえばエノコログサ(ネコジャラシ)があるでしょう。

それに、高齢者の方の中にはイヌタデを赤飯に見立てて「ままごと遊び」をされた

思い出をお持ちの方もおられることでしょう。イヌタデ(アカマンマ)です。

どの花も道端にある野草ですし、普段気にも留めない、名前も知らない花ですが

レンズを向けてじっと見つめるとそれぞれの魅力に気づき愛着を感じます。

花にピントを合わせ背景をぼかして見ました。

更に野草を求めて、晴れ渡った秋の日、植物園へ出かけ野草を探してみました。

「ホトトギス」です。

花の斑点が鳥のホトトギスの胸にある斑点と似ているところからこの名が。

野性のリンドウも咲いていました。以前は付近の山に普通に咲く野の花でした。

心無い乱獲がたたって今ではなかなか見つけられないらしい。竜胆と書き根は

兼医薬に。

植物園では「ノコンギク」・「ノアザミ」も咲いていました。ミツバチが止まっている

瞬間を。

野に生える小さな薄い紺色の花をつける植物にはこのほかに、シオン・アレチノギク・

ヨメナなどいろいろあり、見分けるのが難しいらしい。

花を写す場合、虫(蝶や蜂)が止まるところを狙って写してみたらと、カメラの先生

からの助言を思い出して。