サクラジャパンが南ア戦で敗れた翌日「桜散る 男たちの涙に感動」等々、一般紙の
一面には日本チームの健闘をたたえる文言であふれていました。
会場も敵味方の区別なくノーサイドの精神そのもので、両チームに温かい拍手を
送っていました。
私は約1ケ月間、TV画面にくぎ付けになってラグビーを堪能しました。
日本で開催された今回のラグビーのW杯大会、開催前の目標は8強入り、目標と
いうよりは願望と言ったほうが的確かもしれません。
ところが幕を開けるとサクラジャッパンの予想以上の目覚ましい快進撃ぶり、
予選グループを4戦全勝で突破したのです。しかも今までに勝つたことのない
ランク上のチームを破っての予選突破です。
日ごとに”にわかフアン”が急増し、日本国中をラグビー熱で沸き立ち、あわよくば
ベスト4もありうるとつかの間のあまい期待が膨らみました。
でもベスト4の壁は高く強じんで、淡い期待を木っ端みじんに粉砕されたのが
南ア戦でした。攻撃も防御もすべてで完敗でした。
例えば下の写真の南アのスクラムハーフ(SH)、日本人の平均的な男性ほどの彼に
どれだけかき回され痛めつけられたことか。
つまり、体格体力差とは違った何か、ラグビーの「総合力」に差があるのでは
ないでしょうか。
選手一人の個々のレベルアップも必要ですがリーチマイケルに匹敵するリーダー
を育成することも急務だと思います。
リーチはほんとにすごい、日本人以上の日本人だと思いました。”男の中の男、
人間の中の人間”だと思いました。
TVでラグビーを観戦している合間をぬって植物園の秋の花の写真をとってきました。
後半はその紹介です。
春の七草のように秋の花にも「秋の七草」というのがあることはよく知られています。
万葉歌人の山上憶良が 「秋の野に 咲きたる花を指折り(およびおり)
かき数ふれば 七種(くさ)の花」と詠み「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花
また藤袴 桔梗の花」と。ところが秋の花壇を彩るコスモスは入っていません。
というのもコスモスは外来種で原産地はメキシコ、調べてみると1870年代に日本
に来たという歴史の浅い外来種です。
歴史の浅い花が短期間で全国に広がったというのはどうも学校整備の進展と深い
かかわりがあるようです。
文部省が明治42年に全国の小学校に「種」を配布して植栽を奨励したという記録
が残っていることからも推測できます。
ついでに秋の花の写真もいくつか添付しておきます。