蒲田耕二の発言

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ナッツ・リターン

2014-12-13 | 社会
大韓航空のボスの娘の女副社長がキャビンアテンダント(その昔のエアホステスでんな)を叱り飛ばして離陸を遅らせたってんで、集中バッシングを浴びている。

オレもとっさに、クウェートだかカタールだかアラブの産油国で王族の1員が1時間以上も他の乗客を待たせたあげく、鷹狩りのタカを腕に留まらせたまま悠然と乗り込んできたという話を思い出した。かなり昔のことだが、朝日の記者が伝えていた。

しかし落ち着いて考えると、それとこれ同じ話かね。

CAがナッツを袋入りのまま出したのに腹を立てたというので、女副社長は傲慢だパワハラだと非難されているらしい。でもさあ、あまり争点になってないが、袋入りのまま出すのは服務規程違反だっていうじゃありませんか。

飛行機とは、安全の上にも安全を期さねばならない乗り物だ。なにしろ、何百人もの命を乗せて高度何万キロもの上空を飛んでるんだよ。万一事故が起きたら、乗客はまず助からない。

安全が揺らぐのは、常に規律の緩みからだ。千丈の堤もアリの一穴から、というでしょ。JR北海道の事故連発で明らかじゃん。たかがナッツの袋一つとはいえ、航空会社の責任者としては従業員の認識の甘さを見過ごすわけには行かなかったのと違うか。

まして韓国では、安全軽視から300名近い犠牲者を出す海難事故が起きたばかりだし。

この国はいま、貧富の格差がひどいそうだ。サムスンやヒュンダイなど10の財閥だけでGDPの80%を占めるというから、格差大国アメリカもビックリ。豊かさから閉め出された人々の怨みが、事件をきっかけに噴出したらしい。財閥一族の不始末とあれば、血祭りには格好のスケープゴートだ。話がすり替わっちゃったね。

もちろん、単に金持ちのワガママ娘がヘマやっただけかもしれないけど。娘の育て方を間違ったと親父が言ってるそうだし。

いずれにせよ、これ対岸の火事じゃないと思うよ。周知のとおり、日本でも格差拡大が急ピッチで進んでますもん。いずれ我々も、社会不安に突き落とされるってことだね。

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