蒲田耕二の発言

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いじめ

2012-08-27 | 社会
そういや近ごろ、おすぎとピーコとかいう双子のジイさん(バアさん?)、とんと見かけなくなったね。芸人の世界は厳しい。賞味期限が切れたらポイ捨て。

あれだけ長いあいだテレビの常連だったのが不意に切られるってのは、傲岸不遜が度を超したからと違う?

昔、女をいじめる男は男の風上にも置けない男だった。それが20世紀後半、女がやたら強くなって、女をいじめる男はむしろ男らしい男になった。昔の学生はガールフレンドを「君」と呼んだが、いまの学生は「お前」という。

代わって風上に置けなくなったのは、オカマをいじめる男だ。世間が許さなくなった。そこでおすぎとピーコの傲岸不遜がまかり通った。

おすぎって、大江健三郎が『取り替え子』に怒りを込めて書いているが、故・伊丹十三が『ミンボーの女』で暴力団に襲撃されたとき、アタシてっきりヤラセだと思ったワと無神経きわまりない放言をしたヤツなんだよね。

しかし、何ごとも調子こき過ぎはシッペ返しを食う。

オレも最近、傲慢が目に余るようになったヤツとの付き合いを切ったばかりだが、傲慢は自分じゃ歯止めが掛からない。傲慢かましてると気分がいいからね。その状況を相対化できるのが知性というものなんだが、それだけの知性を備えた人間は、そうはいない。

いじめも基本は、いじめる側の傲慢であろう。ボクシングなど相手と対等の格闘技とは本質的に異なり、いじめは自己チューの快楽だから相手の抵抗が弱ければ弱いほど気持ちがいい。

いじめの犠牲者に関する記事を読むと、抵抗した形跡がほとんど見られない。なんで、と思うが、いじめられっ子は多分、自衛を封じられた子供たちなのだ。

神経質な親、気の小さい親は、自分の子供を「いい子」に仕立て上げたがる。箸の上げ下げ、一挙手一投足にまで口を出す。子供を余裕で見守ることができない。ひたすら従順を強いる。いい子とは、親にとって都合のいい子である。

子供が言うことを聞かず、口答えでもしようものなら泣くか喚くか怒り出すか、子供の心にPTSDを遺すような反応をする。親不孝親不孝と呪いをくり返す。いじめで子供に死なれた親御さんが全部そうだとは言わないけどさ。

親の言いなりになるよう強いられた子供は自分で考えることをやめ、判断力、抵抗力、自衛力を失う。こういう子供がいじめの格好の餌食になる。

逆に、沢尻エリカや村田諒太のような、考える力のある人間は、いじめの対象にならない。エリカにはハーフ共通の受難があったかも知れないが、あの気の強さじゃ、いじめる側が早々にシッポ巻いて退散しただろう。

彼女は生意気だの傲慢だのと言われてるが、実は自分に正直な人間なんだとオレは思うよ。調子こいてるのとは次元が違う。芸能ジャーナリズムには、本当に救いがたいバカがいるもんね。リポーターと編集者とかさ。彼らに対する嫌悪感を、彼女は正直に表してるだけだ。

村田って男もまた、自分の考えがしっかりしてるね。ボクシングは一区切り、新しいことに挑戦したいんだと。プロ界から契約金1億の声が掛かってるんだよ。どこまでカッコいい男なんだろうね。

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