女装子同士のマウンティング

承前です。

バッティングセンターで待ち合わせした女装子さんとの楽しい交流タイムを過ごし、ではそろそろ帰りましょうか？ということに。

お化粧を直して、お洋服を整えた彼女が「ちょっと待ってて」と制します。
そして備え付けのアメニティセットや歯ブラシをバッグのなかにしまいます。

「？．．．」
コーイチローが怪訝な顔をしていると

「女装部屋の会員さんのなかには、ラブホテルに行ったことを誇示するように、こんなアメニティーを見せびらかす子もいるの。『どう、私は男に抱かれているのよ』って」
「そんなもんなんだ．．．」
「私もばからしいと思うけど、負けちゃいられないから『そんなこと当たり前でしょ』というために取っとくのよ」

女装子同士のマウンティング。
これも大変なんですね。