女装子愛好クラブ

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かげま茶屋~ある女装役員の週末③

2024年06月27日 | 女装小説
「じゃ、ごゆっくり」
 寝具代という名目の入場料として5000円札1枚を押し頂くようにして受け取ったおかあさんは、電灯を消すと、襖を閉めて立ち去った。
 枕元のスタンドの明かりのなかで、私は初めてこの客をゆっくりと見た。40代の後半の男で、身長は180cm、体重は80kgくらいだろう。身体はがっしりして、顔も腕も真っ黒に日焼けしている。仕事はブルーカラーだとすぐわかった。会社の作業着を着ていて、胸のところには名字が刺繍されている。ここに来る前にお酒を飲んできたようだ。かすかに焼酎の匂いがする。

「よろしくお願いいたします」
「おうよ、まあ、なんだな。このくらい暗いと、まあねえちゃんも若く見えるな」
「あ、ありがとうございます」
「おれはよ、すこし、ムシャクシャしてるんだよ」
「どうされたんですか?」
「どーもこうもないよ。うちはよ、ほらM工業の子会社なんだけどよ、こんど売られちまうんだと」
「........」
「それでよ、45才以上はリストラだよ」
「.......」
「めでたく、俺も失業者だよ。来月から...」
 私は偶然に言葉を失った。子会社の社員がお客になったばかりか、リストラ対象になっているとは。そして、子会社売却の事業計画を作ったのは男の目の前にいる女装の売春婦なのだ。

「まっ、こんな話をしていてもねえちゃんには関係ねえことだよな。そんなことだから、まあ、サービスしてくれよな」
 こういうと、男は私に近寄り私を抱きしめてキスをしてきた。男の舌が私の口の中に侵入する。煙草のヤニの匂いにむせ返り、おぞましさが先に立つ。しかし男は構わずベロベロと私の口の中を舌でかき回す。
「ううっ...」
この声を感じていると勘違いしたのかもしれないが、男はチャイナドレスの上からバストを揉みあげだした。
「ああぁぁ」
パッドの上からの荒々しい愛撫だが、化粧をしている間から性感が高まっているので、私の身体は反応してしまった。

「えへへ、いい声だねえ、サクラちゃん」
「ヒィッ....。」
「なかなか感度が良いじゃないか!」
こういうと男は私を白いシーツが敷かれた布団の上に押し倒して、のしかかってきた。
「やめて..ください...」
「やめられねぇな...」
「ああっ、もっとやさしくして...」
「わかってるって」

 そういうと男は指先で肌に触れるか触れないかの微妙なタッチで胸全体を触ってきた。その微妙なタッチで感じてしまう。男は胸だけでなく、同時に脇腹や脇の下までも手を伸ばしてくる。私はこれだけでゾクゾクと鳥肌がたってきた。
「アン.....」
「感じてきたようだな。まだまだこれからだからな。」
男はチャイナドレスの裾からゴツゴツした手を入れてきた。
「あっ、やめてください」
「やめていいんかい。まあ、お前は俺に買われたんだから、身をまかせておきゃいいだよ」
だんだんと男の口調も野卑たものになり、潜んでいた攻撃性が表れつつあるようだ。

こういうと、男の手がショーツの上からすっぼりと私のペニスを包み込み、愛撫し始めた。私はそのおぞましさに、腰を振って逃れようとしたが足首は男の太い足で押さえ込まれている。私の右腕は男の左手で決められており、叫ぼうにも無理やり唇をふさがれている。男の太い指は黒のビキニショーツの上から私のペニスを荒々しくしごいている。
「いや、いや...」
女性がレイプされる感覚はこういうことなのだろう。

 表通りをダンプカーが通った。ガタガタと部屋が揺れる。こんな場末の木賃宿の狭い部屋でブルーカラーの男にのしかかられている自分が情けなくて堪らない。
 女装者の性も悲しい。心とは裏腹に下半身が悦び始めているのも現実なのだ。そう、昂奮して固くなりだしているのだ。

コメント (2)
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