女装子愛好クラブ

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メイク男子とユーチューバー① MANGAウォッチから

2024年12月02日 | ★女装の本・雑誌
このブログは女装をテーマとしています。
しかし、主に女装者のことを書いていますので、化粧やメイクのことはあまり取り上げてきませんでした。
これは、私が女装男子愛好者ということもあります。

そんななか、11/25の東京新聞「MANGAウォッチ」でメイク男子とユーチュバーが取り上げられていました。
化粧もマンガも私と縁遠いものですから、この記事は新鮮でした。
この記事では2つのマンガが紹介されていましたので、みなさんにもご紹介します。

最初は、南マキ『Get Ready?』です。

 ユーチューブで見事なメイクの技を披露する「メイク男子」が話題になり始めたのは2015年頃のこと。18年には業界初のメンズコスメブランドも生まれ、メイクする男性も珍しくなくなりつつある。
 南マキ『Get Ready?』はユーチューブ業界を舞台に、イチカとすずの2人がメイク動画の配信で人気を博し、ついには大手化粧品会社と契約するインフルエンサーになっていく過程を描いた作品だ。

 すずは、小中学生の頃「ブス」と呼ばれていじめられていたため自分に自信が持てないが、コスメオタクで、大学では美容研究のゼミに所属し、化粧品会社のデータ分析に協力することもある理論派。一方のイチカは、最近人気が出てきた美容系のユーチューバー。見かけはすごく可愛い女の子だが、実は中学生男子。自分のメイク技術で女装して、男の子であることがバレずに登録者数100万人を達成すれば、メイクの道に進んでもいい、というのが医者を望む親との約束だ。

 この2人がタッグを組み、「イチカチャンネル」登録数100万越えを目指す。最初はイチカ一人の配信だったが、あるきっかけから、すずはイチカのメイクで大変身!ここから2人の配信が始まる。「Get Ready?(準備はいい?)皆さんに可愛いの魔法がかかりますように!」は、配信の毎回の締めの言葉だ。

 2人の動画にあふれるメイクの楽しさや、紹介される目移りするほどの名品コスメの数々は、「これ今度使ってみようかな」「友達へのプレゼントによさそう」と、わくわくが止まらないのだが、それ以上に魅力的で目が離せないのが、2人がSNSでの中傷や嫌がらせにどう対処していくかの過程である。

 ユーチューブで登録者数を伸ばすためには、有名インフルエンサーとのコラボは非常に重要である。しかしコラボは時に、荒れるコメント欄を生み出してしまうこともある。特に人気のある男性インフルエンサーに女性ゲストが絡む場合、逆にファンからの攻撃の対象になることがあるのだ。だが2人はこれまでのデータを分析し、唯一高評価だった女性ゲストがとったのと同じ戦略を取る、すなわち、相手を徹底して立てること。加えてメイク技術で相手のペアを女装させ、自分たちは男装で出ることでファンを湧かせる。

 一方ここから、2人の男装を求める新しいファン層と、従来のメイク動画を求める古参ファンたちとの軋轢も起こる。では、この二つの流れをどう収めるか。あるいは2人が大手インフルエンサー事務所に所属するようになった時、すずの「ブス」を売りにしようとする担当者の要求にどう逆らい、しかし一方で、2人の個性の違い、すずのビフォーアフターの「落差」という狙いをどう生かすか。

 その時々の課題を乗り越える2人の前向きな姿勢と、美容系ユーチューブ業界ってこうなっているのか、という納得が読みどころである。

 出所 東京新聞 2024.11.25 『MANGAウォッチ』 藤本由香里(ふじもと・ゆかり=漫画研究家)









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