女装子愛好クラブ

女装小説、女装ビデオ、女装動画、女装記事などを紹介していきます。

忘年会に出てしまいました!?

2022年12月18日 | 女装子愛好日記
2020年2月から宴会の類は遠慮していました。
職場も感染防止から歓送迎会・忘年会・新年会は自粛でした。

それが先週日曜日、同窓会での忘年会が開かれ、そこに出席せざるを得なくなりました。
それも「司会しろ」という命令。
これで途中退出もできない。

「まあ、サクッとやろうや」と幹事が言っていましたが、呑み助が多い同窓生。
集まればワイワイ・ガヤガヤと注ぎつ注がれつでございます。
お昼から始まり、2時間の予定ですが、これが終わるわけはない。
医師も2名いたのですが、止めようとしない。
いやいや自らマスクを外して大笑いしている。
だめだ、こりゃ。
お開きになったのは、17時でございます。
何が「サクッと」だよ....。

本当に久しぶりに会ったので同窓会、楽しかったですが、感染も怖い。
若いころは下半身の感染が怖かったですが、この年になるとコロナの感染の方が怖い。
なんとか1週間、発熱せずに過ごすことができましたが、油断大敵でございます。

みなさまもお気を付けください。


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1969年、正月の男子寮で良太は女性下着をつけだした

2022年12月17日 | ★女装の本・雑誌
承前です。
梶山季之先生の『流れ星の唄』は1969年の東京が舞台です。
東北から出てきた良太クンは畳敷きの男子寮の部屋で先輩と同室です。
今みたいに新宿に女性部屋があるわけではない。
あったとしても集団就職で出てきた少年に通えるお金があるわけではない。
押し入れの行李(おお、懐かしい)には彼の女装道具一式が詰まっています。
しかし、それを取り出してお化粧してブラやパンティをつける機会はないのです。

そしてお正月。
新年朝の宴がおわり、同室の先輩は帰省すると言って出ていきました。
これぞ千載一遇のチャンス。
良太クンはもどかしく、押し入れから宝物の入った行李を取り出したのです。

八百一の寮は静かだった。
みんな屠蘇酒でいい機嫌になって、外出して行ったのである。
良太の同室の関という二年先輩の人物は、幸吉たちと同じく帰郷するといって、帰って行った。
吾妻一太郎の家では、誰かが歌い、みんなではやしている騒ぎがつづいている。
 〈やっと、一人になれた!〉良太は思った。
部屋の戸には内鍵はない。
良太は、板戸に簡単な、つっかい棒をしてから、押人れの戸をあけた。
行李をとりだす。
その中には、上京して以来、良太がこっそり集めて宝物がはいっているのであった。
盛岡で買った真紅の婦人靴。
トルコ嬢になった春江のブラジャー。
田村夫人の家から、こっそり失敬して来た水色のパンティ。
顔から火の出る思いをして買ったパソティ・コルセット。
スーパーで買い求めた肉色のストッキングもある。
そのほか、口紅だとか、化粧用具などもあったののだ。
 相沢良太は、小さな鏡を相手に、せっせと化粧にとりかかる。
 これは、われを忘れる時間だった。
 なんといったらよいのだろう。
 鏡の中の自分が、少しずつ変貌してゆくのが、たまらないのである。
 大袈裟にいうと、ゾクゾクして来る。
 胸が高鳴り、ある部分が火のように火照ってくるのだった。なぜなのだろうか。
 女装趣味の者は、ナルシストであるといわれる。つまり、自分で自分の美しい姿をみて、恍惚となる傾向の人をさす。
 よく、銭湯などで、鏡の前に倣が、飽かず自分の裸姿に、見惚れている人がある。
 特に、女性には多い。
 あれは、ナルシズムの現われなのであった。
 化粧が終る。うっとりとなった。
 睫毛が病的に長いので、本当の女のようにみえる。毒々しいまでに濃い口紅。
 「あたし、女なのよ……」
良太は、満足そうに声に出し呟く。
スカーフがないので、ナイロソの風呂敷を頭からかぶり、前髪を垂らすと、安酒場のホステスみたいな感じになった。       、‐
 新品のナイロソ靴下の、セロファンの袋を破る。
 脛毛はない方であった。前に靴下を伝線させたことがあるので、アカギレの指に注意しながら、ゆっくりと穿いてゆく。
 その時には、男性自身はすでに、いきり立っていた。パンティ・コルセットを穿く。
 これも新品である。
 しかし、靴下の留め方がわからなかった。良太は焦った。
 実際には、コルセットの裾に、小さな金具を通して、靴下を留めるのであるが、良太は慌てて買ったから、その付属品を貰うのを忘れて来たのであった。真紅のハイヒール。良太は、それに頬ずりしたり、チュッとキスしたりした。
 股間は、大きく揺れている。
 靴を履いた。立ち上る。畳の上だから、ふわふわして立ち上りにくい。立つと、ストッキングが弛んで落ちてくるのである。
 良太は、もう我慢できなくなっていた。立つことを中止して、畳の上に坐って、脚を投げだした。
 そして、田村夫人の水色のパンティを手にとった。それは、洗濯しない前のものだった。
 何日聞か穿いていたらしく、その部分は変色して、異臭を放っている。
 女装しているにも拘わらず、女性のパンティの異臭に昂奮するこの心理。
 それでいて、良太の頭の中には、太いペニスが揺れ動いているのであった。
 なんとも奇妙な話ではないだろうか。良太は、パンティを鼻にあてがいながら、右手を使った。
 白いものが、弧を描いて、空中に飛んだ。  ’
  〈ああ……〉良太が低く呻いた瞬間、廊下を歩いてくる足音がした。
 彼は、身を竦ませながら、板戸の方を眺めた。
 どうしたことか、突っかい棒が、はずれている。
 〈ああッー〉と、良太が叫んだ瞬間、足音が止まって、ガラリと板戸があいたのだ。
 「あッ、いけない!」
 良太が叫ぶのと、同室の関が、呆然と目をみはるのとは同時であった。
           出所『流れ星の唄(下)』梶山季之著


全然話は違いますが、これを読んで1969年のお正月を思い出しました。
家族そろって新年を祝い、お雑煮を食べる。
商店もみんな店を閉めて人も歩いていない。
昨日の大晦日の喧騒が嘘のように町が静まり返る。
静かな静かなお正月。
そして午後には初もうでに晴れ着の女性が行きかう。
私の子供の頃のお正月はどこもそうでした。


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寒いけど澄み切った星空に流れるふたご座流星群

2022年12月15日 | 女装子愛好日記
寒い夜です。
でも、ジャンバーを着こんでベランダに立ってみました。
我が家は5階、南西向き。
すると3分もしないうちに西の空に流星が流れいきます。
そしてもうひとつ.....。
久しぶりに見る冬の空と流星。
こんなに星空は綺麗だったのか、と改めて感じた流星群の夜でした。

流星群といえば、松任谷由実のこの唄ですね。
もう何年前なんだろうか...。
◆ジャコビニ彗星の日◆ 松任谷由実
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人の心を下向きにする自分に気づいていない不幸せを考える~斎藤薫著『美人だけが知っている100の秘密』

2022年12月14日 | 私的読書日記
再掲になります。
前回は一部分だけでした。
どうも、このコラムが気になって、改めて本を読みなおし、改めて引用することにします。

この年になると、人とのコミュニケーションは楽しい場にしたい、自分も愉快に過ごせる場にしたい、と考えるようになります。しかし、そうではないコミュニケーションを取るの人が多いのも悲しいかな、事実ですね。

美容ジャーナリストの斎藤薫さんは「人の心を下向きにする」ことの重大さを改めて書いてくれています。

■人の心を下向きにする自分に気づいていない不幸せを考える■
 この世で自分を知らないのは自分……よくそう言われるけれど、人は自分の一体何をいちばん知らないというのだろう。たとえば、後ろ姿。人間は悲しいかな、そもそも鏡に映さないと自分の姿を見られないが、鏡があってもなお、自分の後ろ姿は見られない。厳密に言うと、ぐるりと体を囲むような4面の鏡がないと見られない。だからパンツ姿のヒップの形を、自分は知らないのだ。
 そしてまた、誰かと会話している時の自分の顔を、人は見られない。だいたいが鏡には、自分の好きな顔しか映していないから、会話している顔は、自分の知らない顔だったりする。だから時々は、鏡を見ながら電話してみて。リモート会議でも時々は自分の顔を見ながら話してみて。そうやって自分の死角を減らしていくことは、とても重要な美容なのである。
 いずれにしても、自分にそういう死角があることをちゃんと知っておくことが何より大事。知らないと永遠に気づかない。永遠に間違え続けることになってしまうから。でも、百歩譲って何とか鏡に映して見られるものはまだいい。鏡でも見られない、誰も間違いを教えてくれない自分を、人は山ほど特っている。特に人付き合いにおいては、死角だらけ、知らない自分だらけであることを知っておかないと。

 たとえば自分の心の向きを、人はあまり気づいていない。もちろん自分が前向きな人間なのか、後ろ向きな人間なのかには自覚があるはずだけれど、意外に気づいていないのが、もっともっと日常的なさりげない会話の中で、人の気持ちを上に向けるタイプか、下に向けるタイプか。人はそこに気づいていないのだ。
 言ってみれば、自分自身は大いに前向きな性格なのに、人との関わりの中では人の心を下向きにしてしまう。そういう人ってじつは少なくないのである。しかも、そういう人ほど、自分が人の心を下向きにする人間だなんて夢にも思っていない。そこが問題なのだ。

 たとえば人と一緒に食事をする時。ワインがまずい。料理が出てくるのが遅い。この料理は塩辛い。あのスタッフ、感じが悪い。そんなふうに文句ばかり言っている人がひとりいたら、みんな心が下向きになる。逆にこういうワインこそ好みだし、料理の味も悪くない。いい感じの店で気分がいい……そう思えた人の心まで、くまなく下向きにしてしまう。他にいくら前向きな話をしていても。たった今、相手が口にしているものを美味しくないと口に出すことが、どんなに相手の心を下向きにするのか、それ自体に気づいていないのだ。

 ともかく食事で誰かとテーブルを共にする時、そこにネガティブな要素を持ち込んでは絶対にいけない。食事がまずくなるのはもちろん、会食はみんなの心を上向きにするためのもの、という本来の意味に思いっきり反してしまうから。従って、ワインがまずくてもまずいと言わない。Iカ月後に「あれはまずかったね」と笑い合うのは構わないが。

 同様に人との会話において、相手が言ったことをひとまず否定してみる癖のある人も、一刻も早くそれに気づかないと。ましてや、誰かが褒めた物や事や人を否定するのは、やってはいけないこと。でも取るに足らない世間話だと、自分が何でも否定していることにうっかり気づかないものなのだ。なんらかのテーマをテーブルにあげて、みんなでちゃんと議論をするならば、反対意見を出すのは一向に構わないが、それこそもっともっと日常的な会話の中で、あのドラマ面白かった、あの俳優はいい俳優、あのタレントはいい感じ……そういう他愛のない話題でもって、自覚のないまま、相手の言ったことにいちいち反対意見を持ち出す人は少なくないはず。つまり親しい者同士の会話でこそ、やってしまいがちなミスなのだ。他愛がなさすぎて本人は気づかないのかもしれないが。

 もちろん基本的に誰もそのことを指摘してくれないから、そういう癖は知らず知らずエスカレートしていってしまう。誰もそんな人と会話したくないし、ましてやご飯も食べたくない。そういうふうに自分の知らない自分が、幸せになれない原因だとしたらどうだろう。だからこの機会に考えてみてほしいのだ。あなたは、ついうっかり人の心を下向きにしていないか? その、ついうっかりで、あなたは自分自身を不幸せにしていないかと。
出所:斎藤薫著『美人だけが知っている100の秘密』


私は基本的に会食や雑談の中で人が言ったことに異を唱えたり、味の負の評価はしないようにしています。
デール・カネーギーの『人を動かす』を大学時代に読んでから、愚直に続けていることです。
でも、身近にいますよね、「でも」「だって」「「そんなことないよ」「これは美味しくない」「この俳優は下手」「脚本がなっていない」......。
とはいえ私も聖人君子ではありません。
心の中では「いいじゃねえか、俺が楽しんでるんだから、いまはぐちゃぐちゃいうな」と叫びまくってます。

まあ、こんなことでコンフリクトを起こして2人の空気が悪くなるなるほうが気分が悪いんで、黙っていますけどね。
女装子愛好クラブでこのコラムを紹介しましたが、これは女装子さんだけではなくB面のビジネスパーソンにも共通することだと思います。
相手の心を下向きにしない、上向きにする。すると幸せはすぅぅとやってきます。たぶん....。



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女の美しさはむしろ体の動きで決まる? ~斎藤薫著『美人だけが知っている100の秘密』から、

2022年12月13日 | 私的読書日記
承前です。
斎藤薫さんのエッセイを読んでいましたら、これまた奥が深いことが書いてありました。
これもご参考としてアップします。

女の美しさは、むしろ体の動きで決まる?
だからひとつひとつの動作を丁寧に心を込めて

 自分の体の動きは、みんなほとんど把握していない。一体どんな不自然な、野暮ったい動きをしているのか、幸か不幸かそれさえ自分には見えないが、まずは体の動きに自覚を持つことなのだ。本来は所作しだいで、女はいくらでも変われる、いくらでも美しくなれるという普遍的な法則があるのだから。
 そこでふと気づいた。この人素敵! この人のようになりたい! 少なくとも自分の場合、そういうふうに憧れてしまう人の中には、仕草や身のこなしなど、体の動き自体が美しい人がじつはとても多いこと。10代の頃、憧れていた女生徒は、後で知ったのだけれど、バレリーナを目指す人たった。いつも背筋がピンと伸びていて、指先の1本1本までが優雅に見える人だった。自分が憧れるのは、体の動きの美しさに魂が宿っている人、この事実にも気づくのだ。

 ひとつ、決定的なことを言うなれば、キビキビとした動作は確かにカッコよくて知的。早口のように、スピード感あふれる体の動きで仕事をあっという問に片付ける女性は、もちろん素敵。素敵だけれど、キビキビした動きはそれが本当に板についていてスマートでないと、瑞から見ていて、どうしてもイライラしているように見えてしまう。ともすると乱暴に、ガサガサとがさつに見えてしまう。そういう意味ではとても損なのだ。

 逆にひとつひとつの動作をゆっくりゆったり行うと、それだけで穏やかな、心の整った女に見える。もちろんただのろいのとは違う。所作はゆっくりゆったり流れるようなのに、それでもきちんと物事は片付いていくという、まさに冷静だからゆえの動作こそ、人目を奪うのだと思う。だからともかくまずは、動作を意識してゆったりと、を心がけてみてほしい。努めてゆっくり動くと、自分が今までどんなに乱暴に所作を済ませていたのかが、逆にわかってくるから。

 もっと言うなら、ゆっくり動くとひとつひとつの動作に自覚がこもってくる。動きに気持ちが入ってくる。つまり心がこもってくるのだ。心をこめると、それだけで動作はまた自ずと美しくなるもの。つなぎがなめらかになるもの。特にテーブルに物を置いたり、人に物を渡したり、そういう所作を意識してゆっくりと丁寧に行うと、それだけでその人の印象は明らかに変わってくる。すべてのことに心をこめる人に見えるから。
 だからたった今からこの本のページをめくる動作もゆっくりと丁寧に。それだけであなたの印象はもう変わってくる。
出所:『美人だけが知っている100の秘密』斎藤薫著


>だからともかくまずは、動作を意識してゆったりと、を心がけてみてほしい。
>努めてゆっくり動くと、自分が今までどんなに乱暴に所作を済ませていたのかが、
>逆にわかってくるから。

お化粧を上手、お洋服の着こなしも上手。
でも、どこかに「おとこ」を感じてしまう。
いままでお会いした女装子さんのなかにもこういう方が何人もいらっしゃいました。
(いや、これは仕方がないことです。クロスドレスしようとして努力しているのですから)
この斎藤さんのエッセイを読んで、そのポイントがよくわかりました。
ゆったりした動作、ゆったりとした仕草でした。
「おとこ」のスビートで動くのではなく、「おんな」のスピードにシフトチェンジしてみる。

デートの時、コーヒーを飲むときの動作をゆったりとしてみる。
ホテルの部屋で、彼のグラスにビールを注ぐとき、おとこの飲み会のスピードではなく、ゆったりとゆっくりと注いでみる。
そして自分のグラスについた口紅をティシュでゆっくりとゆっくりと拭いてみる。
すると彼がたまらなくなって、せっかちに唇を寄せてくるかも......。




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美少年良太は厳しい女装修行を始めました~梶山季之著『流れ星の唄』から

2022年12月11日 | ★女装の本・雑誌
昭和44年8月、梶山季之先生は週刊実話に『流れ星の唄』を連載しました。
東京郊外の八百屋チェーンに集団就職でやってきた東北の純朴な15歳の少年2人(幸吉と良太)と少女(早苗)は、男子寮と女子寮で暮らしだします。
しかし、3人は東京の妖しい魅力に巻き込まれます。
早苗は同僚の俊子とレズビアンを教えられ虜になります。
幸吉は女スリと関わりを持ったばかり、彼女に奉仕するM男になります。
そして美少年の良太はもとからあった女装への憧れから、女性の下着やハイヒールを纏う快感にとらわれます。
同室の先輩から愛され女に目覚め、そして新宿の女装酒場「ヤプー」でどうしても働きたくなります。
勇気を出して「ヤプー」を訪ねたところ、先輩女装子の住田筆男に見込まれ、彼(彼女)の部屋で女性への修行を始めることになります。
以下、引用です。

「あたしのパンティを穿いて、このネグリジエを着てたら良いわ」
 筆子はいった。
「一日中、こんな恰好してるのスか?」
良太は訊いた。
「そうよ」
筆子は冷たく、「女になり切るにはね、それが一番なの」と教えている。
「女の弱点を、剥き出しにしておくわけ。すると、女になり切ろうとするでしょ。そこで自然と女らしさが漆み出てくるのよ……」
「はい、判りました」
良太は、そういいながらもゾクゾクしていた。

筆子は、良太に向かって、いろんなことを説教しはじめる。
先ず髪の毛を伸ばし、毎日、三回はブラッシングすること。
脱毛クリームを脚に塗り、丹念にマッサージすること。爪を伸ばしはじめること。化粧の練習をすること。女性ホルモンを飲み、乳房を湯の中でマッサージすること。
ひまがあったら、ハイヒールを履いて、歩く練習をすること。発声の練習をすること。女性言葉をマスターすること。食事とか、洗顔とか、排便とか、日常的な行動の中で、女になり切るように努めること。
月に三日は、自分で定めたアンネの日をつくり、生理帯をつけること。
絶えず、妊娠の心配をすること。(それが最も女らしさを形づくる)
どんなに辛くとも、パンティとストッキングは毎晩、洗うこと。
ハンドバッグ、靴、洋服、下着、化粧など、女性のファッションに関しては、たえず流行の尖端を行くこと。

物の値段を覚えること。
美容院には一日おきに通い、女性週刊誌だけを読むこと。香水は、動物性のものを用いること。(ハッカとか、ジャスミン、キャラなどの植物性香水を使わない)
化粧して、パンティとブラジャーをつけたら、三面鏡に向かって、いろんな胎帳のポーズを
とり、女らしさを強調するように、演技すること。
絶えずコンパクトを取り出して、人前で化粧を直すコツを覚えること。
口臭に気をつけること。安物の口紅をつけないこと。下着は贅沢なものを買うこと。(スーパー・マーケットなどで、安い品物を買うと、結果的にみて損をする)

働く店に入る前に、必ずオナニーしておくこと。(欲求不満が、男性であることの馬脚をあらわすことになる)
ハイヒールを常用すると、必ず靴ダコが出来る。ドイツ製のタコ削り器で、いつも削り取っておくこと。生ゴム製のサポーターを使い、いつもペニスは股間に挾んで、肛門の方へ廻しておくこと。(こうすると、多少のことで昂奮しない)
出来る限り早い期間に、乳房の豊胸手術だけ受けておくこと。(男の客は、どういうものか、乳房さえホンモノならば、相手が女性だと信じ切って、疑いもしない)
精力のつく食物は、つとめて摂らないこと。なるべく菜食にする。
髭が濃くなってしまう。そして夜明けなどに、化粧下地に青く浮き出てくるから用心すること。
女湯へ行っても、怪しまれないぐらいになること。
トイレに入ったら、必ずドアを閉めること。(不意にドアがあいて、思わぬ失敗をすることがある。洋式トイレの場合は、とくに用心すること)

酔って帰っても、必ず着ていた物を、きちんと始末して寝ること。
靴は毎日、埃を払うこと。ハンドバッグの中味は、最小限にとどめること。
薬屋へ、必ず生理綿を買いに顔を出すこと。
自分で決めたアンネの日には、無口になったり、不機嫌でイライラしてみせること。
働いている店の子には、自分はレズビアンで、男に興味がないと信じ込ませること。(決して、男の客と遊んではならない。千丈の堤も蟻の一穴から崩壊するのである)

……以上、いろいろと教えて貰ったが、いずれも一理も二理もある忠告だった。
相沢良太は、こうしてベテラン住田筆男の許で、女になり切るための修業の第一歩を踏み出すのである……。



>月に三日は、自分で定めたアンネの日をつくり、生理帯をつけること。
>絶えず、妊娠の心配をすること。(それが最も女らしさを形づくる)
ベテラン住田筆男の指示は、すごいですね。
外観や服装だけではなく、身体のなかも女性の生理をトレースすること。
そこから外からも内からも『女』が作られていくのですね。
このネタを取るため、梶山季之先生も新宿の女装酒場に通い詰めたのでしょうね。





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素敵は真似で身につける

2022年12月08日 | ★女装の本・雑誌
さまざまな女性誌で活躍する美容ジャーナリスト・齋藤薫さん。
私は彼女が書くコラム・エッセイが好きです。
彼女の文章には「美しいこと」へのリスペクトが満ちています。
そして彼女の文章を読むことは、だらしない自分を叱咤激励することになるのです。
週末に『一生美人力』を読んだところ、「素敵は真似で身につける」というエッセイがありました。
女装子さんも「素敵」になりたいと思っている方が多いと思いますので、ご紹介します。

 あれはもう20年以上も前のことなのに、銀座で見かけた女性の姿、今もハッキリ覚えている。その人は、ネイビーのすとんとしたワンピースに、ネイビーとグレーのストライプのロングスカーフをさらりとあしらって、颯爽と歩いていた。それだけなのに、「なんて素敵!」と目が釘づけになったもの。
 どこの服かわからないし、その年のトレンドというわけでもない。難しそうなコーディネイトでもないのに「素敵!」と思わせる。とても簡単なことなのに、ひと目見た瞬間に人を魅了するオーラのようなものを放っていた。だからもう、そのままそっくり真似るしかないと考えてみたのだ。
 そこで翌日、早速同じようなロングスカーフを探して、もともと持っていたネイビーのワンピースと合わせてみた。完全にパクリ。しかしまずは真似てみないと「素敵」は身につかないと思ったから。同じことをやってみないと洗練のつくり方もマスターできないと思ったから。
 案の定、そっくり真似た素敵スタイルは、何度か「素敵!」と誉められた。なるほど、そうやって自分の中に「素敵」のレパートリーを増やしていけばいいのだと気づくのだ。それからは、街に出るたびに「素敵!」を探す。正直それほど頻繁に出会えるものじゃないが、要はその分だけインパクトも強く、目に焼きついて離れないわけで、これは絶対に自分の中に貯めていくべきと確信するのだ。それこそ20年間、その人の記憶が生き続けているほどなのだから。
 ちなみに「素敵!」の多くは基本シンプルだが、小物づかいで洗練をつくっているケースがほとんど。洗練されたオシャレって、服そのものよりも、むしろ小物づかいでっくりあげるものなのだって教えられた。だから今日も「素敵!」の小物づかいを探しつつ、街を歩いているのである。
                   出所:『一生美人力』斎藤薫著 から



>まずは真似てみないと「素敵」は身につかない
これは男性も同じですね。
スーツの着こなしでも、いいな!と思った人を真似てみることから始まりますね。
女装子の皆様、「女の素敵」をめざすヒントになりましたでしょうか。


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サッカーの神様はベスト8に日本を選ばなかった

2022年12月06日 | 女装子愛好日記
いやあ、昨日は眠くて眠くて.....。
日本はクロアチアに1-1の引き分け。
サッカーの神様は日本を世界の8強には選ばなかった。

ベスト8に進むにはPK戦を勝たなければならなくなった。
第一キッカーは南野。
テレビ画面から見ると、彼は顔面蒼白、呼吸が浅い、
そして失敗。
その後も、三苫、吉田と失敗してしまい、日本はベスト8になることはできなかった。

三苫のインタビューでの涙が心に刺さる。
ロベルトバッチォは1994年アメリカ大会の決勝戦、最後のキッカーとなったが、大きく外す。
しかし、彼は『PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持つ者だけだ』と言った。

私は日本イレブンの失敗を責めるより、PKを蹴った勇気を称えたい。
4年後をめざすためにも。
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『キス教本』~唇や舌との触れ合いに馴染みやすい部位は

2022年12月05日 | ★女装の本・雑誌
承前です。
『キス教本』は唇と唇だけがキスではないと最後のページで唇以外の責めどころも書いています。

 広い意味で捉えれば、一方が唇か舌を使ってさえいればキスと解釈することもできる。
唇や舌との触れ合いに馴染みやすい部位は、上から順に並べると、おでこ、まぶた、耳(表/穴/裏)、耳たぶ、首筋、胸元、胸、乳首、脇の下、へそ(穴/周辺)、脇腹となる。
下半身も同様に、太ももの付け根、太もも表面、ヒザ、ヒザ裏、尻、尻の割れ目、そして性器……と、ポイントは多数。

耳は表面のみならず、穴を舌先でほじくるように責めたり、耳裏に唇を遭わせたり、耳たぶをついばんでみたりと、ポイントも責め方もいろいろ。
耳責めから首筋、さらには胸元と下ろして行きながら唇や舌を這わせると自然。
途中、敏感な脇の下を責めて羞恥心を煽るのもよし。

手や足にも攻撃ボイントは多い。指先や指の股、手の甲や足の甲、さらには手のひらに足裏と、部位によって受け手側は感じ方も大きく異なる。

ボディ裏面もじっくりと責めてみたい。うなじ、背筋、腰元と敏感なポイントも多い。


おでこ、まぶた、耳(表/穴/裏)、耳たぶ、首筋、胸元、胸、乳首、脇の下、へそ(穴/周辺)、脇腹、太ももの付け根、太もも表面、ヒザ、ヒザ裏、尻、尻の割れ目、そして性器……と

B面の男性のときは、こんなところはつゆ知らずで、痛くもかゆくもない。
でも女装してランジェリー姿になると、そう、ものすごい性感帯になるのです。
ここを女装子愛好者に責めてもらうと、女の子の快感の波が襲ってくるでしょう。
逆に言うと女装子さんの責めどころはここでございますよ。


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『キス教本』という本を古本屋で見つけました

2022年12月04日 | ★女装の本・雑誌
『キス教本』という本を古本屋で見つけました。

2005年にデータハウスから出て、その後2013年に新装版が刊行されました。
著者は性行動研究会です。
そういえば、キスの仕方というのは独学でした。
映画やAVでみたものを見様見真似で覚え、それを実践に移して自分のパターンと必殺技(というほどでもないか)を作っていたのですね。
しかし古本屋でこの本を見つけて立ち読みしたときは驚きました。
こんなにも種類があるものかと.....。
『仕事人』とぴーち倶楽部で異名を取った私ですが、この本を発行された年に読んでいれば、もっともっと女装子さんをうっとりとさせられてたはずですよね.....。
今は残念ながらこの本の出番はないようでございます。

どんなキスが紹介されているか、目次を引用します。

第1章 ソフト系
1.ソフト基本型
2.清純派式  
3.ウッドペッカー
4.表面接触   
5.押しくらまんじゅう
6.唇ついばみ   
7.フルカバー  

第2章 ディープ系
1.ディープ基本型
2.舌先×舌先   
3.3点接触   
4.縦スジ   
5.裏スジ   
6.オン・ジ・エッジ
7.舌先甘噛み
8.密閉ディープ
9.舌先固定 
10.首振り運動
11.歯列なぞり
12.歯茎砥め

第3章 ギミック系
1.ランデブー
2.メンソール
3.物体口移し
4.スクイーズ
5.吸引&送風
6.ねじ込みドリル
7.液体口移し

第4章 超ディープ系
1.数の子天井
2.蜜壷攪拌
3.ほほ裏粘膜
4.舌フェラ 
5.ピストン運動
6.サンドイッチ
7.トルネード
8.バキューム
9.顔面69
10.唇ベタ砥め
11.唾液ローション


どうです。必殺技ばかりでしょ。

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