JR福島駅東口地下道には今年に入ってからだと思うのですが、山野草のパネルが取り付けられました。
クマガイソウ、ショウジョウバカマ、サイハイラン・・・。その中にウバユリ(姥百合)、クズ(葛)まあそれはいいとしても、「ヘクソカズラ」というパネルがあるのです。そして追い討ちをかけるように「林の縁や藪などに生える。全体に悪臭がある・・・」と説明が付いている。そらそうでしょうよ、なんせ屁・屎・蔓(へくそかずら)だもの。
利用する大勢の人に、殺風景な企業広告だけの地下道じゃなく、せめて心なごむ山野草のパネルを眺めながら通ってもらおうということだと思うのです。じつに多くの山野草のなかから、何十点か選んでここに展示したのだとは思いますが、「ヘクソカズラ」に代わる魅力ある山野草は五万とあるはずでしょうに・・・。
いえ、「ヘクソカズラ」が悪いって言ってるんではないんです。こんな可憐な花に多少匂いがいただけないからって、そんな名前を付ける植物学者だかなんだか知らないけれども、センスの無い奴だといいたいのです。そしてそれをわざわざパネルにして取り付けることに決めたということも。
ここを通る親子が
「ねえおかあさん、このはなへんななまえだねえ」
「そうねえ、でもちゃんと花を咲かせて立派に実も結ぶのよ。だから○○ちゃんも名前なんか気にしたらだめ。きっと立派な人になるのよ」
なんていうふうに利用されるなら本望なんでしょうけれど。
★ご注意★
しかしながら文中の○○に入るような名前は出来るならば、自分のお子さんにはつけないに越したことが無いのはいうまでもありません。
名前は一生ものですから、迂闊な名前はつけられませんよね。何年か前にわが子に“悪魔”ってつけようかなんていうご両親が話題になったことも有りました。名前をつけられたほうはずっとその名前で呼ばれる訳ですから名前を付ける側の責任は重大だと言わざるをえません。
きょう改めてヘクソカズラの葉っぱを揉んで匂いを嗅いできました。花はまだ咲いていませんでした。んーヘクソカズラ・・・。
クサヤに匹敵するその臭いは、ものすごい悪臭ですよ。
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/photos/kaze3/img_0489_1.html
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