(「ボタニカルアート」展示コーナー「撮影OK」の一部:本宮市白沢ふれあい文化ホール)
9月18日、“ワイフ君”と市内の施設で開催中の『英国王室に咲くボタニカルアートとウェッジウッド』展を見に行きました。
休日にもかかわらず、ちょうどお昼時だったので見学者はわが家の他に数組ほど。じつにゆっくりと鑑賞することが出来ました。
18世紀から19世紀『ジョージ3世と王妃シャーロットの治世において、世界各地の植物収集や国内の庭園整備などを英国王室が支援し、植物学が隆盛します・・・一方で、陶磁器産業も国内最大の産業として成長を遂げます・・・(パンフレットから)』ということで、今回はボタニカルアートとウェッジウッドの陶磁器を鑑賞することが出来るようです。
会場は撮影禁止が前提ですが、「撮影OK」というコーナーがありましたのでその一部ご紹介をしてみたいと思います。
作品は銅版画(エッチングっていうんでしたっけ?)に彩色を施したもので、とにかく線が細いのには驚きです。
写真はスマホ画像なので、隅々のピントがイマイチなことをご容赦下さい。
『1787年に創刊した「カーティス・ボタニカル・マガジン」は一点ずつ手彩色された美しい図版が人気となって、植物学者だけでなく一般市民の手にもわたり、ボタニカルアートの発展を牽引しました・・・(パンフレットより)』
2階の展示コーナーの一部も「撮影OK」となっていました。
これは「クリスマスローズ」ですよね。
「イクシア・チネンシス(アヤメ科)」とあるのは、「ヒオウギ」のことですよね。和名の「檜扇」とは、葉っぱが檜(ヒノキ)の扇のような形に広がるからなのだそうです。残念ながら、その特徴的な葉っぱが切られてしまいました。
「ラミウル・オルウェラ(シソ科)」
「クニクス・スピノシッシムス(キク科)」。アザミの一種なんでしょうね。
折しも、NHKの朝ドラ「らんまん」が大ヒット中で、牧野富太郎博士の植物画なども話題になっている最中、じつにタイムリーな企画だと思いました。牧野富太郎博士が、植物学の進んだ英国などによるこれらのボタニカルアートから受けた衝撃は大きかったでしょうね。博士が参考にして模写した図版の展示などもありました。
2階の展示室にはウェッジウッドの陶磁器の展示がありましたが、こちらは全て「撮影NG」で鑑賞のみでしたので、そちらはどうぞ直接会場に足をお運びになってご覧下さい。「ボタニカルアート、ひとつ描いてみようかな・・・」という気にさせる、英国王室と関係の深い本宮市ならではの素晴らしい企画でした。
美術館のない本宮市ですが、ときどきうれしくなるような企画展を開催してくれます。