(2014.4.20 福聚寺(ふくじゅうじ)のしだれ桜:三春町)
満開の滝桜へ向かう車の列を後目に、ロードバイクは県道40号線を三春町内へとやってきました。
ここは“化粧坂(けわいざか)”。三春に入る旅人達が、この桜の下の湧き水で化粧を直し、身支度を調えたのかもしれない(案内にはそうありましたが、ここには遊郭があったので、旅人ではなくお女郎さんとの説も・・・)、そんな大きな桜がありました。
化粧坂を少し下ると、大きな枝垂れ桜(常楽院桜)が目に留まりました。そこにいたおばさんに、今回ぜひ見たいと思っている桜のある福聚寺の場所を聞きました。福聚寺のしだれ桜は、桜の本場三春町でも特に有名で、住職さんは芥川賞作家の玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)氏。わたしは、映画化された『アブラクサスの祭』を書いた小説家として、かろうじて知っていました。福聚寺はもとのベニマルの近くだと教えていただきました。
桜が見えると、狭い脇道へも入っていきます。そこが自転車のいいところです。
個人の住宅ではなさそうな雰囲気なのですが、公共施設なら案内板が出ていてもおかしくないのに何も無いのです。
この建物はいったい何なんでしょう。Rを描いた板壁がとてもユニークで、心憎い設計だと感心いたしました。(個人様のお宅だったらゴメンナサイ)
高台に桜と神社らしき建物が見えました。城下町の三春は、お寺と神社がとても多いのです。
なんだか凄く歴史のありそうな神社です。
それは、この立派な仁王門を見ても分かりました。
なかなか迫力のある金剛力士像です。何度か修理されているのだと思いますが、綺麗な彩色が施され、衣の模様までがはっきりと描かれていました。
三春町の観光パンフレットらしきものを持った家族連れの方々や、立派なカメラを提げた方々がおいでになっていました。
奥の高台に見える桜に囲まれた建物は『三春町歴史民族資料館』。
桜満開の日曜日とあってか、家族連れやカメラマンがとても多いのです。
三春は蔵の多いところでもあります。これは綺麗に修繕されたなまこ壁の蔵。
ここは『三春町文化伝承館』。以前にここの蔵座敷など見せて戴いたことがあります。
石畳の『磐州通り』は桜と椿が満開です。
同じく磐州通り、“ヤマサン”の蔵を利用した喫茶店。
福聚寺を探しながら、三春町内をあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
そんな中で出会った、法華寺のしだれ桜。ここにも三春町の桜観光とおぼしき方々が、地面に伏して撮影中でした。
人や車の流れを見ていると、この通りに吸い込まれていく方が多いのです。おお、福聚寺と刻まれた石の門柱が奥に見えました。
とうとう福聚寺に到着です。
境内は車と人で大混雑。
郵便局の臨時出張所まで設けられていました。
さ、それではまず、“福聚寺のしだれ桜”をとくとご覧あれ。
これは、うわさに違わず見事なものです。
最後に定番の撮影ポイントから一枚。
午後1時、福聚寺を後にしました。ロードバイクが下って行く坂道を、人と車がまだまだ上がってきます。
三春町内を抜けて、県道40号線を北上中です。すると、左側に見事な一本桜が見えました。
根本から大きく二つに分かれて見事に花を付けています。
樹下には小さな祠があり、“天神桜”と命名されていました。
(天神桜:三春町)
午後1時40分、再び県道40号線へと走り出しました。目的地は二本松市の“合戦場のしだれ桜”。しかしながら、寒くていささか参っているのです。滝桜を過ぎたところで、熱くて一旦脱いだウインドブレーカーでしたが、福聚寺を見た後、寒くてまた羽織ってきたのです。
そこで、予定を変更し、県道40号線から逸れて本宮市の“塩ノ崎の大桜”へ向かうことにしたのです。今、その道の向こうに大きな桜が見えてきました。
道路には車の列。自転車を路肩に寝せて桜に向かいます。
とうとう満開の“塩ノ崎の大桜”に逢えました。
(塩ノ崎の大桜:本宮市)
見事に大きな桜です。この桜を眺めながら、町内会の方々が準備してくださった甘さけをご馳走になりました。手打ちのもりそばを食べようと思ったのですが、あいにくきょうは売り切れてしまったとのこと、サービスに出してくださった“くきたち菜”のおひたしをいただきながら、花見団子を買って食べました。
大桜から道路を挟んで向こうに見える小高い丘の桜がとても綺麗なのです。公園なのですか?と聞いたらそうでは無いようで、歩いてなら行けるとのこと。
大桜に別れを告げて、向かいの桜の丘に上ってみることにしました。
それはそれは、一本桜には真似の出来ない集団の美しさ!これもまた桜の素晴らしさ!
この丘が整備されたら素晴らしい桜の公園になるでしょうね。
こちらの丘から見えた“塩ノ崎の大桜”。
これで今回のロードバイクによる“桜ツアー”はおしまいです。当初の雨の予報がずれて、曇り空の生憎の天気ではありましたが、今年初めてのロードバイク走行を楽しむことができました。
少し冷たい春風を切って走った、本日の走行距離64.44 走行時間3:39 平均速度17.6 最高速度50.2
やっぱり、観光には小回りがきいてスピードの出る自転車が一番でした。
満開の滝桜へ向かう車の列を後目に、ロードバイクは県道40号線を三春町内へとやってきました。
ここは“化粧坂(けわいざか)”。三春に入る旅人達が、この桜の下の湧き水で化粧を直し、身支度を調えたのかもしれない(案内にはそうありましたが、ここには遊郭があったので、旅人ではなくお女郎さんとの説も・・・)、そんな大きな桜がありました。
化粧坂を少し下ると、大きな枝垂れ桜(常楽院桜)が目に留まりました。そこにいたおばさんに、今回ぜひ見たいと思っている桜のある福聚寺の場所を聞きました。福聚寺のしだれ桜は、桜の本場三春町でも特に有名で、住職さんは芥川賞作家の玄侑宗久(げんゆう そうきゅう)氏。わたしは、映画化された『アブラクサスの祭』を書いた小説家として、かろうじて知っていました。福聚寺はもとのベニマルの近くだと教えていただきました。
桜が見えると、狭い脇道へも入っていきます。そこが自転車のいいところです。
個人の住宅ではなさそうな雰囲気なのですが、公共施設なら案内板が出ていてもおかしくないのに何も無いのです。
この建物はいったい何なんでしょう。Rを描いた板壁がとてもユニークで、心憎い設計だと感心いたしました。(個人様のお宅だったらゴメンナサイ)
高台に桜と神社らしき建物が見えました。城下町の三春は、お寺と神社がとても多いのです。
なんだか凄く歴史のありそうな神社です。
それは、この立派な仁王門を見ても分かりました。
なかなか迫力のある金剛力士像です。何度か修理されているのだと思いますが、綺麗な彩色が施され、衣の模様までがはっきりと描かれていました。
三春町の観光パンフレットらしきものを持った家族連れの方々や、立派なカメラを提げた方々がおいでになっていました。
奥の高台に見える桜に囲まれた建物は『三春町歴史民族資料館』。
桜満開の日曜日とあってか、家族連れやカメラマンがとても多いのです。
三春は蔵の多いところでもあります。これは綺麗に修繕されたなまこ壁の蔵。
ここは『三春町文化伝承館』。以前にここの蔵座敷など見せて戴いたことがあります。
石畳の『磐州通り』は桜と椿が満開です。
同じく磐州通り、“ヤマサン”の蔵を利用した喫茶店。
福聚寺を探しながら、三春町内をあっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
そんな中で出会った、法華寺のしだれ桜。ここにも三春町の桜観光とおぼしき方々が、地面に伏して撮影中でした。
人や車の流れを見ていると、この通りに吸い込まれていく方が多いのです。おお、福聚寺と刻まれた石の門柱が奥に見えました。
とうとう福聚寺に到着です。
境内は車と人で大混雑。
郵便局の臨時出張所まで設けられていました。
さ、それではまず、“福聚寺のしだれ桜”をとくとご覧あれ。
これは、うわさに違わず見事なものです。
最後に定番の撮影ポイントから一枚。
午後1時、福聚寺を後にしました。ロードバイクが下って行く坂道を、人と車がまだまだ上がってきます。
三春町内を抜けて、県道40号線を北上中です。すると、左側に見事な一本桜が見えました。
根本から大きく二つに分かれて見事に花を付けています。
樹下には小さな祠があり、“天神桜”と命名されていました。
(天神桜:三春町)
午後1時40分、再び県道40号線へと走り出しました。目的地は二本松市の“合戦場のしだれ桜”。しかしながら、寒くていささか参っているのです。滝桜を過ぎたところで、熱くて一旦脱いだウインドブレーカーでしたが、福聚寺を見た後、寒くてまた羽織ってきたのです。
そこで、予定を変更し、県道40号線から逸れて本宮市の“塩ノ崎の大桜”へ向かうことにしたのです。今、その道の向こうに大きな桜が見えてきました。
道路には車の列。自転車を路肩に寝せて桜に向かいます。
とうとう満開の“塩ノ崎の大桜”に逢えました。
(塩ノ崎の大桜:本宮市)
見事に大きな桜です。この桜を眺めながら、町内会の方々が準備してくださった甘さけをご馳走になりました。手打ちのもりそばを食べようと思ったのですが、あいにくきょうは売り切れてしまったとのこと、サービスに出してくださった“くきたち菜”のおひたしをいただきながら、花見団子を買って食べました。
大桜から道路を挟んで向こうに見える小高い丘の桜がとても綺麗なのです。公園なのですか?と聞いたらそうでは無いようで、歩いてなら行けるとのこと。
大桜に別れを告げて、向かいの桜の丘に上ってみることにしました。
それはそれは、一本桜には真似の出来ない集団の美しさ!これもまた桜の素晴らしさ!
この丘が整備されたら素晴らしい桜の公園になるでしょうね。
こちらの丘から見えた“塩ノ崎の大桜”。
これで今回のロードバイクによる“桜ツアー”はおしまいです。当初の雨の予報がずれて、曇り空の生憎の天気ではありましたが、今年初めてのロードバイク走行を楽しむことができました。
少し冷たい春風を切って走った、本日の走行距離64.44 走行時間3:39 平均速度17.6 最高速度50.2
やっぱり、観光には小回りがきいてスピードの出る自転車が一番でした。
それにしても,やはり,ソメイヨシノよりも色の濃いエドヒガンとかの方が個人的には好きです。そして,桜並木よりも,丘の上に一本だけスッキリと咲いている桜に惹かれます。なんか,潔いじゃないですか。^^;
走っている途中で、遠くに大きな桜があると、きっと謂われのある桜なのだろうと、行ってみたくなります。近ごろは地区の方々が自慢の一本桜の案内板を立ててくださっているようで、多くのみなさんが奥へ奥へと分け入って鑑賞されているようです。
三春の桜巡りはなんといっても自転車が一番だと思いました。花見ツーリングは最高ですよ、きっと。
今年も見たかったです。
週末は宮城で荒吐ロックフェスティバルなので川崎町の春を堪能します。
ロックフェスティバルとは素晴らしい。春と一緒に心ゆくまで堪能してきてください。
滝桜の観覧者が20数万人、観桜料300円で、その収入がおおよそ7,000万円といいます。滝桜の知名度にあやかって、年間を通じてお客様を呼べる観光資源やイベントが設定できれば素晴らしいことでしょうね。