(2020.2.12 わが家から見た大名倉山。 大きな画像)
2月12日、ポカポカあたたかくって春みたいな陽気なんです。
気持ちよく晴れ渡って安達太良連峰だってあんなに綺麗!そこで、“ワイフ君”とかねてより行ってみようと話していた「名倉山登山道」で大名倉山頂(標高575m)へ行ってみることにしました。
途中「小姓内ポケットパーク」から雄大な安達太良の姿を一枚。
小姓内地区から大名倉山登山口にある駐車場までは、写真のような案内版が要所にかかげてあるので分かりやすいですが、集落の中の細い道を通過しますからスピードを控えて細心の注意が必要です。
登山口の駐車場に到着。“ワイフ君”とわたしは長靴に履き替えて行動開始です。ちょうど下山してきた来たお二方が汚れた登山靴を履き替えているところでした。雪が溶けた登山道には泥の部分があるようで「長靴なら大丈夫ですよ」と太鼓判を押してくださいました。
「大名倉山」と「名倉山」という表記が至るところに出てきて多少混乱しますが、わたしたち地元では正式な名称の「大名倉山」とは言わずに、普通は「名倉山」と呼んでいました。多分、そんなところから地元でも表記がゆれているんだと思います。
登山というよりはハイキングや散歩といった感じの山道です。もともとこの道は中腹にあった採石場への道だったということですがら、急なところもありますが四輪駆動の車なら問題なく走れそうです。
日陰の部分には先日の雪がまだ残っています。雪の無い冬のせいで、こうして雪の上を歩くのが感動的ですらあります。
結構な方がこの登山道を利用されたようで、道ばたには数カ所にケルンがつくられていました。
採石場への道の名残・・・。
道の両側には岩の壁。岩の割れ目からはシダが生えていて・・・どこかで目にしたような光景。きっと裏磐梯の「五色沼自然探勝路」だったかもしれません。
先行していた“ワイフ君”が立ち止まって少し先の山中を見つめていました。
「ほら、カモシカがあそこに!」
ニホンカモシカは逃げ出すでもなくじっと動かず、まるでわたしたちの話を注意深く聞いているようにこちらを見ています。そういえば、前に一度「御霊櫃峠(ごれいびつとうげ)」への道で出会ったニホンカモシカもそうでした。
カモシカとわたしたちがいるこの辺は、ちょうど採石場があったところ。いまでも山頂下にいくらか緑が欠けて山肌が露わになったところが残っていますが、この辺はすっかり草木が生い茂って林が再生されはじめているようです。
いよいよ新しく造られた登山道を歩いています。
ドコモのアンテナが乗っている鉄塔が林越しに見えてきました。どうやら鉄塔と同じ高さまで登って来たようです。
急峻な場所にはしっかりした階段が設けてありますし・・・
老人に優しく、手すりがつけられたところもありました。“ワイフ君”もいい運動になっているみたい。ハハ
いよいよ山頂に近づいて、ドコモの鉄塔のほうから来る登山道との合流点に出ました。鉄塔側からは一度だけ山頂に来たことがあります。安達太良が近く見えてとても感動したのを覚えています。
雪の無いクマザサの道を進みます。そういえば、以前はクマザサは熊の出てきそうな所に生えているから「熊笹」だとばかり思っていたのですが、あるとき『葉の縁が白く隈取り(くまどり)されているから』「隈笹」なのだということを知り、いたく納得したことがありました。
山頂が見えてきました。駐車場からのスタートが午後1時40分で、いまが2時15分ですから、トロトロ歩いている“ワイフ君”とわたしの足でさえわずか35分でやってきました。
ずいぶんと久々の大名倉山山頂です。
そうそう、安達太良がこんな感じで見えるんだよね。
(2020.2.12 2:19pm 大名倉山山頂からの安達太良連峰)
北に見える白く連なった頂は宮城県と山形県の境に位置する蔵王の山々だと思います。
山頂からの見晴らしは頗る良好で、大玉村の広大な田園地帯や本宮市街地、それに郡山方面や阿武隈山系の山並みまでよく見渡せます。
そして、きまって自分の家がどこなのか目をこらして探してしまうのです。この写真にはわが家がちゃんと写っていました。
そろそろ下ろうかと思っていると三人の方が上がってこられました。さかんに安達太良を撮っているその方達を見ると、つい帰り際にもう一度だけ安達太良をパシャリ!
帰り際に気がついたつる性植物の枯れた残骸。種がはじけ飛んだ後の殻だけがドライフラワーのようになって残って居ます。
これ、他の場所でも何度か見かけたことがあります。だから、けっして珍しい植物ではないとおもうのですが分かりません。宿題にしました。
★【オニドコロ(鬼野老)】ヤマイモ科ヤマイモ属のつる性多年草。山芋や自然薯の仲間だが毒性があり、生食すると嘔吐や胃腸炎を引き起こすことがある。とありますから、根にイモのような塊が出来るんですね。毒抜きの手間をかければ食べられるようですが、苦みが強いとも書いてあります。食べるという方はこの苦みがたまらないのだそうです。しかしながら、ドライフラワーのようになったこの実は、一見花のようにも見えてちょっとしたインテリアになりそうです。(2020.2.14)
午後3時8分、スタートの駐車場に戻りました。下りは30分、一度滑った“ワイフ君”にならって慎重に降りてきました。やっぱり外に出て動くのは気持ちがいいものです。今度はどこへ行こうかな・・・。
夕方、安達太良方面に面白い形をした雲が出ていました。
ポットの蓋をひっくり返したような雲は、おそらくレンズ雲に近いようなそんな感じを受けたので『こりゃ、明日は雨だぞ』と言っておきました。朝起きたら本当に雨ふりでちょっと驚き。
「へえ、それって本当なんだ・・・」
わたしは熊とヘビが大っ嫌いなので、いまの時期なら大丈夫だろうと決行したんです。今年は暖冬で熊がチラホラ出たりしているんですね。とりあえず出会ったのがカモシカだけでしたからよかったです。
駐車場も登山道も整備されていてとても気持ちよく登って来れました。“hondaさん”もぜひ行ってみてください。
採石場跡にはフキノトウがあるんですね。フキノトウはいたるところで見かけるのですが、肝心な旬の時期には意外とどこで見かけたのかを忘れていたりするものですよね。
自分で採って食べる山菜はまた格別なんですよね。
最後の一番長い階段の‘手すり’は、昨年末あたりに設置された模様で、私もつい先日まで設置されたのを知りませんでした。
ここができた当初から、手すりが無いのは他の登山道なら違法に近いと言われていましたが、やっと村が設置したようです。
そのカモシカ、本宮駅前で捕獲されたやつですよ。ここに戻されたんです。普通のよりデカかったはずです。
七靴、正解です。そこの道はほぼ一年中水が出て湿っている場所なんです。
イノシシがミミズを探した跡があったはずです
あそこにある鉄塔ですが、何年か前から使用されていないはずですが、
あれはドコモではなく「NTT東日本」の所有です。(NTTコミュニケーションズが使用?)
今は、本宮ドットコムがFM中継アンテナを上げているはずです。
山頂からの眺めは、ロケーションが良くてとても気持ちがいいですね。
以前はNTTの鉄塔の所まで車で行っていましたから、頂上はすぐでしたが、今度の登山ルートは少し運動になって楽しいルートでした。
あのカモシカが本宮駅前で捕獲されたとき、わたしの駐車場で大捕物中で車を駐められず会社に遅れたことがありました。じゃ、わたしはあのカモシカと2度目だったんです。
イノシシは冬眠しないのですから、そちらのほうが恐かったですね。ミミズを掘った跡には気がつきませんでしたが、前に名倉山の裏手でウリボウを見ましたから結構な頭数がいたりするのでしょうか。
当初はマイクロウエーブ用のパラボラが設置された鉄塔でしたね。その後マイクロウエーブ回線が使用されなくなり、ドコモがその鉄塔を利用してアンテナを設置していたようです。
いまはドコモの基地局としても利用されていないということですか。
FMモットコムにだけ貸しているとしたら固定資産税がモッタイナイですね。ハハ
いつもためになる話ありがとうございます。
一部(パラボラアンテナ?)は解体されたようですが、その後方針が変わったようです