道路に面した石垣に張り付いて、殺風景な石垣を包み隠してくれているツタ(蔦)があります。近ごろ、このツタの一部がご覧のように茶色になってきていました。
茶色になったところを点検してみると、そこにいいたのはミノムシ(蓑虫)でした。しかも大量に!
ミノムシはミノガという蛾の幼虫。わが家で繁殖しているものが如何なる種類のミノムシなのかは不明ですが、その生態はなかなか興味深いものが有ります。
ミノガの中には、メスが蛾の姿にならずに翅も脚も痕跡だけで繭(まゆ)の中で交尾・産卵をするという生殖機能だけを集約させた「♀の究極の進化形」をとる種類もあるのだとか。そういえば、捕獲した中には一際大きな蓑(みの)を持った個体が3、4個は有ったような気がします。それらが♂を呼び込んで交尾を繰り返していた可能性もあったのかも知れません。
庭のヤブコウジ(藪柑子)の葉が穴だらけになっていたところにいたミノムシと一緒のものです。
わずか10分足らずで捕獲しただけなのに、こんなに捕れたんです。これが藪柑子の葉や、ツタや、あるときはバラの葉っぱまで食べていたんです。
徹底して捕獲してやりました。結果は350mlのペットボトルにいっぱいになるほど(数百匹?)も捕れたんです。いっぱいになったので、今度は少し大きな容器に入れることにしました。殺虫剤のスミチオンを散布しても効果は無いようでしたので、これからも見つけ次第捕獲を繰り返して絶滅させる予定です。
「虫」だけで終わってしまうのも申し訳ないので、鉢植えのバラや、“ワイフ君”が玄関先に飾ったケイトウ(鶏頭)などを見ていただいて目の保養を・・・。
それでは、また次回お逢い致しましょう。
ミノムシなんて、ユーモラスで愛嬌のある虫だと思っていました。
ところが、こうも異常発生して被害が及ぶと笑ってはいられませんでした。
鉢植えのバラは直接雨に当たらないので病気の発生が少ないように思います。
あんまり綺麗に咲いていたので写真に撮ったのです。
赤い薔薇を送る相手は、案外身近なところにいるものなのですよ。アハ
しかし、こんなに大量に発生・・・
きっと、居心地のよい場所だったのでしょう
赤いバラ・・素敵です!
私には「贈る相手」がいませんが・・(笑)
木の小枝を繭の周りにくっつけたユーモラスな姿も嫌いではありませんが、これだけ大量に発生すると笑い事ではありません。
スミチオンを高濃度にして散布したのですが、あまり効果は無さそうでしたので捕獲に方向転換しました。
敵も然る者でイタチごっこになりそうな予感はするのですが、とにかくどちらが参るか根比べです。
彼らも生きるのに必死なのでしょうけれど・・・。
虫退治も大変と思いますが、愛する植物たちのために頑張ってください。