ユッコ姉の日記

日々思うことをタリラリラン♪っと・・・。

ゆとり世代の反乱・・・って

2015年11月17日 11時54分01秒 | 思う事・・・
今日は、ヒョロナガが免許証の更新手続きをする為、家に帰って来ていた時に聞いたお話し。

ヒョロナガが社会人になって、もう2年目です。
現在はとりあえず1つの支社に落ち着いているけれど、
入社した最初の1年間は、研修扱いで近隣のアチコチの支社に行かされていました。
そんな中、ある支社の上司は、何かあるとスグに、

 「だから、ゆとりはダメなんだ!

と言っては、新入社員たちを怒鳴りつける人だったそうです。

ゆとりゆとりと、今までにも散々言われてきているヒョロナガ達の世代だったけれど、
この上司の態度や言い方は、かなり酷かったそうです。
頻繁に言われる、あまりにもバカにした言い方に、さすがのゆとり世代のヒョロナガ達も頭に来ていたらしい。

ある時、ヒョロナガ達新人が数人集まって、その上司の前に並びました。
何事だ?と思って目を白黒させている上司に、中の1人が言いました。

新 「○○さん、俺たち、ゆとり世代で申し訳ありません。(「申し訳ありません」と全員一斉に頭を下げた)
   でも、俺たちも好きで ”ゆとり”になった訳じゃないです。
   ”ゆとり教育”を行う事を決めたのは、あなた達の世代ですよね。
   ですので、今後ともご指導宜しくお願いします!(「お願いします」と全員一斉に頭を下げた)」


目の前でそう言われた上司は、「グッ!」と黙ってしまったそうです。


そうですよね~、ゆとりゆとりってバカにするけど、彼らに何の罪があると言うのでしょう?
”ゆとり教育”が開始された時、彼らはまだ小学校低学年の子供でした。
彼らに何が出来たというのでしょう?
彼らが”ゆとり”と言われるようになった責任は、
当時20歳以上だった選挙権を持つ、私を含めた全ての日本国民にあるのではないでしょうか?

彼らは勉強してこなかった?(ヒョロナガはあまりしなかったけど・・・
仮に、100%勉強していたとしても、教育自体が教える内容を減らしてしまっていたのだから、
どれだけ勉強しても決して自分たちより上の世代と同じ知識は持てない。
ましてや、現在はその”ゆとり教育”が廃止されて、
今後、自分達よりうんと年下の世代にも知識で負ける可能性がある・・・・

彼らは言いたい!

 こんな世代に誰がした?!
 俺たちを”ゆとりゆとり”とバカにするなら、なぜそんな世代を作った?!
 今更、”これだからゆとりは~”と言うのなら、
 当時、どうして”ゆとり教育”の方針に反対してくれなかったのか?
 
などなど、言いたい事は山ほどあると思います。

まあ当時の世情を知っている人間の1人としては、
世界からの”日本人は働き過ぎ!”などの日本批判や、
”詰め込み教育”による子供達の非行や反乱やイジメや自殺者などの反省などから出来た政策のひとつとして、
納得出来ないながらも、日本人らしく、
”国が決めた事だから仕方ない・・・
と、みんな簡単に諦めてしまった。
何もしなかった結果、いわゆる”ゆとり世代”が出来上がったワケでー

自分たちは何もしなかったのに、その結果のゆとり世代を責めるのはお門違い。
責めるとしたら、当時の国の方針を黙って認めてしまった自分達大人の先見性のなさと、
反対も何もしなかった事を恥じるべきで、
むしろ、ゆとり世代の子供達には、頭を下げて謝るべきではないの?
「君たちをこんな世代にしてしまって申し訳ない。」って。


このヒョロナガ達のこの一件以降、この支社では『ゆとり』と言う言葉は禁句になったそうです。
五月蠅かった上司も、これ以降 決して「だからゆとりは~」と口にしなくなったとかー


☆ 嫌味な上司を立てながらも、チョッピリ皮肉を込めての仕返し。
  ゆとり世代、やるじゃん!

☆ 国の方針に振り回された世代だけど、現在国は方向転換をして”ゆとり教育”を止めた。
  だとしたら、国は”ゆとり教育”を受けた世代に、足りなかった分を教える義務があるのでは?
  ”ゆとり教育”を受けた子供達(もう大人も沢山いるけど)に、彼らが得られなかった知識を得る場所を提供するべきだ。
  モチロン義務教育の一部なんだから、費用は国持ち無償で提供してね。

☆ 「だからゆとりはあ~」って言葉、立派なパワハラだと私は思う。 
  過ぎ去った時間は決して戻せないー